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食べる事は愛なのである 『劇場版 おいしい給食〜卒業』

ドラマから始まり映画化され、その後season2まで続き、
そして再びの映画化!!
前回の映画時はコロナで打ち切りになった館も多かった。

1980年代の中学校を舞台にした給食をテーマに繰り広げられる
給極のヒューマンコメディ。
給食が大好きで、全ての情熱を給食に注ぐ
数学教師の【甘利田幸男】(市原隼人)と
給食を究極においしくする事に強いこだわりを持つ
生徒【神野ゴウ】(佐藤大志)との、
「よりおいしい給食を食べる」男と男の戦いである、
今回の「おいしい給食〜卒業〜」は文字通り、
神野ゴウの卒業により2人の給食バトルに終止符を打つまでが描かれ、
給食センターをも巻き込んだ熱き戦いや甘利田先生の恋愛展開にも翻弄される本作。

ドラマのおいしい給食から観ていたファンの方は言わずもがな
とにかく甘利田先生が、顔からも全身からも給食愛を噴出させているのを
あの大きなスクリーンいっぱいに見れるだけで愛おしさが募る(笑

昭和真っ只中の時代背景、給食メニューは勿論のこと、
教職員さんのファッションなどの時代再現性のこだわりや、生徒たちの制服の着こなしなどもエモーショナルでお見事!

古き良き時代の昭和の
大人と子供の関係性が滑稽ながらも愛情たっぷりに描かれ、
神野ゴウと甘利田の関係性<教師と生徒>、そして<大人と子供>
そして時に<給食を愛する同士> として。
その距離感と信頼関係がとてもストレートで本当に心がぎゅっと愛おしくなる。
それこそがこの作品のパワーポイント。
コメディではあるがウルっとくる人間愛も描かれているのが
「おいしい給食」なのだ。

子供の頃には何も思わず食べていた給食。
でも、確かに人生で初めての家族以外との会食であり、
誰かと何かを分け合って食事をするという行為は、忘れ難き共有共通の思い出。

甘利田先生 のように、『好きなものを好き』に。
その好きなものに情熱を注いで生きて行く事って、
やっぱりとっても素敵だな。と思う

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