かいのすけ

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YouTube「かいのすけ歴史」で戦国時代のお城紹介しています。https://www.youtube.com/@kainosuke-rekishi/ 日本の城について紹介しているサイト「スタジオクルワ」もご覧になってください。https://studio-kuruwa.com/

最近の記事

徳川家康が眠る久能山は武田信玄の城だった

1616年4月。徳川家康は駿府城にて75年の生涯を閉じます。 家康の亡骸はその日のうちに駿府を発ち、約10キロ離れた久能山に葬られたと伝わります。 「自分が死んだら久能山へ葬れ。江戸の増上寺で葬儀を行い三河の大樹寺に位牌を納める。一周忌が過ぎた後、日光山に勧請せよ。関八州の鎮守になろう」 家康はこのように言い残したと言われています。 家康が眠る地に二代将軍秀忠が建てたのが久能山東照宮です。 久能山東照宮と武田信玄の関係ところで気になることが。 それは久能山東照宮が建

    • 金沢城が美しく見える3つの理由とは

      北陸の古都金沢。 たくさんの人で賑わう近江町市場。 のどぐろが有名なのは金沢にこれを扱う店がたくさんあるからだと言われています。 そんな金沢の中心金沢城。 中に足を踏み入れて美しい建物を見学してみようと思います。 正面入口「大手」に入ると壮大な景色が広がる 大手門は金沢城の正面入り口です。 当時は立派な門があったのでしょうが、現在は石垣だけが残っています。 門をくぐってまっすぐの位置にやたら大きな石があるのがわかると思います。 これは「鏡石」と呼ばれています。 誰もが目

      • 豊臣ナンバー2の実力者「豊臣秀長」の居城「大和郡山城」に埋め込まれたお地蔵様

        今回紹介するのは大和郡山城。 この城を築いたのは豊臣秀吉の弟秀長。大和・紀伊・和泉(いずみ)国にまたがる100万石を超える所領を持つ豊臣政権ナンバー2の実力者です。 郡山城はとても珍しい石が使われている城。 なんと御地蔵様が石垣の一部として使われているのです。 石が全然無いのに「石造り」にしなければならなかった事情 奈良県大和郡山市。平城京の南端、羅城門(らじょうもん)があった西の丘の上に郡山城はあります。 郡山は京に近い交通の要衝であり、また戦の時には豊臣家の本拠

        • 武田勝頼が辿りつけなかった岩殿城

          1582年3月。武田勝頼は未完成の新府城に火をかけます。 攻め寄せる織田信長の軍勢を前にしてとても守り切れないと判断したからです。 勝頼が目指したのは甲府の東にある岩殿城。 古くからの武田家臣、小山田信茂の城です。 しかし勝頼一行の前に現れたのは笹子峠を封鎖する小山田の兵。 行き場を失った勝頼は天目山を目指す途中で織田の兵に囲まれ、田野の地にて自害。 戦国最強と言われた武田家はここに滅亡します。 本拠を失いボロボロになった勝頼が目指した岩殿城とはいったいどのよう

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          諏訪の浮城「高島城」は周辺散策も面白い!

          長野県諏訪市にある高島城です。 大きな破風が目立つ天守がとてもカッコいいですね。 ところでこの高島城の別名は「諏訪の浮城」。(日本三大湖城(松江城・膳所城)の一つにも数えられている) 昔は諏訪湖にぽっかり浮かんでいたと言われています。 ですが、現在高島城を訪れてみると周りはすべて市街地。 一部水堀がありますが、とても浮城なんて想像できない状態になっています。 口コミでは「こじんまりしている」とか「天守がコンクリートで残念」なんてものが。 「この城を見るために諏訪まで行くのはもったいない」なんて厳しい評価もみられるのですが、いろいろ調べてみると高島城はかなり魅力的な城。 そして、昔は本当に諏訪湖に浮いていたようなのです。

          諏訪の浮城「高島城」は周辺散策も面白い!

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          戦国大名武田家が滅亡寸前に築いた幻の城「新府城」(山梨県韮崎市)

          わずか68日だけ存在した幻の城山梨県韮崎市。ここは甲府から西にしばらく離れた小さな町で、ちょっと郊外に出れば田んぼが広がるとても静かなところです。 この町で目立つのは七里岩と呼ばれる巨大な崖。 ゴツゴツの岩による地形がずっと続いているんですね。 戦国時代の終わりごろ、この川に挟まれた細長い台地の上に巨大な城が造られました。その名を新府城と言います。 その名の通り、甲斐の新しい中心となるべくこの城は、戦国最強と呼ばれた武田家の最後の当主勝頼によって、最高の技術を用いて築

          戦国大名武田家が滅亡寸前に築いた幻の城「新府城」(山梨県韮崎市)