産業カウンセラー養成講座に通う10
■前のエピソード》
僕の今の勤務体系は、基本在宅ワーク中心で月一程度で友達のご厚意でチャネリングセッション飲み会に出向いている。そこで、チャネリングと一緒に新しい試みを試したりしている。
産業カウンセラー養成講座に通っていて今、最も困っていることは『傾聴』の練習の場が全然ないことだ。
催眠術スクールの中井先生は
「傾聴なんてどこででも出来ますよ?なにも心理カウンセリングだけが傾聴ではないですからね。いつも買い物に行くスーパーの店員さんでも傾聴を意識した会話はできますからね。最近だと私ね、昨日イトコと河原でバーベキューやりに行ったんですよ。そこで、ただ傾聴をするに徹しました。そしたら、イトコが「私、なんだか明日からまた仕事頑張れる」って喜んでました。傾聴は別に心理カウンセリングの為だけにあるわけじゃ無いんですよ」
という。
その話に『なるほど!』となった僕は、早速動いた。
しかし、いつも行くスーパーでいつもは挨拶くらいしかしない相手にいきなり傾聴を意識した会話をするのも‥何だかなぁ‥と結局動けなかった。
そこで、離れたところにいる友達に連絡を入れnet環境で傾聴に付き合ってもらって、20~30分程度練習させてもらったりした。
しかし、こういう呼びかけに対応してくれる人もそんなにいるわけでなく、適当にローテーションして同じ人にお願いするのにも、頻度(ひんど)が高くても相手を面倒がらせそうだし‥どうしたものかと思ってしまう。
そこで、あることを思い出した。
5月の産業カウンセラー養成講座で僕は講師にちょこっと聞いていた。
白へび
「バイトとかで傾聴の経験を積むことを検討してるんですが、まだ傾聴に関しては形しか出来ない上に資格もこれから取得するわけで、バイト受け入れ先に提示できる証明みたいなものも何もありません。どうしたものかと‥」
講師
「傾聴はなにも産業カウンセラー協会固有の技法会話術というわけではありません。傾聴は別に資格がある人にしか出来ないことではないですよ」
白へび
「そうなんだぁ!」
そこで、検索してみる。
『傾聴 バイト 京都』
するとほとんどが看護師の資格を保有している人が対象で、格式の高さを感じてしまう。
そこで、検索ワードをちょっと変えてみる
『傾聴 練習 サークル 京都』
するとサークルっていうのは殆どが学生限定とか20代限定とか、非常に狭き門となっているようだ。
そこで、検索ワードをちょっと変えてみる
色々見たが、結局『傾聴』という言葉と『メンタルケア・心理・サポート・介護・医療‥』というものとが切り離せない世間の頭が出来上がっているらしく『傾聴』を練習することが出来そうな現場は他の近しい内容のセミナーくらいしか無いようだった。
他のセミナーでもいいけど‥今更ほかのセミナーに出入りするのも何だかなぁ‥と動けない。
そんな最近のこと、『二人の賢者と熊本遠征』する連載で登場する『賢者α』のおうちにチャネリング会に行ってきた。
■参考になるエピソード》バックナンバー2~
賢者αは自宅に友達を呼んで家飲みをするのが趣味らしく、月一程度で僕にチャネリング会の機会を趣味の延長で用意してくれる。いわば僕の大株主だ。熊本遠征にこの人を誘ったのも、そういった関係があるからでもある。毎回、せめて自分が飲む分くらいのお酒、その他に手土産を必ず持っていくようにしている。
先日の『尼崎吹奏楽団定期演奏会』にもこの賢者αは奏者として参加している。ソロパートもあって賢者αは少し目立っていた。そんな賢者αに誘われたので二つ返事で定期演奏会に行かせていただいた。
無論手ぶらでは行かない。前に僕が北海道遠征をきっかけに隠者から読むよう促されていた『営業の神さま・中村信二』という本を奏者への送り物として受付を通して内緒でお渡しするというサプライズをして差し上げた。
自分が読んで良かったので、この人にも読んでもらいたいと思った。それに『営業の神さま』というこのタイトル、この人が好きそうなワードが並んでいる。
■関連するエピソード》
今回のチャネリング会では、『傾聴+チャネリング』という形にして行った。僕が行うチャネリングに傾聴を本格的に取り入れて行うのはこれが初めてだ。
傾聴と言わず実際にはカウンセリングという言葉に置き換えて行う。
しかし、結局チャネリングは特別聞きたいことがなくても「今必要なメッセージをください」と念じ投げるだけで、その人に向けた専用メッセージが何かしら返って来る。今回チャネリングを受けてくださった方々は基本、どなたもこれと言って悩んだ様子もなく、傾聴を実戦練習しようとしていた僕の思惑とはちょっと違った時間になった。
チャネリング希望者3名全て終わり、帰りの電車までしばらく普通に飲みの席を一緒に楽しむ。
賢者αは女性、そのお友達3人も女性。
どっちがチャネリングに来たのか、そこで僕は一つの悩みをうちあけてみた。
すると、賢者α
「そこら辺の公園でええやん?」
白へび
「公園って?公園にいる人に「傾聴させてもらってもいいですか?」とか話かけるの?」
賢者α(首を横に振る)
「そこら辺の公園にいるお爺ちゃんとかに話しかけんねん
こんにちは~
暑つぅなりましたね~
この公園よぅ来はるんですかぁ~?
こんな感じや」
白へび
「そんなつらつら出て来ませんよ」
賢者α
「話始めはそんな感じでええやん
そしたらこっちがなんにも聞いてなくても
『昔ここいらは爆撃機がよぅ飛んで来よったわ~
とか、向こうが勝手に喋るでぇ~?
それも傾聴や」
白へび
「まぁそうですねぇ」
賢者α
「白へびさんなぁ?、傾聴は悩みを解決に導くためのモンやと思っとるみたいやけどなぁ?ただ相手の話を聞いてあげるんがそもそも傾聴や。
そんなら、適当に話聞いたったらええやん
タダや、タダで練習できるでぇ?」
白へび
「まぁ公園で見知らぬお爺ちゃんお婆ちゃんとお話したことが無いわけじゃ無いですけど‥」
すると、別の女性が提案してきた。
仮にOさん
「飲み屋で傾聴とかどうですかぁ~?」
余談だが、一昨年まで東京生活20年の僕以外、全員こてこての関西弁だ。
賢者α+他の女性も
「飲み屋ええやん!」
賢者α
「それも 立ち飲みの方がええな」
Oさん
「私、立ち飲み行きますよ!」
賢者α
「おっさに話しかけられるん?」
Oさん
「たまに来ます。最初自分の飲み物ポンと置いて、ちょっとだけ話しかけたりしてきます。ちょっとずつ話し掛けられたりすることもあれば、話始めるとしばらく話を聞いてくれたりする人もいます。
話しかけても大丈夫な人かどうか分かるらしくて。様子を見ながら、ちょいちょい話してくるとか。意外と知らない人だから話せるってこともあるんですよね」
賢者α
「ほらぁ!立ち飲みええやん!」
白へび
「なんて言って話しかけます?」
賢者α
「仕事帰り?
---はい、仕事帰りです
お仕事なにされてるんですか?
---OLです
ストレス溜まるでしょぉ~?
---ストレスたまりますねぇ~
私で良ければお話聞きましょかぁ?
これでええやん?」
白へび
「話かけに応じる人ばかりじゃないでしょ?」
賢者α
「それこそ、興味欲求・観察・見極めや」
白へび
「それ‥催眠術じゃん」
賢者α
「おんなじ事やで?白へびさん。相手の反応が悪かったら、適当に話きりあげて次行ったらええやん?それも経験せんと分からんことやでぇ?」
Oさん
「行くなら水曜か木曜辺りがいいですよ」
賢者α
「なんで水木?」
Oさん
「やっぱ週中にちょっと息抜きしたいんですよ、みんな」
賢者α
「白へびさん、水木に練習行って」
白へび
「ちょっと待ってください、いくら何でもいきなり立ち飲みで実戦は‥、ちょっとここで練習させて下さい」
普段立ち飲みに行くというOさんが練習相手になってくれた。
Oさんが立ち飲みしている
白へび
「こんばんは、お仕事帰りですか?」
Oさん
「はい、仕事帰りです」
白へび
「お仕事何されてるんですか?」
Oさん
「OLです」
白へび
「OLをされてるんですねぇ。OLっていうとオフィス勤務ですか?」
Oさん
「まぁオフィス・レディですから(半笑」
白へび
「OLの業務ってどんなのがあるんですか?」
Oさん
「まぁ、書類あつかったりとか、来客される人と社員を合わせる準備をしたりとか、色々~」
白へび
「そういう仕事、ストレスたまるでしょう~」
Oさん
「そうなんですよぉ~」
白へび
「上司とか面倒なヤツ居るんじゃない?」
Oさん
「ん、あぁ、まぁ居ますねぇ」
とここまでで、他の女性、仮にSさんから
「話もっていきますねぇ~」とコメントが出る。
白へび
「え?話を持って行くって?」人の話を取ってはいないはず『持っていく』ってなんだ?
Sさん
「話の方向を持って行く感じ?」
聞くと、どうやら僕が話の方向を時折強制してしまう節があるようなのだ。そんなつもりが無くてもそうなっているのだ。
「これはいかん、ってか難しい」
まだ心理カウンセリングの方がやりやすい。そんな安易な発想までしてしまう。
白へび
「ちょっとまたここで模擬練やらせください。圧倒的に練習が足りてないんです」
賢者α
「ここに来る人らぁ~は、みんな面白がって相手してくれはるわぁ」
白へび
「面白がってても何でもいいから模擬やらせて下さい」
つづく
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