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5. 時空間移動・未来人・宇宙人


1.『タイム・トラベラー』

NHK少年ドラマシリーズの第一弾『タイム・トラベラー』(1972/1.1~2.5)は筒井康隆原作の『時をかける少女』のテレビドラマ化である。ナレーターは城達也。大きな話題となった1983年の大林宣彦監督、原田知世主演の実写映画化の内容とは異なる。

今回、改めて詳細をウイキペディアで調べてみると、脚本は大ヒットしたNHK人形劇『新八犬伝』のシナリオも書かれた石山透氏であった。坂本九ちゃんの歌でどれだけ元気をもらった事であろう。今回、自分が影響されてきた道のりを調べれば調べるほど、当時は認識できなかったことが次々と繋がってきた。

『タイム・トラベラー』の主役・芳山和子に扮した島田淳子はのちに浅野真弓と改名し、63歳で亡くなった柳ジョージの妻としても知られている。中学校の理科実験室にひそんでいた深町一夫は実は700年先の未来人ケン・ソゴル。未来へ帰るための薬を調合している時、芳山和子が偶然その薬の香り―ラベンダーの香りーを嗅いでしまい倒れてしまう。目覚めると彼女はタイムリープができる能力を身に着けていたのだ。

二人は淡い恋愛感情を持つようになるが、物語の最後では悲しくも和子の記憶は消され、ケン・ソゴルは未来に帰ってしまう。その後、彼らは『続・タイム・トラベラー』で再会することになる。その中で未来の2001年が出てくるが、とっくに過ぎてしまったなあ。

以前調べたことがあるのだが、ケン・ソゴル役の木下清は芸能界からは早くに去り、宅配員となっていることに気づいた人がいた。勝手な想像だが、闇側と契約したくないがために姿を消したのかもしれないと。

この『タイム・トラベラー』によって、私は時空間移動に興味を持つことになる。香りは記憶中枢を最も刺激するため、ぴったりのツールを採用したものだと思う。

さて、今回の執筆にはオチがある。このドラマにはまった私はどうにかしてラベンダーの香りを手に入れたかったが、当時はラベンダー精油など売っていない。たまたま家にあったラベンダーのような香りがするオーデコロンをつけて学校に行ったのである。『三四郎』の美禰子さん愛用のヘリオトロープほど妖艶で濃厚な香りではない。

授業中、後ろに座っている子が、「変な香りがする。気分が悪い」と言い出した。その結果、彼女がタイムリープした先はすぐそこの保健室だったのだ!合成香料の香りのせいだろう。悪いことをした。

2.『なぞの転校生』

NHK少年ドラマシリーズの№54『なぞの転校生』(1975/11.17~12.5)は、眉村卓原作である。物語は高野浩幸扮する岩田広一が通う中学校に、なぞの転校生・山沢典夫が転校してきたことから始まる。転校生のふるまいは不思議な事ばかりで同級生たちは戸惑う。実は、彼は父親と一緒に星から星へ逃げ惑う宇宙人なのだ。

このドラマのテーマは宇宙人との交流である。クラスに宇宙人が転校してきたら?それまで宇宙人といえば、タコ足の火星人の印象が刷り込まれていたように思うが、この話の中では見た目は変わらない人間の姿なのだ。しかし、どこか不思議な違和感がある、そんな設定となっている。このドラマでぐっと宇宙人が身近に感じられるようになったような気がする。

異星人の情報が拡散されてきた今、この転校生はヒューマン型の異星人だったんだ、と妙に納得したり、他の星でひどい目に遭っていることもすんなり受け入れられるようになっている。だって、宇宙も大変だもの。それが宇宙アライアンスの働きでどんどん解放され、平和になった星が増えてきている。地球もあと少し!

3.青ヶ島からの授業体験者

さてさて、この話を書いていて思い出したことがある。
このドラマの放映の前後だと思うが、自分のクラスに通常ではとても会えない男子が突如やってきて1週間程机を並べた。

東京都に属する青ヶ島から授業体験学習にやってきた子である。いったいどこにあるかわからないほど遠い遠い島。その子のクラスは数人という。だから、都会の学校の人数の多さにびっくりした様子で、机から離れず、ずっとだんまり、何もしゃべらない。誰とも目も合わせない。まるで、野生の小動物を無理やり連れてきたようなものだ。なぞすぎる、そう感じた。

その子はクラスの誰とも交流しようとしないので誤解も生じる。クラスの男子は彼が反応しなかったのが気に入らなかったのだろう。ちょっとしたトラブルになったような記憶がある。

まさに、未知の島から訪れたなぞの転校生であった。下記の動画にあるように彼は「最強の秘境」出身なのである。

YouTubeのスーツさんが最近、青ヶ島探検に行ってきた回を見て、やっと彼の住んでいた島の様子が分かった。人口170人。日本で最も人口の少ない市町村だそうだ。彼の学童期はもう少し多かったはず。登場する青ヶ島ちゃんねるの女性の顔が実は彼にそっくりなのには驚いた。もう一つの回に登場した若い男性は彼と同じ顔。親戚なのかもしれない。小中学校は思ったより大きくてりっぱだ。ここに通っていたのだろうか。日本でただ一ヶ所、ヘリコプターの定期便がある島である。

ここでまた現在の地球解放情報につながる話がある。生きているといわれているケネディーJrが一時期、この青ヶ島に暮らしていた、という都市伝説のようなウワサだ。今まで、山に囲まれた盆地部分に人が住んでいるのと思いきや、その部分は大噴火で島民の多くが被災したことから、もっと高い場所に集落がある。スーツさんの動画の解説中で、人が立ち入ってはならない禁足地があることを知った。うーん、怪しい。

どこからケネディーJr隠遁の話が出たか知らないが、あまりの秘境さに案外本当かも、と思ってしまう。

前回の『つぶやき岩の秘密』でも、書いているうちにDUMBSに繋がったが、今回はケネディーJrまで繋がってしまった。人が近寄りがたい場所には何かがあるのかもしれない。



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