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20230421夢の話

今日の夢、1つ目

気が付いたら洞窟の中で議論していた。
集まっていた人達は、人目を憚るように深く帽子を被ったり、顔が見えないよう工夫をしていた。
しかし、小さなコミュニティなのだろう。自分も含めてみな、顔見知りなんだろうという事が雰囲気から感じ取れた。
何故こんな陰気なところで集まっているのか?それはもう知っていた。
忌子が産まれたからだ。人だかりの真ん中には若い女性がおり、その腕の中には赤子がいた。
生まれてすぐ発覚した訳ではないのだろう。少し大きくなった赤子は周りの雰囲気を察しているのだろうか。眠るように大人しくしている。
パッと見は普通の赤子だ。むしろ異様なのは、周りの人々がその赤子を畏怖の目で見たり、同情したりして泣いている事だ。

中々議論は進まず、最終的に投票での多数決になった。
自分は保留で投票した。
泣き顔の母親や赤子に同情した訳ではなかった。忌子だとしても成長して害があったら村から出ていってもらうなどの処置でいいだろうと思ったからだ。

結果、自分以外の全員が即時処分に投票していた。 じゃあいいかと母親の手によって忌子は洞窟内の底が深そうな水溜まりに投げ入れられた。人々は顔を隠していた衣類と取り、一仕事終えた後のような笑顔で洞窟から出て行った。

今日の夢、2つ目

雨の中、大きな道路に跨っている歩道橋の上を家族と歩いている。イメージ的には渋谷駅の歩道橋のような感じだ。
階段を降りようとした時、急に父が「歌声がする方を見るな」と言ったが、反射的にそちらの方を見てしまった。

そこには人の手を逆さにしたような見た目の生き物がいた。
全身が真っ白で、中指と薬指を足のようにして、人差し指と小指を腕のようにして親指の先に黒点で作ったような顔があった。
そいつは傘も差していないのに周囲の人から不審がられていなかった。幸い、向かい側の階段から登ってきていたので近くには来なさそうなので、早くこの歩道橋から降りようとなった。

だが急に目の前の階段から歌声が聞こえてきた。遠くの手に気を取られている内に、もう一体が近くの階段を上がってきていた。
とっさに道の端により目をつむって耳を手でふさいだ。
靴を履いた足音に混ざって肌が地面と擦れあうような音と歌声が近づいて来る。そのその足音が真横を通ろうとした時、歌声だと思っていたものの正体が分かった。
あれは歌声ではなく様々な人の声が混ざっていたのだ。
老若男女の声が混ざりあったノイズのような音声なのに遠くから聞くと歌声のように聞こえていただけだった。
永遠のような一瞬だった。まるで自分の周りをグルグルと周っているのではないかという錯覚に陥るほどだった。
やがて声が聞こえなくなった頃、恐る恐る目を開けたら手のような生き物はいなくなっており、何の変哲もない雨の歩道橋に戻っていた。

感想

体調悪い時に禍話と近畿地方のある場所についてを読んでから寝たからこんな夢を見ても仕方なさすぎる。

こういう起きた時、心臓バクバク系じゃない怖い夢は起床後しばらく経ってもちゃんと内容を覚えているからありがたい。毎日こういう夢を見たい。知らんけど。

1つ目の夢はいや~~~な気分になった。よくないよ。人が死ぬ夢って。
しかも主観で見ているのに、その他大勢の一人として参加している夢って、もはや自分が見なくてもいい夢だ。そういう意味でも気持ちの悪い夢だった。

2つ目の夢は、手のお化けの見た目がよかった。
ジャミラを等身大にして顔をブレイブルーのアラクネが伸びた時にしたような見た目だった。しかも足の役割を中指と薬指が担っているので長さが違い、歩きにくそうにしているのも印象的だった。薬指が極端に短かったため、あれは多分自分の手ではないだろうなと起きてから思った。

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