44 呉座勇一VS北村沙衣問題(頭の整理用)

 以前からわーわー騒いでいる呉座勇一氏と北村沙衣氏との抗争について、わたくし自身もよく分かっていない部分があるのでどういう経過をたどったのか整理して書き出す。

 ちょうど青識亜論氏がnoteで概要を書いておられるのでそれを参考にする。

①まず最初は呉座氏のTwitter鍵アカで北村氏の陰口をちょくちょく呟いていた。

②ところが誰かが北村氏にリークして本人に伝わる(2021/3/17頃)。北村氏呉座氏ツイートのスクショをさらす。かなり激おこのご様子。

③呉座氏陳謝(2021/3/20)。この辺りはわたくし記憶があるのだが確か鍵アカを解放しその陳謝のツイートを公開し、さらに呉座氏自身への批判のツイートも含めて(ていうかほとんど批判ばかりだったが)リツイートしていた。

ここまでは序盤の序盤。そしてここからがこの騒動の本番。

④「北村沙衣氏に連帯しよう」というネット上の人達(いわゆるリベラル系文化人を含む)が鍵を解放したアカウントを調べまくり、「ミソジニー」や「差別意識」、あとそれから歴史認識に関するツイートを調べまくる。呉座氏への批判だけでなく呉座氏のツイートにいいねを押した人まで叩かれる。

⑤その流れの中で呉座氏が大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証担当を辞任に追い込まれる。
(青識氏のnoteはここまでについて書かれていてこれ以後は書かれていない)

⑥4月になって「オープンレター『女性差別的な文化を脱するために』」を発表。このオープンレターに関する騒動はこれだけで何日分のnote書けそうだが割愛。っていうかちょっとやそっとでは表現できない。
ただこのオープンレターがきっかけとなって呉座氏は所属する国際日本文化研究センターを(日文研)事実上辞職に追い込まれる。テニュア(ここでは終身雇用)付き准教授の内定を取り消されていたことが明らかに。

⑦これはあんまりだということで呉座氏は日文研を提訴。ざっくりいえば内定の取り消しの取り消しを求める内容。

ここから先も騒動があって訴訟やらなんやらややこしいのだが理解が追いつかない。。。

 最初の鍵アカでの陰口なんだけど、そりゃ本人が見たら怒るだろう。それはそうなんだけど、内容からして居酒屋で同業者やそれに近い業界の目立つ人への愚痴みたいなものだ。こんなのは相手がすいませんと謝って当該ツイートを削除したら済む話でしょう。文字に残るという点では違うが本質的には居酒屋での愚痴や陰口みたいなもの。全然的違いでどうしようもないものであっても大学の准教授をやって本も出していれば悪口も出てくるものだ。たとえそれがミソジニーに基づいたやっかみ・陰口であってもだ。

 ことさら謝ってせっかくもらえた仕事まで降板したのにさらに追い打ちをかける、っていうか呉座VS北村の問題ではなくアカデミアにおける女性差別文化だとか、日本全体の女性差別文化だとか話を広げて炎上させた北村氏『応援団』。これがこの騒動での『悪者』としか思えない。

 これって個人が『差別発言』をしたら、その個人だけでなく個人が属する組織そのものが『差別体質』だとして糾弾してきた部落解放同盟の手口によく似ているな、とも思った。

(今日で連続44日執筆です)


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