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サックスのオンラインレッスン活用法?

こんにちは。サックス奏者の市川海容です。今回はサックスのオンラインレッスンについて、うまく活用するために必要なことや、メリットデメリットについて簡単に書いてみようかと思います。

私もコロナ禍でいくつかのビデオ通話アプリを使い実際にオンラインレッスンを行いました。その中で感じたことをまとめておこうと思います。

オンラインレッスンに必要なもの、欠かせないものは?

まず、ZoomやLINE通話などのビデオ通話アプリは必須です。そのアプリが使えるPC、スマホなどが必要ということは説明するまでもないでしょう。

ここで重要なのは、オンラインレッスンの「」を保つために何が必要かというところだと思います。PCやスマホのスペックはもちろんですね。古い機種を使っていなければ問題はないと思います。

個人的には「ネット回線」が重要ですね。wifiが不安定だったり、回線速度が遅いと画質・音質共に著しく低下します。途中で通話が切れたり、画面が止まったりするという問題も起こります。講師側、生徒側、どちらかの回線が弱いだけでストレスの多いオンラインレッスンになり得ます。

機材について

次はマイクなどの機材についてです。こちらも講師・生徒どちらにも機材があるとベストです。オーディオインターフェースなどを使うので基本的にPCであること前提です。

レッスンの質(特に音質)を圧倒的に向上させるためには、「オーディオインターフェース」、「マイク(とケーブル)」、「イヤホンまたはヘッドホン」の3つがあるといいでしょう。

マイクは音にこだわるのであればコンデンサーマイクがおすすめですが、オーディオインターフェースがあるのであればダイナミックマイクでも全然大丈夫だと思います。またはこの2つのマイクを使って、コンデンサーマイクでは楽器の音を、ダイナミックマイクでは話す声を拾うようにすると、相手側は非常に聴きやすい環境でレッスンを受けられます。(マイクだけ買ってケーブルを買い忘れないようご注意ください)。

ちなみに、オーディオインターフェース無しでマイクをUSBでPCに接続する方法もあります。必要な機材が減る分、かかる費用を押さえることができます。音質を保ちつつ最低限の機材となると、PC、USBでPCに接続できるマイク、イヤホン(ヘッドホン)の3点ですね。オーディオインターフェースが無い分持ち運びは楽になるでしょう。

ここまで説明したところで、機材やPCに疎い場合、なんのこっちゃという状態だと思います。機材の接続、PCでの設定など...一通り把握するのは苦手な方には厳しいだろうと思います。「普通の対面レッスンに比べてこんなに色々準備しないといけないの?」となるでしょう。いちいち機材のセッティングがあると尚更そうなると思います。

あくまで今回書いているのはオンラインレッスンに「質」を求める場合の話です。音を気にしないで話だけ聞ければ良いということならPCやスマホにイヤホンを挿してやるだけでもオンラインレッスンはできてしまいます

ですが、実際やっていただくと分かるのですが、設備の整っていないオンラインレッスンはものすごくストレスが多いんですよね。講師・生徒どちら側にとってもです。講師側に機材がなければ生徒は音色のことが分かりにくいし、生徒側に機材がなければ、悪い音質の演奏に対して、半分推測してアドバイスせざるを得なくなります。生徒さんの状態がよく分からなければアドバイスも曖昧になります。

このストレスが徐々に積み重なって、嫌になってしまう可能性は結構あると思います。(私の場合は実際にそうなったので、オンラインから対面に移行しました)。


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どんな解決策があるか?

それでもオンラインでないとレッスンできない遠方の場合にはいくつかの解決策があり、それを実践しているところもあるようです。

一番シンプルなのは、オンライン通話ではなく、「演奏の録音・録画のやりとり」でレッスンをする形です。生徒さんがスマホやマイクで録音した演奏を講師に送り、それを聞いて講師がアドバイスや模範演奏の音源を送るというものですね。

この方法はスマホやレコーダーがあれば簡単に実践できます。レッスンの日程を合わせたりしなくて良いというのも一つの利点ですね。デメリットとしては、録音する機器のマイクの質に音が左右される点と、リアルタイムではない分すぐに解説してもらえないというあたりでしょうか。「もう一度この部分をこうやってみて」というようなやりとりにその都度やりとりの時間がかかります。でもその方がゆっくり進めて良いという方もいそうですね。

まとめ

さて、どちらのオンラインレッスンも一長一短という感じです。個人的な結論を言ってしまうと「オンラインレッスンはどう頑張っても対面レッスンには勝てない」ということです

それは当然の話です。生音の方がより多くのことが分かるでしょうし、オンラインレッスンでは説明の途中に手元を見せるだけでもカメラに合わせなければいけません。手間も気にすることも増えます。お互いなかなか大変です。

オンラインレッスンを基本に時々対面レッスンをするなど合わせて使うのはありかもしれませんね。オンラインレッスンには限界があることを理解した上で、そこをフォローしていくような。

もちろん習いたい内容にもよります。音楽理論などを勉強するにはオンラインは非常に有用だと思います。逆に奏法に関しては設備や環境に大きく左右されますね。

皆さんもぜひオンラインレッスンを活用してみてくださいね。

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