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落語を見て「芸術」を感じました

近くのお寺で落語の独演会があるというので行ってみました。

落語はあまりよく知らないのですが、柳家さん喬という、こんなド田舎のお寺にやって来られることはあり得ないぐらい、すごい方だそうです。

生でしっかりと落語を聞くのは初体験でした。2時間してくださると聞いて正直(長いな)と思ったんですが、最後まで飽きることなく楽しませていただきました。

お笑い好きの私にとっては、落語の笑いのツボというのはベタばかりでニヤッとするぐらいでしたが、さん喬さんの所作を見て思ったのは、落語は「芸術作品」だということ。一人で二役~三役するときのメリハリ、声のトーンや大きさ、扇子などの小道具の使い方、などなど、とても美しく感じました。

発祥を調べたら、室町時代末期から安土桃山時代かにかけて戦国大名のそばに仕えて世情を伝える「御伽衆(おとぎしゅう)」というものだったそうですが、長い年月をかけて、ムダを削ぎ落して洗練されて現代に残っている落語。

演者がさん喬さんのような名人ではなく、前座クラスの人だったら、もうちょっと話が分かりにくく、バタバタしているのではないかと思いました。

カイロなんかも同じだと思います。お客様が痛みを感じる部分に施術しますが、今の私は痛みのない部分にまでたくさんムダな施術を施しているんだろうと思います。これが、もっと技術が高まったらピンポイントにムダなく、お客様にも気持ちよく施術を受けてもらえるのだろうと思います。

ムダを削ぎ落し、洗練されて美しい。
これが共通するプロフェッショナルの凄さだと思いました。

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