#016 デモリール/ショウリール 制作アドバイス by Ko Iwagami
「デモリール」と「ダイジェスト映像資料」
最近の投稿が一気に「デモリール(Demo Reel)」 関連の話になってきているので、さらに突っ込んで、キャスティング目線から「デモリール」制作を目指す俳優のみなさまへ、鈴木亮平さんと一緒に製作したデモリール『Spiral Shackles」を参考に気をつけるべきポイントを書いてみようと思う。
また、すぐに「デモリール」が準備できない方に向け、過去出演作を短くまとめた「ダイジェスト映像資料」に関しても簡単に触れてみる。どちらも、「俳優の実力をアピールする大切なツール」なので、ぜひ参考にしてほしい。
デモリール『Spiral Shackles』
鈴木亮平さんが「英語でのお芝居」を見せるために制作した「デモリール用映像作品」 監督/制作:岩上紘一郎、脚本/制作:松崎悠希
Produceded by Ryohei Suzuki, Ko Iwagami, Yuki Matsuzaki
Written by Yuki Matsuzaki
DoP : Asumi Sako
Gaffer : Tsuguhira Takada
Production Design : Sango Nakamura
Sound Mixer : Shiho Miyazawa
Hair and Make-up : Ren Miyata
Stylists : Issei Inada, Yosuke Mizuno
Associate Producers : Yoshitate Kuremura, Rikiya Takano
1st AC : Masahiko Takeoka
Set Decoration : Ayako Muroi
Electrician : Takashi Watanabe, Naoto Ohata, Yu Ichikawa
Editor : Kenji C Green
尺について
「デモリール (Show Reel:ショウリールとも呼ばれる)」の尺に関して、よく「2分間で作るのが業界の常識」と聞いたことがある方は多いのではないだろうか。
実際のところ、決められたルールは存在しない。ただし、ここで抑えておくべきポイントとして重要なのが、見る側(キャスティングディレクター)には思っているほど時間がないということ。
1つの役をキャスティングする際、時に数百もの応募に目を通するため、提出された資料一つ一つに時間をかけ、全てを確認することは物理的に難しい。コンパクトに制作する配慮はありがたいが、実はそれよりも重要なことがある。
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