FIREまでに読んだ厳選おすすめ本20冊
こんにちは!
今回は、僕がFIREするまでに読んだ本の中からおすすめ本を紹介したいと思います✨
『経済的独立(FI)を果たすまでに読んだおすすめ本99冊』は、さすがに多すぎたなと猛省してます……笑
そこで、今回はより厳選してFIREにほんとうに必要な20冊をリスト・アップしてみました!
本を選定するにあたっては、以下の基準を設けました。
・ ブレイクスルーがあるか?
・ 何度も読み返す価値があるか?
・ 実践的でFIREに貢献するか?
・ 平易で読み進めやすいか?
今回は、1つの1つの本の特徴や読む意図も説明しています。
また、読んでいく順番も意識して並べていきます。上から順番に読んでいけばステップ・バイ・ステップでFIREに必要な知識が身につくと思います!
【FIRE全般編】
1.金持ち父さん貧乏父さん
2.FIRE 最強の早期リタイア術
この2冊は必読です。
FIREを目指す全ての人におすすめします。
どちらも僕のバイブルであり、大きなブレイクスルーをくれました。
何度も立ち戻り、読み返す価値のある本です。
(金持ち父さんは10回以上、クリスティーさんの本は2020年の発売ですが5回以上は読んでいます!)
どちらもFI(経済的独立)やFIREの概念を丁寧に説明してくれています。
ですが、切り口は微妙に異なります。
金持ち父さんは、お金持ちになるために『お金に働かせる』ことの重要性に軸足を置いており、言葉を変えて何度もこのことを説いています。
一方、クリスティーさんの本の一番のメッセージは『ミリオネアになるためには恵まれた境遇で育つ必要はない』ということです。
作者は子供のころ中国で1日44セント(約50円)で家族3人極貧生活を送っていました。この極貧生活の中で『欠乏マインド(お金を強烈に熱望する想い)』を持つことに至り、それが資産を大きくする原動力になったといいます。
こちらの本は、より『支出コントロールの重要性』に軸足が置いてあります。
まずは、自分のスタイルに合った本をどちらか読めば良いと思います。
あと、意外と語られないのが、いずれの本も『勤勉であれ』と説いている点です。
日本ではあまり強調されることがありませんが、これは心に刻みたいアドバイスです。
3.お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方
これまでの2冊はたしかに良書なのですが、情報がアメリカ中心なので、日本人には具体的な行動に落とし込めない部分があるのもまた事実です。
一方、この本は日本人に特化した内容となっており、おすすめです。
僕の資産運用の思想はこの本がベースとなっていると言っても過言ではありません。
ここでは詳細は述べませんが、特にマイホームの取扱いは必見です。
また、法人成りやPT(永遠の旅行者)についてもいち早く触れられており、発売から20年経った今でも色褪せていません。
【支出コントロール編】
4.1000円札は拾うな
10年以上前にベストセラーになった本です。
この本を支出コントロールの項目にいれているのには理由があります。
それは、効率よくFIREするために『機会損失』について、よくよく考えてもらいたいからです。
たとえば、僕のこのnoteを見てくれているということは「時間をかける価値がある」と考えてくれているからだと思います。
この時間にできたはずの『恋人とのデート』や『気持ちのいいお昼寝』などは諦めて、このnoteを優先して見に来てくれているわけです。(だから、僕は気が抜けない!)
このように、価値のあるものでもあえて拾わず、他のもっと価値のあるものを拾いあげる。
これを著者は『千円札は拾うな。』と表現しているわけです。
つまり、目の前の千円札を拾うことに夢中になり、それ以上大事なものを見落とすなということです。
このような視点で集められた事例がたくさん載っており、行動を変えるきっかけになります。
(ただ、時代遅れの内容もあるので、すべてを鵜呑みにするのではなくて、考え方のエッセンスを抽出するのが良いと思います。)
5.となりの億万長者
筆者のトマス・J・スタンリーはアメリカの富裕層を研究しており、お金持ちになる秘訣としてこの本に研究結果を書いています。
その秘訣は『収入』が多い人がお金持ちになれるわけではなくて『支出』が少ない人がお金持ちになっているという事実です。
つまり、富裕層の人たちは、日本のテレビに出ているようなセレブとはかけ離れた存在であるというのです。(普通のオジサンとオバサン!!)
僕らはなかなかお金持ちの人たちとお話する機会が持てないですが、この本を読むことで、模擬的にお金持ちと対話することができます。
そして、
「なんだ、自分でも億万長者になれるじゃん」
そう、思わせてくれるでしょう。
支出コントロールのアイデア出しとしても◎
【投資編】
6.臆病者のための株入門
まずは「投資の世界がどんな場所なのか?」を学ぶ必要があると思います。
この本は初心者が投資(株)の世界を俯瞰するのに最適な本です。
主要な投資手法であるテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析、インデックス投資それぞれの特徴について詳細に説明されています。
また、世界株式インデックス(オルカン)の説明にも多くのページを割いており、オルカン入門書としてもおすすめです。
7.貯金感覚でできる3000円投資生活
この本の良い点は、買うべきファンドの名前がすばり書かれていることです。それだけでなく、おすすめの証券会社まで書かれてあります。
よって、本を読み終えたら(むしろ、読みながら)インデックス投資の買う銘柄を決めて、証券口座を作って、給料日に自動で積立てすることができます。
これだけで、あなたは晴れてインデックス投資家です。
投資のスタートとしては、これだけで十分だと思っています。
8.必ず食える1%の人になる方法
次のセクションでは、できるだけ早くリタイアを目指したい人のためにトレード(ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析)に関連する本を紹介していきます。(インデックス投資派は16冊目へ)
先に言っておきたいのですが、ここから先はかなり真剣に勉強しなければなりません。(正確にいうと、真剣に勉強しても成功する保証はありません)
覚悟を決めるためにも、まずはこの本を読んでほしいと思います。
この本には「誰でも1万時間かければ『100人に1人』になれる」という『1万時間の法則』が紹介されています。
一方、金融資産の分布のピラミッドを見てみると、富裕層以上は約2.5%いますよね↓(野村総合研究所より)
(少し乱暴ですが)この富裕層以上に入るためには100人に1人の人になる(1%に入る)ことであると考えると、1万時間を勉強に費やす必要があると考えられます。
この覚悟がある人だけが、トレードをしてください。
そうじゃない人は、悪いことは言わないので、インデックス投資にするべきです。
イジワルで言ってるわけではありません。
トレードは生き馬の目を抜くような世界であり、みなさんの貴重な人生の時間もお金も無駄になる可能性があるということを伝えておきたいのです。
中途半端な気持ちならやめておいたほうが良いですし、インデックス投資でも十分資産は形成できます。
ここをもう一度よく考えてみてほしいです。
【ファンダメンタルズ分析編】
9.ピーター・リンチの株で勝つ
もし、ファンダメンタルズ分析を学びたければ、この本が絶対的におすすめです。
僕は、電子書籍がまだ普及していなかった頃、この本を2冊買って、1つは裁断して電子書籍化して、もう1つは家で書き込みながら読む用にしていました。
ファンダメンタルズ分析を目指す人は、何度も何度も読み返すべきです。
ファンダメンタルズ分析の本としては「株で富を築く バフェットの法則」も良書ですが、僅差でこちらを選びました。
日本ではバフェットの方が有名ですが、ピーター・リンチは投資の天才なだけでなく、人に教えるのも天才的であり、こちらを推薦します。
10.さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
ファンダメンタルズ分析を採用するからには、会計の知識を身に着ける必要があります。
今回この本を選んだ理由は、会計という取っつきにくい世界にすっと入るきっかけになるからです。
いきなり会計の本を読んでも会計が嫌いになるだけです。
ですが、この本は専門用語などがほんど使われておらず、日常のことが例として示されているので、自然と会計に興味を持つことができます。
(決算書の読み方については「世界一楽しい決算書の読み方」や「"ギモン"から逆引き!決算書の読み方」などの本を参照してみてください!)
【テクニカル分析編】
11.タートル流投資の魔術
テクニカル分析派だけでなく、相場に入る人は全員必読です。
作者はトレーダー集団『タートルズ』のメンバーの1人で、最年少かつ最優秀の生徒です。
『タートルズ』は(ピザ好きの亀の忍者ではなくて)トレード版の『Niju』プロジェクトと思ってもらえば良いです。
JYパークの代わりに、伝説のトレーダーのリチャード・デニスがプロデューサーとなりトレーダーを育成したグループで、かつて本当に存在したプロジェクトです。
僕がこの本を推す理由は、行動経済学やゲーム理論が重んじられている点です!具体的な手法にまで落とし込まれていて、他の本にはなかなかありません。
また、トレードで成功するためには、特別なテクニカル分析の手法を使う必要はなく、むしろ、感情や心理的な要素がより重要ということが理解できると思います。
12.投資の王道
僕はテクニカル信者ではないですが、テクニカル分析は必修科目と考えています。
その理由は主に2つです。
ひとつは、売るタイミングや買うタイミングはファンダメンタルズ分析のみでは分からないからです。
僕は、ごくごく一般的な指標しか使いませんが、高値と安値を確認する作業は、ファンダメンタルズ分析において買い増しするタイミングを知るのに便利です。
ふたつめは、テクニカル分析を信じる人たちの思惑を理解するためです。
言い換えると、テクニカル信者がいることで、市場がテクニカル分析どおりに動くためです。
この本で、主要なツールだけでも使いこなせるとトレーダー人生が有利に進めると思います。
13.マーケットの魔術師
僕は「一流になりたければ、一流から学べ」という考えの持ち主です。
そして、この本はウィザード(魔術師)と呼ばれる超一流の伝説のトレーダーたちのインタビュー集です。
超一流のウィザードの話が聞けるわけですから、勉強にならないわけがないです。
……とはいえ。
実は、僕は最初はこの本の良さがあまり分からなかったです。
しかし、投資をはじめて数年後に久々に読んでみたら、色々なところに金言が散らばっていることに気付きました。それも毎回違ったところでハッとさせられました。
この本は、投資経験を積んでからもどんなレベルの人にも有益な情報となるため、何回でも読み返すべき本です。
【行動経済学&相場心理学】
14.経済は感情で動く
行動経済学の基礎は10冊目「タートル流投資の魔術」で学べますが、より深化させようと思うならば、この本がおすすめです。
行動経済学というと小難しくなりがちなのですが、この本はかなりライトで親しみやすいです。
豊富な例やクイズと共に書かれているし、各章の教訓だけでも読めばすぐに役に立つと思います。
また、相場に入る入らないに関わらず、人生の教養として行動経済学を学ぶにも最適な本です。
15.規律とトレーダー
相場心理学の本です。
僕は、テクニカル分析ツールにはあまりこだわらず、どちらかというと心理学に重きを置いています。
結局は、利益に直結するのは、心理面のコントロールに依存すると思っています。
この本は、どのように相場と向き合うべきかのみに焦点をあてて書かれています。
そして、一般的な世界での常識をマーケットに持ち込まないようにして、そのために規律と心を磨くことをすすめています。
(著者のマーク・ダグラスの本では『ゾーン』が有名ですが、僕にはちょっと哲学的すぎて内容が入ってこなかったです。こちらの本のほうが、より初心者向きと思いました!)
【FIRE後の生活編】
16.貧乏国ニッポン
この30年の間で日本がいかに貧乏な国になってしまったかをえがいた本です。
残念ながら、この本に書いてあるとおり日本の未来は絶望的です。
この本では、そんな絶望の国で生き抜くために、海外の富をうまく取り込む必要があるということが理解できます。
FIREするしないに関わらず、国のリスクから個人のリスクを分離することに視点を向けてほしいと思って選びました。
僕もこの点は常に意識していますし、FIRE後の行動の指針になっています。
17.黄金の扉を開ける賢者の海外投資術
ひとつ前の本で、海外の富を取り込むことが大事と言いましたが、その具体的な方法はこちらの本で学べばよいかと思います。
海外投資の考え方、ETFを使用した投資手法などが書かれており、投資のアイデアになります。
また、話題はデリバティブやオプションなどのよりリスクの高い手法にも及んでいて、読み応えもあります。僕はこれらは使うことはないですが、相場を理解するために知っておいて損はないです。
18.貧乏はお金持ち
FIRE(特にサイドFIRE)すると、フリーランスになるのも1つの選択肢となりえると思いますが、この本はマイクロ法人入門として非常に役に立ちます。
FIREしてからの仕事や個人のありかたの指南として役に立ちます。
読むには、会計・財務・ファイナンス等の基礎知識が必要なのですが、ここまでのおすすめの本を読んでいれば、おもしろく読めると思います。
この本のコンセプトは『誰でも利用できる』『いつか必ず役に立つ』『いつまでも使える』なのですが、FIREして本当にその通りだなと思いました。
19.幸福の「資本」論
この本では「金融資産」「人的資本」「社会資本」という3つの資産を使って、どのように幸せになるかを考えていきます。
FIREするということは「金融資産」はあるわけで自由は獲得できていますが、それだけでは幸せにはなれないかもしれません。
幸せになるために、さらに「人的資本」を使って自己実現をしたり、「社会資本」を使って人との絆を感じることが重要であり、この辺の話を深堀りしています。
FIREは手段にすぎず、本当の目的である幸せになることにも目を向けてほしいと考えて、こちらの本をおすすめします。
20.終身旅行者PT
最後は、FIREの次に僕が目標としているPT(永遠の旅行者)についての本です。
PTは『Perpetual Traveler』の略ですが、どの国の居住者にもならず、合法的にいっさいの納税義務から解放される人のことです。
この『納税から逃れる』という観点から、批判の的になることもしばしばです。
ですが。僕としては、国という枠組みにとらわれず、自由を求めて世界を旅する独立した個人のライフスタイルという点が非常に魅力的です。
前半部は日本のリスクについて書いてあり、後半部は各国の税制などがずらっと並んでいて旅行のガイドブックのような楽しさがありますので、ぜひ購入して手元に置いて、パラパラと読んでみてください。
まとめ
いつもどおり長かったですね💦笑
僕は、おそらくここで紹介した本は、これからも何度も読み続けると思います。
ぜひ、みなさんも読んでみてください。
また、勘違いしてほしくないのが、これらの20冊で十分であり、他の本は読まなくて良い、と言ってるわけではありません。
1冊目、2冊目のアドバイスのとおり、勤勉であるべきです。
もし、追加で勉強がしたくなったら、以下の99冊も参考にしてみてください!
なお、いい本を思い出したら中身を断りなく変更・追加する場合がございますが、ご了承ください。
今回は以上です。
読んでいただきありがとうございました!
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