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「自分がやりたいこと」と「自分がやれること」

パーソナル・プロデュースのご依頼をいただいたクライアントさんへの初めてのミーティングはいつも、クライアントさんへのインタビュー形式です。プロデュースに必要な素材を選別しながら拾い上げるために、僕が聞きたい質問をあれこれ投げかけます。

今ちょうど手がけ始めた方のプロデュースではその形式をやめにして、雑談という形になりました。

クライアントさんのコンテンツにまつわる題材について、僕の考えを聞いてみたいというご提案をいただいたのがきっかけでした。僕から質問を投げるのではなく、とにかく僕がその題材についての自分の考えを述べながら、それに対してクライアントさんが意見を投げたり質問をしたりという、逆インタビューのような感じです。それによって、クライアントさんは自身の考えを再確認しつつ、テーマや方向性、コンセプト固めに必要な素材が浮かび上がっていきました。トータル3時間のただの雑談でしたが、かなり実のあるものになりました。

プロデュースのご依頼をいただいたとき、そのクライアントさんが「やりたいこと」と「やれること」について必ず質問しています。実はよくよく聞いてみると、

「自分がやりたいこと」

「自分がやれること」
「人から求められること」

というものが、必ずしもイコールとは限らないという場合がよくあるのです。自分がやろうとしていないことなのに、人から求められることってあると思います。僕も他人のリーディングをするつもりがなく、マナカードをひたすら勉強していたところ、「やって欲しい」と言う人がどんどん増えていき、そのリクエストにお応えする形で今に至ります。元々は文章を書くことを生業にしていて、人前で喋る仕事はしたくないと思っていたのに、気づいたら人から求められて喋る機会がとても多くなっている…というのも、まさにそれに当たります。

「自分がやりたいこと」として挙げていないものなのに、自分がやれることであって、人から求められたときに「やってもいいな」と自分が納得できるのであれば、それはある種、その人にとってのミッションのように思えます。もちろん自分が納得できないのなら、やる必要はありません。

いくら自分が熱い想いで「やりたいこと」として掲げたものがあっても、それがどんなに立派で素晴らしい「やりたいこと」であったとしても、人からまったく求められなければ成立しません。そこに気づけないと「こんなにいいことをやっているのに」というジレンマに陥るでしょう。ですが、もしかしたらそれは、その人にとってのミッションではないのかもしれません。

僕は人から求められて、それが自分のできることであれば、なるべくお応えしたいというスタンスなので、マナカード・リーディングをやって欲しいと人から言われたときも、そのリクエストを受け入れました。そういえば、パーソナル・プロデュースの立ち上げも、マナカードの個人セッションのクライアントさんが僕の前職がコピーライターだということを知っていたことから、自分が立ち上げるプロジェクトのネーミングやブランディングを含めて、プロデュースをしてもらえないかという打診が発端でした。

ミッションというものは自分から掲げて成立することもあれば、誰かから与えられて・求められて成立することもあります。「自分がやれること」を誰かに求められ、その人の役に立つのであれば、僕はそのミッションを遂行すべきではないかと思います。

冒頭で書いていた雑談形式のミーティングは、まさにそのクライアントさんの「やりたいこと」と「やれること」「人から求められること」の炙り出しと整合性を取るためのものでした。雑談という形式にしたことにより、クライアントさんの中で自然な形で整理整頓ができた上に、整合性を取ることがスムーズにできました。ミーティングの素材を基にして、しばらくクライアントさんと僕がそれぞれひとりで整理した後、次のステップのミーティングをする予定です。

ご自身の立ち上げたいビジネスやプロジェクト、お店などのコンセプトメイキングやブランディング、屋号のネーミングのお手伝いが必要な方は、ぜひパーソナル・プロデュースでご相談ください。

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