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ウエスコーストからロックは創られる❗️


 今や日本の洋楽雑誌は見る影もないが、70年代から80年代の音楽雑誌は一つのカルチャーであった。
ネットもない時代は本やラジオから得る情報が唯一の源であったのだ。
ただ断然ブリティッシュロックが大半だった。
ビートルズが解散し、ジミ・ヘンドリックスが亡くなり、ハードロックが誕生。
ディープパープルやレッドツェッペリンを必要以上に煽っていたかのように思う。
そしてこの後に続くのがユーライアヒープやブラックサバスだった。
ブリティッシュロック偏重であったかと思う。

しかしロックは本当にそんな単純なものではなかったのはないだろうか?
と考えるようになったのはYouTubeで色々音楽を聴いたり、見たりしてからである。

なかでも一般にウエストコーストといわれるロックの中身は間違って世間に広まっていたかのように感じる。
ハーモニーとコーラスワーク、そしてアコースティックな響き、フォークやカントリーに影響された音楽。
それはメディアが作りあげた幻想でなかろうか?
ウエスコーストはむしろブリティッシュロックに影響を与えたのではないか?
と色々勝手に結論付けた。

○ジェームスギャング〜ウォーク・アウェイ

このバンドは初代がイーグルスでもお馴染みのジョーウォルシュ、二代目にゲスフーのドミニク・トロイアー、3代目にディープパープルやビリーコブハムとのジャズフュージョンで有名なトミーボーリンが参加したロックトリオである。

この曲のイントロのギターリフはレッドツェッペリンのホール・ロッター・ラブを思い起こさせる。
レスポールで歪んだリフ、それまでテレキャスターを使っていたジミーペイジがウォルシュのレスポールを譲り受け、主に使うようになったのは有名だが、うなづける話である。

さてウエストコーストの源流となったクロスビー・スティルス&ナッシュ、ニールヤング も加わることもあるが、このバンドも強烈である。
メンバーのスティーブン・スティルスは盟友のニールヤング と同じくエレキとアコギの両刀使い、かってジミ・ヘンドリックスもそのテクに魅了された。

○クロスビー・スティルス&ナッシュ
〜ウッドストック
ジョニーミッチェルの曲、
一般に彼らはアコギのアーティストと思われがちだが、彼らはこの通りエレキも得意なのか?
元々はグラハムナッシュはイギリス出身でホリーズの中心メンバーであった。
正確には英ロックを米ロックに持ち込んだといえるのではないだろうか?

クロスビー&スティルス&ナッシュの影響はピンクフロイドにも与えている。

○デビッドギルモア〜クレイジーダイヤモンド
ピンクフロイド時代の「炎」の作品の一曲。
このアルバムには英フォーク界の名手、ロイハーパーが参加しており、英フォークの影響を指摘されたが、ギルモアはクロスビーとナッシュは古い友人だそうでむしろウエスコーストの影響が真実かもしれない。

○スティーブミラー&ピーターフランプトン

ビートルズがゲットバックセッションを録音時イギリスのオリンピックスタジオにこもっていたスティーブはポールマッカートニーと知り合いレコーディングを行なった。
スティーブミラーは早くからイギリスのアーティストらと交流を持っていた。
ピーターフランブトンもその1人だろうか?

○トラフィック&ジェリーガルシア
〜Mr.ディア・ファンタジー

ブルースやジャズの影響を受けていたトラフィックはグレイトフル・デッドと共通する音楽性がある。
近年は同じサンフランシスコ出身のサンタナと活動する元リーダーのスティーブ・ウィンウッドはかなり影響を受けていたに違いない。

さてウエスコーストのアコースティックなイメージをまったく正反対の音にしてしまったのがこのニールヤングであろう。 

○ニールヤング 〜ヘイヘイマイマイ
アコギとハーモニカで歌うスタイルはクロスビー・スティルス&ナッシュ・ヤングの延長線上にあるのだろう。

○ニールヤング 〜ヘイヘイマイマイ
同曲のエレクトリックバージョン。
70年代終わりから爆音効かせたエレクトリックスタイルも多用するようになった。
彼にとってはプラグドもアンプラグドも関係ない。
主張するのがロックなのだ。

では最後にウエスコーストの立役者
イーグルスの最強ナンバー
駆け足の人生を❗️
これこそハードロックの真髄だ¡

本当にロックは深い!

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