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創作室

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ドアの下の隙間から入っていくとあまり広くない場所につく。初めて来た場所ではないと身体が知っていて、言葉を捨てるべきであるということを思い出す。創作の源はこの場所にあり平面的な事象とは別の次元にある。

水に浸かりたいと思った。

身体に空いている無数の穴に液体を通したい。何故なら私は独立した1個体ではないからだ。ここから見ているもの、触れているもの聴こえる音が私であり私の消滅は1次元の消滅で、私の存在は1次元の存在である。

しかし、造るものには誰かが入り込めるだけの空間が必要だ。物を造るためには私1人だけの広さが有れば充分であるが、造るものには少なくともあなたが入るだけの空間が必要だと思う。

左後方頭の高さから金属が擦れる音が3回して、ドアの外に引戻された。心臓は金属音のリズムで鳴り続けて、それに合わせて私は踊り続ける。

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