実体験に勝るものは、やっぱりない
ケアマネジャーの研修に参加しました。
講師はとある大学の教授。面接技術を学ぶ研修会でした。
以前にも、この教授の講義を受けたことがありました。以前よりは内容も盛りだくさんで範囲も広いなあと思ったのですが、以前と同様に、とても難しく、頭に残りにくい感じを受けました。
その理由は、たぶん、ですけど、著書からの抜粋が多いからじゃないかと思いました。それも、ご自分が書かれていない著書を取り上げているから。
ご自分ではない、他人が考えたことや思ったことを(これ、講義に使える)と思って抜粋して伝えようとされても、それがこちらにはうまく伝わってこないのです。ご自分の血肉になっていないから迫力もない。引き込まれない。
また、たくさんの著書からの抜粋なので、話したいテーマごとにまとめられているようで、まとまっていない、ツギハギだらけの印象があります。
大学教授のお仕事って知らないけど、その道の本をたくさん読んで勉強して、たぶんそれだけじゃないですよね?
実社会に出て調査したりして、著書や論文などに書かれていることが本当かどうか、を検証するんですよね?
コロナだってどのくらい感染力があって、どれくらい感染が広がっていて、と実態を知ったうえで対策を立ててましたよね?そして、その対策が適切だったか検証する。それで理論が積み上がっていく。
私が思う研究者ってそういうことだと思うんですけど違いますかね?もう古い映画になってしまったけど、いつだって「事件は会議室で起きてるんじゃない現場で起きてるんだ」ですよね。
「事件」を「学問」、「会議室」を「研究室」に置き換えるってことですね。
言い過ぎになっちゃうかもしれないけど、日本の社会福祉に関する学問って、何かそういう積み上げが足りてない感じが、ず~っとしています。私が社会福祉に不勉強だからでしょうか。
外国発の著書をそのまま紹介するだけで、日本流に咀嚼されていない感じがするのです。
以前に「いつまでもプレーヤーたれ」という記事を書きましたが、私が現場にこだわりたいと思うのは、こういうことになっちゃいかん、と思っているからでもあります。そういうのを意識して、このnoteでも実体験から思ったことを発信するスタイルにしています。