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産業カウンセラー養成講座に通う15

■前のエピソード》

 2023年7月1日。産業カウンセラー養成講座に行った。

 昼休憩中、7月22日開催のマインドクリエイトの催眠術イベントをクラスメイトに告知した。

 今年4月にもイベントがあり、その時もお知らせしたが、皆催眠術に一様の興味を示すものの、イベント参加を希望する人は現れなかった。

 7月のイベントを告知した時、クラスメイトの男性(仮に)Mさんからある言葉を掛けられた。因みに、今回のイベントではこの『白へび』が催眠術師として催眠を掛ける演者として出演することが決まっていたのだ。しかし、いざクラスメイトが参加したときに、「彼が催眠かけるんだ!」と驚いてほしかったので、今回自分が演者になることは内緒にしていた。

Mさん(つまりMさんは白へびが催眠術師として出演するとは知らない)
「催眠術って誰でもかかるもんなんかな?」
白へび
「いや、かかる傾向に『ある・ない』はやっぱ個人差がありますよ」
Mさん
サクラが何人か要るんじゃないかなぁ?そういうのって」
白へび(心で思う)
何だど!

心では「何だと!」と反応する一方で、実は図星という側面もあった。

 図星ということは、実際サクラがいたのか?

 過去にこのイベントに参加して、かかり易い反応をする人のなかにはリピーターが何人かいる。事前に2~3人かかり易いタイプの人が来ることが決まっていた。
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 ただし、『かかり易い』だけであって『確実』ではないのだ。とはいえ、事前情報のない人だけを相手にするわけではないので「サクラなんてあるわけないでしょ」と言えなかったのだ。

 その日、家に帰って何となくMさんとの会話を思い出す。

・・・

『そうだ!実際に体験してもらったら興味心を引き出せるかも。Mさんが催眠術にかかったら、イベントに参加したいって言うかも!』

 2023年7月2日、続けて産業カウンセラー養成講座に行った。講座は午前9時20分から夕方5時までみっちりある。

朝、Mさんに話しかける
白へび
「昼休憩に催眠術を体験してみませんか?」
Mさん
「え?!」
白へび
「まぁ、かかり易いかテストだけでもいかがですか?」
Mさん
「あぁ・・、ほんならやってみようか?」
白へび
「ありがとうございます」


白へび
っていうか、Mさんが昨日余計なこと言ってるんですよ?
サクラがいるとか。だから『体験してもらいたいな』って思って」
無論、Mさんは悪気があって『サクラ』と言ったのではない。楽しい会話の一コマとして何気なく話に出したにすぎない。


Mさん
あぁ~、『ほんなら、やってやらぁ!』ってことね
白へび
「まぁそうです」

昼休憩。Mさんは食べるのが早い。
Mさん
「まだかのぅ?わし、待っとるんで?」
ちょっと遅れて白へびは食べ終わる。

 折角なので、同席していた他3人にも参加していただいた。そのうち、一人は過去に催眠術にかかった経験があると言った。あとの女性二人とMさんは初めてだという。

今回行ったメニューは以下の通り
・腕が伸びる
・カタレプシー(手が開かない)
・深化法(催眠状態を一気に深める)
・椅子から立てない
・自分の名前をわすれる
・名前を変える
・好き好き催眠
・覚醒(催眠を解く+Plusの暗示をプレゼント)

 まずは誰がかかり易いか『観察・見極め』を行う。僕の見立てでは女性二人の内一人は恐がっているのか?抵抗感が最初から見受けられる。ゆえにこの人はかからない傾向だとおおよそ分かる。

 過去にかかった経験のある人は、意外にもカタレプシーで反応が出ない。仕方ないので今回はかからない傾向にあると判断。

 もう一人の女性(仮にKさん)は、カタレプシーがバッチバチにハマったようだ!『しめた!この人かかるぞ!!
 手が固まった状態の彼女の表情!
『エッ!!!』って感じで脳がフリーズを起こしたような驚き・混乱を如実に表現した良い表情をしている

 Mさんは?・・・『めっちゃかかってるぅ!!』Mさんめっちゃかかってる!

 深化法前に二人に絞る。

 が、ここでKさんの様子が気になる。彼女にとってあまりに衝撃的だったのか、固まった手が開いた後も驚き・混乱の表情が止まらない。抵抗感を持っていたもう一人の女性もKさんの様子を見て、驚き・混乱の表情をしてフリーズしている。本当にあの時の二人はマネキン人形のように停止していた。

 催眠術を掛ける側としてはKさんの表情・反応は理想的なんだけど、この世の終わりなくらいの驚きの表情が一切緩まないので何だか可愛そうになった

 Kさん、どうやらよっぽど恐怖感があったようだ。
白へび
「Kさんは、今回はちょっとやめときましょうか?」
Kさん(どことなく放心状態)
「はい‥」
このままKさんに続けて催眠を掛けるのは危険そうなので深化法から先はMさんのみに行う。女性と男性が一人ずつ残ったらやろうと思っていた好き好き催眠はこの時点でやらないことにした。

 

 そういえば、Mさんがどれくらいイメージ力を持っているのか測れていない。ここは無難に数字を逆算するだけにしてみる。
 体ががっちりしているためか、力が抜ける様子が今一つない。
 というより、体が硬いようだ
。いずれにせよ、全身から力が抜けていく様子が今一つ弱い。

 しかし、椅子から立てなくなった

Mさん
「あれ‥?なんか‥、立てんなぁ」

 同席していた女性の表情がさっきよりはゆるんでいるが、まだ恐怖感がぬぐえないようだ

白へび
「三つ数えると~、自分の名前を思い出せません。頭のなかが真っ白です、一つ二つ三つ(パチン)」

Mさん
「・・・・あぁ、あれ?」
白へび
「どうしました?」
Mさん
「・・・あぁ・・・」
白へび
「頭の中、ぼんやりしてます?名前出て来てますか?」
Mさん
「・・・いゃ・・・ぁ・・」

 『名前を変える』が有効と判断。
 続けて名前を変える暗示を入れる

白へび
あなたの名前はドラえもんです。名前を聞かれたら"ドラえもん"と答えます。はい、目が開きま~す」

 一同の表情がようやくゆるむ。
『良かったぁ~みんなの表情が緩んで~』

白へび
「もう、お名前いえますね?」
Mさん
っ・・・、くっそぉぉーお
白へび
「どうされました?」
Mさん
「・・・」
白へび
「今頭に浮かんでる名前を言ってくださればいいですよ?」
Mさん
「・・・」
白へび
「ド?」
Mさん
なんでぇ~
白へび
違和感あります?でもねぇ、ほらほらこうすると~違和感消えていくの分かります~?
Mさん
・・・う~ん・・・

 どうしても言いたくないらしい、強い抵抗感を感じる
 休憩時間終了前にみんながお手洗いに行く時間を確保したいのでこの辺で切り上げる。

白へび
「余計な催眠を全て解いて、心も体も頭もスッキリはっきり目覚めさせていきます!」
さらに、プラスの暗示をプレゼントする

 

催眠術体験後
白へび
「どうですか?イベントに参加したくなったんじゃないですか?」
Mさん
「う~ん、まぁ興味はでてきたわなぁ~」
白へび
「まだ間に合いますから、その気になったらお知らせください」

 結局、Mさんがイベント参加を申し出てくることは無かった。

  同席した他の人の反応からも見て取れるが、やっぱり、世間一般の『催眠』に対するイメージというのが何処か胡散臭く(うさんくさく)、危険なイメージがまだまだ根強いようだと思わざるを得ない。

 ともあれ、ぶっつけ本番で催眠術を生で体感するということだけはMさんにして差し上げることが出来た。

 つづく

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