今、AI生成でショート動画はどこまで楽に作れるのか
こんにちは。
「AI生成を可能な限り取り入れて」動画を制作している人です。
非エンジニアがAI生成サービスを利用して、
・一定以上の品質で
・どこまで工数を削減できるか
挑戦しています。
目的は
「溢れているAIサービスの中から即戦力を発見し、日々アップデートし続ける」ことです。
ということで、今回制作するショート動画について見ていきましょう。
1. 動画の種類
雑学系・豆知識系の動画を作っていきます。よくありますよね。
そしてコスられ倒しているジャンル。
2. 必要な要素リスト
素材準備
テーマ
台本
画像(or 映像)素材
ナレーション素材
BGM素材
編集
シーンに合わせて画像(映像)挿入
テロップ付け
一旦こんな感じですかね。
要は、この7要素をどれだけAIがやってくれるんじゃいってことですよね。
2.1. AIでやること
テーマ
台本
画像(or 映像)素材
テロップ付け
7要素中、上記4つをAIで行います。
2.2. AIでやらないこと
残りの3つですが、
BGM素材:
フリーの素材を使うので手間はかかりません。
ナレーション:
AIでもう生成できるのですが(ずんだもん等)
雑学系のショートは人がしゃべってる方がしっくりきたので敢えてリアル人物でナレーションを当てていきます。
シーンに合わせて画像(映像)挿入:
これだけ無理ですね。
Vrewとかサービスは無数にあるのですが、一定以上の品質でこれを自動化してくれるサービスは今のところ知りません。(知ってたらめっちゃ教えてください。)
ここは渋々人力でやって行きます。そんなに時間かからないけど。
3.実際の制作手順
ということでテーマ探しから順を追ってやっていきます。
3.1. テーマ決定
勿論これはGPT君にお願いします。
ただ、実際やってみると分かるんですけど
質の高いテーマを出力してもらうには、そこそこエネルギーが必要だったりします。
たとえば、「ショート動画でバズる雑学・豆知識ジャンルのテーマを提案して」とかいってもなんか微妙なテーマ案しか返ってきません。
対策として、「こういう系が伸びてるから、類するの頼むわ~」という学習をしてもらいます。
実際に100万回以上再生されているショート動画のテーマを複数個渡した結果が↓です。
なんか、クオリティ上がった感ありますよね。
テーマとしていけそうな雰囲気。
次はこれを台本化していきましょう。
3.2. 台本制作
御多分に漏れず、こちらもGPT君にお願いします。
テーマは「世界一長く生きた人:ジャンヌ・カルマン」にしました。
これもテーマ選びの時と同様に、そのまま渡すだけだと微妙な出来になるので学習してもらいます。
普通のGPT-4でやると、台本は文量が多く複数個の学習が難しそうなので
GPTsを使います。
Knowledgeで学ばせられるのが強みっぽい感じあるので、Spreadsheetにさっきの100万回再生されたショート動画のテーマと、台本をリストでぶち込みます。
YouTubeの動画は文字おこしをAIでやってくれるのでそれをぶちこむだけ。超楽にシートは作れました。
そして、その学習を基に自分の為だけのGPTs「ショート動画台本制作GPT」に台本を作ってもらいます。
一発で大分いい感じ。感動。
学習大事ですね、ホント。
お次は画像素材の生成。
3.3. 画像素材生成
実はこれもGPTsでいけます。
GPTsに「台本を出しつつ、それに必要な画像を全部出力して」という要望だけ追加したところ、すっごいだしてくれました色々。
台本があって、画像がある。
もうほぼ準備は完了ですやん。
全部画像ってのも味気ないので、勉強がてらちょうどモーションブラシが実装されたRunwayで数枚は動画化しました。
(Runwayのモーションブラシマジで使いこなせてません…これの特訓だけで1記事書こうかな…)
という事でここまではほとんどAIにやってもらいました。
BGMはそれっぽいのをフリー素材でDLして準備ok
ナレーションも撮った。
さあ、編集作業に入っていきましょう。
3.4. ナレーションに合わせて画像挿入
ぶっちゃけ、ここが作業に掛かる時間のほとんどです。
ナレーションに併せて、画像の表示秒数を設定してぺたぺたと貼り付けていきます。
足りない画像があれば、「こんな感じの頂戴」といえばさっきのGPTsが文脈をくみ取って生成してくれます。
このフェーズを、AIでやれるようになったらマジでほぼ自動化できそうですよね。
Capcut様、Adobe様、何卒宜しくお願い致します。
3.5. テロップ付け
Adobe PremiereがAIで自動生成してくれます。自動文字おこしってやつですね。
しかも精度がかなり高い。
手直しは若干必要でしたが、特殊な固有名詞や、聞き取りづらい箇所が数か所あったのと、区切る箇所を変えたくらい。
ここはホントに全然時間かからなかったです。
4. ということで完成
一応、それっぽい感じになったのではなかろうか。
どうでしょうか?
5. 実際どれくらい楽だったのか
結構、楽でした。
ただ、時間はなんだかんだそこそこかかったかも。
勿論全部を人力でやるのと比較したら相当スムーズに制作できましたが、
AI動画生成のゴール的には「テーマだけ渡したら全自動て作ってくれました」みたいなやつだと思うんですよね。
それからは、まだまだ程遠い。
エンジニアのむーんずさんが自作アプリケーションでほぼそれを完成している…!
YouTubeに実際これで量産したshortsを投稿していらっしゃるので、興味ある方は是非。
非エンジニアの自分は、引き続き日々進歩するAI生成を肌で感じながら
即戦力AIの武器を増やしていく所存です。
おススメのAIサービスやアップデートありましたら、是非Xでご連絡頂けると嬉しいです…!
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