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【mbti】スタートアップの採用視点で見た性格と傾向① IS型(ISFP, ISFJ, ISTP, ISTJ)



 

ISFP

 (Fi- Se- Ni- Te)
自分の好き嫌いに正直に生きている人。補助機能のSe(=外向感覚)により現実世界をしっかりと受け止め、地に足がついたことを着実にできるが、判断はなんだかんだ主機能のFi (=内向感情)で行う。あれこれ情報収集して考えて迷った上で、結局は仲のいい人の言葉だとか採用官の人柄でキャリアを決めてしまうような人だ。理解できなくはないが、プライベートの自分がもしISFPから何か相談されれば「お前は馬鹿だ」と一蹴しているだろう。
そもそもスタートアップを受けにくることがあるのだろうか。
SF型の特徴として、とても権威主義的で世間体を大切にする、世俗的な性格があげられる。ISFPも例に漏れずそういうタイプであり、キャリアにおいては大企業志向、知名度優先的なところがある。 仕事で一緒になっても、独自の理論を打ち出したり画期的なことを主導したりすることはなく、あくまで周りの意見を聞き、当たり障りの良い主張をしてくる。
正直に言って起業には向いていないし、創業初期のスタートアップにジョインすることもないだろう。特に代替機能Niが未発達である若い頃は。どちらにせよ、複雑性とカオスを熱意や理想で乗り切らないといけない時期には関わらない方が幸せとまで言える。 



ISFJ

 (Si - Fe - Ti - Ne)
縁の下の力持ち、あるいは大和撫子といったタイプのISFJ。規則や経験に忠実で、世間的に良きとされている日本人らしさをしっかり持ち合わせた人。
SF型らしく世俗的であり、権威主義的、保守的で、独創的なことをしでかすタイプではないのだが、ベンチャー界隈では女房役としてISFJが活躍しているイメージがある。ISFJの補助機能であるFe (外向感情)は、ISFPの主機能であるFi (内向感情)とは違って他人に向ける感情であり、自分のことを後回しにしてでも人を助けようという気概にあふれている。情けや義理、縁といったものでベンチャー社長を気にかけ、都度都度サポートを行ってくれるだろう。
ミーティングなどの場においては、IF型らしく、自分が中心になったり啖呵を切ったりすることはない。周囲の意見を聞いた上で、明らかに理不尽に責められている人がいれば後で助け舟を出したり、無視されている人の気持ちをくんだりとサポートに徹するタイプだ。ENFJやESFJ同様、そういう部分が置き去りになりやすいベンチャーにおいては、実は必要なタイプである。


ISTP

 (Ti - Se - Ni - Fe)
ISTPは職人気質なタイプと言える。Ti (=内向思考)を主機能に持ち、効率性や問題解決について自分の中ですごくこだわりを持って日々突き詰めている人たちだ。自分の専門外のことについて自発的に関与していこうという気概はほとんどないのだが、自分に割り振られた面倒ごとに対しては自分なりの創意工夫をしながら解決していくし、得意分野においては隠れたノウハウをいくつも持っている。サーバーサイドやインフラエンジニアにも多く、彼らの力を借りる場面は多々ある。先ほどのISFJとは打って変わって、他人に対して感情面でサポートをしたりすることはほとんど無く、大体は1人でいるし、話しかけると嫌そうな顔をするのだが補助機能Se(=外向感覚)や代替機能Ni(=内向直観)がしっかり発達しているISTPは自らの置かれている状況やこの社会についてしっかりと洞察をしており、そのノウハウをナレッジ化するのは良き経営者に求められるスキルであろう。 後何故か、武器やテクノロジーへの興味が強い。実は危険なことを平気でしでかす意外な一面もある。


ISTJ

 (Si - Te - Fi - Ne)
全MBTIタイプの中でも一番職人気質な性格の持ち主。エンジニアやデザイナーには多く、日本の伝統工芸や製造業もおそらく彼らによって支えられていることだろう。 主機能のSi (=内向感覚)がもつ、自らへの「こだわり」を、補助機能のTe(=外向思考)で他人と相対化させながら反発的に再強化し、「俺は俺、お前はお前」という絶対的な信条にしたてあげている。TJ型らしい計画性と合理性を持ち合わせ、正論には正論を返す。
ISTJの多くは優秀なエンジニアやデザイナーとして多大なる能力と可能性をひめているのだが、そのこだわりの強さ故に、「Done is better than perfect」が求められるベンチャー創業期には扱いづらい面がある。初期にこだわりすぎて開発コストがかさみ、なかなかプロダクトをローンチできずに資金がショートしてしまうベンチャーの原因の6割は開発陣やPMにISTJしかいないせいだと個人的に憶測している。特にCEOやCTOがF型の場合、ISTJの毅然とした主張を退けることができず、経営的な目線を忘れてしまいがちなので、気をつけねばならない。



つづき
【mbti】スタートアップの採用視点で見た性格と傾向② ES型(ESFP, ESFJ, ESTP, ESTJ)|とーぷ #note 


<注意点>
人の性格は多面的である。したがって、他人を類型化し型にはめた評価をするのは大きな誤解を招くし、至って失礼な行為だ。
しかし、サイコロで1の目の真裏が6の目になるように、その多面性には相関関係がある。 人が他人に見せている性格からは、見せていない性格も見通すことができるのだ。その相関関係を類型化し、解の公式のようにショートカットで他人の性格の多面性を把握する。その手段としてMBTIが有効だと考えており、実験的に活用しているまでだ。


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