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Alien Parade

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大きな絵を描いた。
単純なフォルムと色の組み合わせに集中した。

パーツ1つの大きさと色を選ぶ一瞬の判断のひたすらな繰り返し。

描き終わり離れて見ると、形と色のうねり、熱を持った視界が目の前に現れた。

うまくいった時もいかなかったときも、絵が出てきたときは私の中に入っていたものが出てきたといつも思う。

平凡な人間から現れた何か。現れた絵の力と意外性、それを構成する形と色の単純さに私はAlien Paradeと名をつけた。

普通の者たちの集合体は異質で大きな力を産む。大きな力を構成しているのは小さくて普通の者たちだ。

私は愛を持って普通の小さな者たちを描いた。

同じ空間に存在するものに対して見る側が見ようとしただけ、対象もまた同じ力の分量だけこちらを見返してくれる。私が込めた力の分だけ、作品として現れたという感じがした。

この絵は有難いことに、友人夫婦の新居に飾ることとなる。私よりこの絵と多くの時間を過ごす2人は、絵に何を見るだろうか、絵は2人に何を見せるだろうかと不思議に思う。

絵の具を買ったり、美味しいコーヒーを飲んだりします。