カイノミ Kainomi

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ラスベガスパパに学ぶ最強の人生訓 第三章 人間は間違いを犯すものである

時差ボケの影響がまだ残っているのか、今日もあまり長く眠ることができなかった。 家族はまだ寝ているが、裏庭の椅子に腰掛け、朝日が登ってくるのを待った。 まだ薄暗いラスベガスの空を見ながら、ぼーっとしていると、日の出と共にパパが起きてきた。 「Good morning!よく眠れたかい?コーヒー飲むかい?」 パパの朝はいつも早い。 「あぁ、昨日よりは少し眠れたが、まだ時差ボケが治ってないようだ。うん、コーヒーいただくよ。いつもありがとう」 私は、ぼやけた表情をしながら答え

    • ラスベガスパパから学ぶ最強の人生訓 第二章 何もないところからでも見つけようと思えば見つかり、色々叶っていく

      パパと午前中のゆっくりとした時間をパパが入れてくれたコーヒーと共に過ごしていると、2階からミユキさんが降りてきて、朝食のベーグルを食べ始めた。 「さて、今日はどこに行こうかしらね。カイノミがアメリカのハンバーガーを食べたいって言ってたし、ひとまず近くにあるIn and outっていうハンバーガー屋さんにお昼に行ってみようかしらね」 私が今回ラスベガスの旅で楽しみにしてた一つでもあるローカルのハンバーガー。これはすごく楽しみである。しかし、その後にミユキさんが言った話が私の

      • ラスベガスパパから学ぶ最強の人生訓 第一章 他人と競争しなくていいものを選びなさい

        🔶第一章 他人と競争しなくていいものを選びなさい。 フランク家の裏庭のプールに浸かりながら、ぼんやり空を眺めていると、家の中から騒がしく明るい声が聞こえてきた。 フランク家の愛犬Ichiroが飛び跳ねながら家の中へ駆けて行った。 妹のヨウコさんがケンタッキーを買ってきたのだ。 すぐにヨウコさんがプールの方に現れ、プールの水で濡れている私とアメリカ式のハグの挨拶を交わした。 「あなたがカイノミね!ようこそラスベガスへ! 日本から家族が来てくれるなんて嬉しいわ〜。ケンタッ

        • ラスベガスパパから学ぶ最強の人生訓 プロローグ

          🔶プロローグ ラスベガスパパ・フランクさんとの出会い 飛行機の外を見ると広大な砂漠と木のない山々が広がっていた。 東京から8900km。ロサンゼルス国際空港を経由して約14時間のフライトを終え、アメリカ合衆国ネバダ州の最南端に位置するハリー・リード空港に着いたのは、朝9時だった。 世界中からの観光客で年中賑わう観光都市として有名なラスベガスは、空港に着いた瞬間から圧巻だった。 手荷物受取場、到着ロビーにまでカジノマシーンが大々的に設置されている。 カジノマシンで遊んで

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