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魔女的ゴシックメイクのススメ〜ハロウィンに備えよ!〜

もうすぐハロウィン!と言うことで、ハロウィンに向けたイベントを企画していたところ「カイムさん、魔女的なダークなメイク得意でしょ?教えて!」との声が...。

ハロウィンやダークなテーマのイベントの時、こう言う相談を受けるので...もう記事にまとめておこうと思いまして...。今回は、V系大好きバンギャでもある私、悪魔学・魔女研究をしている漫画家(最近は本業のゲームクリエイターが忙しい)江口カイムが...

ハロウィンにぴったり!ゴシックメイクの種類とコツ

をお届けしようかなと思います。

そもそもゴシックメイクとは?

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*拙宅の悪魔バンド漫画「新装版 アーリマン」2巻より

ゴシックメイクとは...黒を基調としたゴシックファッションをかっこよく着こなすためのダークなメイクである!!

と言うことなのですが...まずゴシックファッションやゴシックとは何か...から語らねばなりません、まずこの場合の「ゴシック」ですが...今から200年ほど前にイギリスで流行った「ゴシック小説」から来ています。

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「ゴシック小説」とは...いわゆる当時の幽霊や怪奇をテーマにしたホラー小説...イギリスの幽霊や悪魔が現れる場所といえば、廃墟になった城や教会...つまり、当時からしたら一昔前の建築様式である"ゴシック様式"の廃墟で繰り広げられる物語であったためこのような名前が付いたとのこと。

そして、幽霊や吸血鬼、または悪魔の様相をスタイルとして取り入れたのが「ゴシックファッション」と言うわけです。

現在ではゴシックファッションを好む人たちは、私も含め「Rockが好きで、憧れのバンドマンが身にまとっていたから」という音楽カルチャーの影響を受けた人が多いと思います。

(音楽カルチャーの影響を受けた人は真のゴシックではないと言う意見もあるのですが...このあたりは戦争になるのでひとまず置いておきます。)

なぜそうなったのか...Rockという音楽の要素の中には「反社会・反体制」という特徴があります。キリスト教世界の中でこの「反社会・反体制」を体現しているのが私の推しである、神に反旗を翻した堕天使ルシファーことサタン...つまり悪魔です。

大きな体制に立ち向かう時、キリスト教圏の人たちは皮肉も交えて「ルシファー」をトレードマークとして掲げることがありました。

Rocker達も反体制を歌う自分たちを時にルシファーや悪魔に重ねました。やがてそれは衣装にも反映され、悪魔(や地獄の亡霊)を体現するファッションとしてゴシックファッションが起用されてきた、という流れがあります。

そして日本においてもそのファッションと音楽は引き継がれ、やがてV系と呼ばれるバンドマン達がゴシックファッションを身に纏うようになったのでした。...そしてモロにその洗礼を受けた私たちがいます!というお話でした。

(ちなみに、その後V系に影響を受けたクリエイターが、キャラクターにゴシックファッションを纏わせたためオタク界隈にも波が広まるのですが、それもここでは割愛します)

長くなりましたが...今ここで言いたいのは。

いろいろあって発展してきたゴシックファッション・メイクだが、元を辿れば幽霊・吸血鬼・悪魔の仮装だ!つまり...

ハロウィンでやらずにいつやるのだ!!

ということです。

ゴシック系メイクの基本と種類

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ゴシックファッション・メイクといっても幅広く、例えばハードな物で言えばデスメタル系の白塗りメイク(コープス・ペイント)なども広い意味では含まれますが、なかなか装うのが難しいのでもっとナチュラルな、日本におけるゴス・パンクファッションで施されるメイクについて紹介しようと思います。

上の図で言うとレベル2〜3のあたりですね。

基本的なゴシックメイク

ゴシックメイクの特徴は「黒や紫の下シャドウを広めに入れる」+「黒いアイラインを太めに入れる」この二つの合わせ技で目の周りをガッツリ黒で囲みます。

通称「パンダメイク」とも昔は言いました。このアイメイクはコープス・メイクとも共通項ではあるのですが「死体の窪んだ目元」を表現しています。なので思い切り血色悪くいきましょう。

具体的には黒や紫のアイシャドウを使うと雰囲気が出ます!

まつ毛もバッシバシにしたいので必要ならつけまつげをご使用ください。あまりまつ毛はカールせず、伏し目がちにしてアンニュイな雰囲気を作るとバッチリです。

ちなみに肌の色の処理ですが、死体になりきりたいのでこちらも青白く、血色悪めに仕上げられるとベスト、ベースメイクにトーンアップ系のものを使うなどして白さを強調していきましょう。

リップの色は血のような赤か魔的な黒や紫など、強い色が定番です。

下シャドウの範囲はお好みで広げてください。広い方が仮装感が増しますし、眼孔を覆うようにシャドウを入れてコープス・ペイントスレスレにして楽しむこともできますよ。

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パンクメイク-ゴシックメイクをややナチュラルに-

こちらもゴシックメイクの親戚...のようなかんじですがもう少しナチュラル寄りの物になります。アイラインとアイシャドウで目元を囲い、ダーク感を出すのは同じですが、キリッとした印象になるように目尻にシャドウのボリュームを出すのがポイント。 

死体と言うよりは悪魔的な魔性の魅力を出すメイクです。

色味は黒〜ブラウン系でまとめれば、ダークさを出しつつもナチュラル感をとどめることができます。

とはいえ、やはり血色は悪くいきたいので、肌はもちろん、唇の色もベージュのリップなどを使い具合が悪そうな色合いにしてください

日本では「パンクメイク」よりも「V系メイク」で検索したほうがHow toが多く出てきます。厳密にはV系のほうがパンクメイクよりもゴシックに寄ってしまうのですが、うまく見本が見つからない場合はお試しください。

病みメイク~令和のゴシックメイク~

ゴシックメイクは目の周りを濃い色で囲むのが基本!なのですが、最近のメイクの傾向としては「ナチュラルに見せるため、アイラインを引きすぎない」という方向が主流...そんな中で生まれたのがこの「病みメイク」またの名を「地雷メイク」です。

ここ数年「病みメイク」と呼んでたものが、いつの間にか「地雷メイク」に名称変わりました...検索ブレするのでやめていただきたい...!現在は「地雷メイク」の方がHow toが多いです...なんてことでしょう。

「地雷メイク」の名称の由来は『見た目は可愛いけど中身が厄介な女性』とのこと。「病みメイク」はもともと病んでる自分を(可愛く)演出するためのもの...オタク界隈の言葉で言うなら「ヤンデレ」を表現するためのもので、それが他者から見たら『厄介』という表現になるのだと思います。

ゴシックには病みも闇も大事ですからね!...ただ、健康体でもファッションは楽しめますので、「病みメイク」をするために必ず病んでる必要があるというわけではないですよ!

さて、「病みメイク」ですが、まず基本は他のゴシックメイクと同じく色白の血色がよくない肌...「お人形のような陶器肌」がポイントになります。

目元は黒で囲まず「泣きはらしたような目元」にするために、腫れを表現する赤みがあるアイシャドウを使います。涙袋をぷっくりさせるのもポイントです。

リップを黒や暗いローズ系の色でまとめて存在感を出せば完成!(ここはどのメイクもほぼ共通で赤〜黒!)

ゴシック系メイク、令和になって何が変わったのかと言うと「死ななくなりました」泣きはらして病み病みだけど死んでない...生きてる!というところに時代の流れを感じます。

なので「ハロウィン楽しみたいけど死ぬのはちょっとな〜」と思っている方にはこのメイクおすすめです。死んでないので吸血鬼や悪魔よりは魔女コスが合います。

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ハロウィンはゴシック系メイクを楽しもう!

以上、魔女がおススメめするハロウィンの仮装にも合う、ゴシック(系)メイクでした!

最後にゴシックメイクにおススメの化粧品ブランドを紹介します。

とりあえず、黒い服を着る人はKATEを使えば間違いない...!と思ってるぐらい黒や濃い目の服に合うシックな色合いが揃っているブランド。秋には発色強めのビビッドな口紅や紫のアイシャドウが販売されたりと、ハロウィン商戦にも余念がないところがさすがだと思います!

現在販売しているKATEの「フェイス&ネックホワイター」をベースメイクに使うとお人形肌に仕上げられるのでおすすめです!


デパコスでゴスに仕上げるならANNA SUI。毒々しい色合いのマニキュアなど、尖った商品を出してくれるので、ちょこちょこ買いに行ったりします。何よりパッケージがかわいい...魔女好み...部屋のディスプレイとしても映える...!ハロウィンには限定アクセが売っていたり...秋冬は特に魔女的な色味のコスメが販売されるのでこれからの季節の楽しみの一つ。


「死ぬほどではない」魔女にはMAJOLICA MAJORICA、正直私は死にたい魔女なのであまりここの商品は持っていないのですが...やはりパッケージがかわいいし、地雷メイクには良さそうな赤みカラーが揃ってます。


いろいろ紹介してきましたが...「ハロウィンにちょっとチャレンジしたいだけなので、一式買い揃えるのはちょっと」...という方には100均コスメをお勧めします。

お値段が手軽なのもあり、カバー力や馴染み感はやや薄れるものの、100均コスメはチャレンジングなアイテム&色のコスメを出してるのが特徴!とくにDAISOのコスメの種類が豊富!

紫や黒はもちろん、青や緑など、普段使いには難しいアイシャドウ、ライナーも売っているので仮装にはぴったりなのです。ハロウィン時期には血のり蝙蝠や蜘蛛の巣をデザインしたシルエット付けまつ毛も売っているので手軽にハロウィンメイクができます!

そんなわけで、手軽にハロウィンにぴったりのコスメが手に入るこの季節、気軽に闇闇ダークなゴシックメイクを楽しんでみませんか?

以上、魔女的ゴシックメイクのオススメ!でした!

ハッピーハロウィン!!


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