4. 『つぶやき岩の秘密』とDUMBS

不思議世界に興味を持ったきっかけは何だったのだろう。
生まれる前にあらかじめ計画したきっかけなのかもしれないけれど。
幼少の頃に見ていたSFアニメ等は別の機会にゆずるとして、好奇心満載の多感な時期に影響を受けたものを考えてみた。

NHKの少年ドラマシリーズのいくつかは心に深く沁み込み、芯の一部となって今でもキラキラ輝いているような気がする。その第一弾が筒井康隆原作の
№1『タイムトラベラー』(1972/1.1~2.5)。すべてを見ていたわけではなく、表を調べてみると見ていたのは他に№18『つぶやき岩の秘密』(1973/7.9~7.19)、№54『なぞの転校生』(1975/11.17 ~12.3)であり、全部で三作だけだった。つぶやき岩以外は原作本を持っている。

これらのストーリーに触れることで「現実世界以外に何かがある」と既成概念の頑固な枠を外した気がする。目の前の世界だけがすべてではない、と。

今朝、水星がステーション(留)(12月15日から逆行)になったせいか、懐かしいことを思い出す。今回は『つぶやき岩の秘密』を紹介したい。人によっては生まれる前の放映かもしれない。

初放映は7月9,10,11,16,18,19日のたったの6日。それなのに数多くの人の記憶に刻まれている名作である。その日の放映が終わったとたん、早く明日の開始の時間にならないかな、と待ちきれない気持ちになった。主題曲もとにかく印象に残り、魅力的なのだ。6日分しか聴いていないのに、ここまで心に残る曲がほかにあるだろうか。

いつか思い出すだろう。大人になった時に……♬

『つぶやき岩の秘密』最終回の一部 「遠い海の記憶」石川セリ

第二次世界大戦中、日本軍が地下要塞に隠したという金塊をめぐっての冒険探偵小説である。主人公・三浦紫郎が2歳の時に漁に出た両親が何らかの事件に巻き込まれて行方不明となり、主人公が小学校6年生から中学校1年生にかけてその謎を解明する、という流れとなっている。最後に沢山の大きな金塊が次々と海の底に沈んでいくシーン。大人なら、あ~~~!!と叫びそう。

テロップにしっかり載っていたにも関わらず、今回初めて原作者があの新田次郎氏(原作は新潮社少年文庫所収)と認識した。気象学者で山岳小説家でもある。それゆえ、自然の描写は美しくリアルだ。舞台の富浜は新潮社の保養所がある三浦市の三戸浜海岸であり、新田氏はそこでかの有名な『八甲田山死の彷徨』(1971)を執筆した。

この作品には、新田氏が孫たちに自慢できる少年小説として残したい、という特別な思いが込められている。孫の一人は日本を代表するベーシスト・村井研次郎氏である。また、新田氏の作品に対するコンセプトは「夢と挑戦」だったという。『つぶやき岩の秘密』は本格的な山岳小説とは比較できないが、それでも少年の新鮮な好奇心と挑戦心が初々しく感じる珠玉の一作となっている。

私は小学生の頃、作家が運営する同人誌に童話や少年小説を少しだけ書いたことがあり、有名作家の先生方から高評価を頂いたこともある。今思えば、たった一日で原稿用紙50枚を書き上げるとはエネルギッシュであった。手も痛くならない。たぶん、執筆にあたって少年ドラマシリーズの影響も受けたのであろう。大きな糧になったと思われる。

さて、ここまで書くと不思議世界にあまり関わらない内容に感じるが、実はこのドラマの舞台が現在継続中の地球解放の動きに繋がるのである。

3年前からこの三浦半島あたりで度々異臭が報告されているのはご存じだろう。ゴム臭、プラスチック臭、石油臭のようなにおいという。これらは前述した旧日本軍が建造した地下要塞をベースとして作られたDUMBS(地下軍事要塞)で発生した事によるらしい。

日本のDUMBSはとりわけ複雑な迷路であるため攻略に相当時間がかかった。
飛騨の方も大掛かりだったそうだ。関東はフランス軍の精鋭部隊も加わったと聞いている。都心地下は隔壁が硬いオリハルコンであることから破壊ができず、回り道をして爆破したという。最も困難な場所の爆破の際は、私も大振動を感じた。2020年秋のことである。この頃は度々地震が続いたが、秘密の訳がある。

少年たちの冒険探偵小説から、思いもよらぬことにDUMBSまで繋がった。新田次郎氏は旧日本軍の地下要塞を柱として小説を展開したのだろう。しかし、それらはそのまま廃墟となっていったのではなく、いつしかリニューアルされたと推測される。この辺りもデクラスを待つことになる。

主人公の三浦紫郎が地下要塞で恐ろしい存在に出遭わなくて、よかった、よかった。

おまけ。金塊は沢山ありますからご心配なく~☆彡






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