「さぶみっと!」というサービス名の由来
イー・エージェンシーの自社サービスには、名前に「さぶみっと!」を冠したものが多いです。
「さぶみっと!」って何ですか?
時々そう尋ねられることがあります。
僕は1995年に「Japan Search Engine」という検索サービスで会社を設立しました。当時は後から後から検索サービスが立ち上がり、僕が開始して一年くらいたった頃には、主要なところだけでも10以上のサービスがありました。
この頃の検索サービスは、まだ世の中のホームページの情報を自動的に収集することができませんでした。ホームページを立ち上げた方は、10以上の検索サービスにひとつひとつ自分のホームページの情報を登録申請する必要がありました。これは非常に手間のかかる面倒なものでした。
それなら、その面倒な作業を代行するサービスを立ち上げたら仕事になるんじゃないか?
ハタとそう気づいて立ち上げたのが、検索サービスへの登録代行サービス「さぶみっと いっと!」です。
実は、米国に同様のサービスを始めていた大学生がいて、そのサービス名が「Submit It!」でした。そこで、日本でも似たようなサービスを立ち上げるので、名前は日本語の「さぶみっと いっと!」でやってもいいかと聞いてみたところ、快くOKを出してくれました。これが「さぶみっと!」の始まりというわけです。
「さぶみっと いっと!」は、まずは簡単なプログラムによる無償のサービスとして立ち上げました。従来いくつもの検索サービスにひとつずつホームページの情報を登録していたら、数時間の手間がかかったかと思います。それが、僕らのサービスを使えば30分ぐらいで済み、格段に作業効率が上がります。すぐに1日100サイト以上に利用されるようになり、特にウェブ制作会社の方々には強力なリピートユーザーになっていただけました。
あまりにユーザー数が増えたので、ここで有償版をリリースしたら売れるのではないかと考え、新たにプログラムを組んで有償版を立ち上げることにしました。ウェブサイトの紹介文を考えることなどもオプションサービスとして売り出したら、あっという間に当時の主力サービスに育ちました。
今でもその頃からのお客様は、イー・エージェンシーという社名よりも「さぶみっと!」というサービス名に親しみをもって接してくださいます。
検索エンジン登録代行サービスはずいぶん前に終了し、今ではクラウドによるプロダクトが主力のサービスになりましたが、そういうわけで、今でも「さぶみっと!」を使い続けています。
イー・エージェンシーにとっても、僕にとっても、「さぶみっと!」は思い出深い大切な名前です。