見出し画像

【感想】詩はやはり難しい

「1杯の紅茶を飲む」

1杯の紅茶を飲む
それは 晴れていた
遠くでハトが鳴いていて
ふと窓の外を見れば
いつも通りの風景

1杯の紅茶を飲む
それは 曇っていた
出かける用事を思い出し
シャンプーとリンスを買って
戻ってみれば
家の前で1組の男女が仲睦まじく語らっていた

1杯の紅茶を飲む
それは 雨が降っていた
寒い日だ
机の上は常にぐちゃぐちゃ
パソコンがあって 万年筆があって
ノートがあって 紅茶があって

特に気に入りでもないが
1冊の詩集がある

画像1

『特選 小さな名詩集』(リベラル社発行/2021年4月3日再版)
読みました。

常々思うのですが、詩と言うのは難しいです。小説と違って、ここから何を読み解けば良いのか理解できず、常に雰囲気で読んでいます。
けど、理解できていなくても。言葉が固くないから。むしろ短いなりの柔らかさがあるからか。ふと、詩を読みたくなるときがあります。
そういう気持ちと、手に持ったときの軽さと、小ささが気に入って。滅多に読まない詩集を購入しました。あと、表紙もかわいらしくて。

¥1,200です。ちょっとお高いかな? 
けど、是非手に取ってみてほしいです。宮沢賢治や金子みすゞ、ゲーテやニーチェなど。様々な方の詩が収録されています。

帯の、「この詩集を手に 少し立ち止まってください。」も好きですね。
定期的に読み返して、自分のなかの栄養にしていきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?