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【解説】左利き同盟

こんにちはぁっっ!!!!!

いよいよ、カクヨムにて。カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ(通称・KAC)が始まりましたねっ!👏
何気に毎年参加しています。皆勤賞しかもらったことがありませんが(;'∀')
でも、お題にそって物語を考えるというのはかなり楽しいので、毎年参加しています。

今日は私が第1回目KAC(お題:二刀流)にて書いた小説、『左利き同盟』の解説やら、書いたときの気持ちなどを綴っていきたいと思います。
しばし、お付き合いくださいませ~。


『左利き同盟』

まずはその「内容」をサラッと紹介。

🐬内容紹介🐬
女子高生のレオはこの世が右利きを中心にまわっていることに憤りを覚えた。何せレオは、生まれたときから左利きだという自覚がある。
数少ない左利きの尊厳を維持するため、彼女はクラスメイトのサナとミドリを巻き込んで「左利き同盟」を結成しようとするが……?


実は作者である私も左利きです。
昔から周りから「左利きってすごいねぇ」とびっくりされたりして、そのたびに「いえいえそんなことないですよぉ」と笑いながら、内心は胸を張っています。
何かスポーツをやっていれば重宝されますし、私は競技かるたをしていたこともあったので。左はなかなかありがたがれました(そんなに強くはなかったですが(;'∀'))
ただ、左利きって。実は生きづらかったりします。

最大の敵は、やはり給食の配膳のときに使うお玉。特に片方にギザギザのついている(スパゲッティなどを掬いやすくするため)ヤツは難敵でした。右利き用に作られているゆえか、どんなに頑張ってもうまく扱えない代物でした。

右利き中心に世界がまわっているから、それに慣れてしまえばどうってことないのですが。とはいえ――

たとえば駅の改札口でICカードをタッチする部分とか。
たとえば教室の窓の位置は基本的に左側にあるとか。

これらは右利きのための配慮だと知ったときは、もうとにかく衝撃的で。
『左利き同盟』にて描いた、レオみたいに内心怒り狂いました。

なんで右利きを中心に世界がまわっているんだよっ!!!!!

まあ、しょうがないんですけどね(;'∀')

とはいえ私は、中途半端な左利きでして。
何故かハサミだけは右利きなのです。
この事実を知らなかった親から、小学校入学の際に何故か左利き専用のハサミを渡されたときは驚いたのなんのって。
「ハサミ、右なんだけど」と言ったら、めちゃくちゃびっくりされたのを今でも覚えています。

周囲にいる、左利き仲間も「ある分野」においては右を使うって子も結構いたりします。
箸を使うときだけとか。
球技のときだけとか。

『左利き同盟』の作中では、レオの左利き仲間である、サナとミドリも「ある分野」だけは右利きだったりする子たちです。
それをレオは「右利きの洗脳だ!」と怒っていましたが、実はレオも知らないうちに「洗脳」されていたりします。

作品の最後のシーンを見ていただければハッキリとわかります。
以下、ネタバレ↓





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実はレオ、チョークを右で持っているのです。
しかも無自覚で!

「無自覚で右手に持ってしまうなんてありうるの?」と疑問に思う方もいるかなぁとは思います。
というのも、これ。実体験だったりするのです……🤦🏻‍♀️

たしか当時、小学生の頃だったかな?
先生から「前に来て、答えを書いてください」と言われて板書しているときでした。
書きながら、「なんか書きづらいな。黒板であんまり書いたりしないせいかな」と思ったのですが。何回か板書をしていくうちにようやく気付きました。

何故か、チョークを右手で持っていたのです。

すぐに左手に持ち直したら驚くほど書きやすくなってしまって。
何故、あのとき私はチョークを右手に持ってしまったのだろうかとずっと不思議でした。
もしかして、周囲の人たちが右手でチョークを持っているから、無意識にそれが刷り込まれてしまったのかなと思いました。

作中でレオが言っていた「洗脳」ってやつです。
言い方が悪い……w

作中で野球をやっているミドリは「兄ちゃんの真似してたら、右の方が打ちやすくなって」と言っていたのに対し、
レオは「それもはや右利きの洗脳だよ!」と怒っていましたが、彼女自身がすでに右利きの「洗脳」を受けていたのです。
ゆえに、ミドリとサナは。「左利き同盟じゃなくて、二刀流同盟にしよう」と提案したわけです。レオは頑なに嫌がっていますが(;'∀')






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ちなみに。レオという名前は、レオナルド・ダ・ヴィンチからとった名前だということをバラしつつ、今日のところはこれまでとします。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

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