只石快歩(一級建築士事務所 艸の枕)

オンラインサロン『ファンタジック空間デザインゼミ』より1年以上経過した過去投稿の中から…

只石快歩(一級建築士事務所 艸の枕)

オンラインサロン『ファンタジック空間デザインゼミ』より1年以上経過した過去投稿の中から厳選した記事をお届けします。 『ファンタジック空間デザインゼミ』への参加はこちらから。 https://salon.jp/tadaishi

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最近の記事

ちょっとしたこと

2018.2.19 投稿 写真の撮り方なんですけどね ──────────────────────── 空間を撮る時は、カメラを垂直に構えて撮るとカチッとした写真になるよ。 カメラによってはグリッドを表示させることもできるからやってみてー。 または、SNSなどにアップするときに 編集から回転で調整するというのもあります。 画面に写る縦ラインのものが垂直に撮れてるだけで それっぽくなるので意識してみてください。 それと、高さの低いものを撮る時は、 カメラを下に向けるのではな

    • 一度は見てほしい オススメ建物

      建築って、いろんな人がいろいろと考えて作っているわけですけど、デカさにはかなわないんですよね。 「どうやって作ったの?」っていうのもあるんだけど、デカいものには人間の畏敬というのかな、そんなものが感じられます。 といっても実は、高所恐怖症でもあるです。。笑 でも本能なのかな?高いところに行ってみたいという気持ちのほうが勝ってしまう。 東京タワーとかスカイツリーみたいに展望室が囲われていたら大丈夫なんですけど、開放的な高い場所で、高い場所の空気に体を包まれるというのが、恐

      • 隠さず隠せ

        2019.05.07 投稿 西野亮廣 個展 『チックタック 〜光る絵本展と光る満願寺展〜』 ──────────────────────── 華やかなで厳か、幻想的なライトアップ。 照明や音楽が時間や天候によってミリ単位でデザインされた光る絵本展史上最高クラスのイベント。 今回は「それらが活きるような空間デザイン」についてです。 このイベントのメインは照明ライトアップで、 入口の山門からゆるく下る長い参道をぬけ、 本堂、そしてチックタック展への人の流れのデザインは い

        • 意図的に作る賑わい

          2019.01.16. 投稿 求められる空間 ──────────────────────── 目黒にある海外の街並みが再現されている屋外撮影スタジオを会場にして、「占い」をテーマにしたイベントのデザインがありました。 都心にあるため写真をよく見るとマンションとかビルが近隣に建ち並んでいたり山手線の線路沿いにあるので電車の走行音も結構します。 今回のようなイベントの趣旨や会場の環境から「賑わい」をどうつくっていくかというのが一番の課題になります。 ─────────

        マガジン

        • ファンタジック空間デザインゼミ 講義録
          6本
        • 空間鑑賞術
          5本

        記事

          ゴシック建築

          ゴシック建築というのは こんなのとか こんなのとか こんな建物ね。 なんかさ、尖ってて痛そうだよね。笑 こんな建物のお土産が床に転がってたら危なくてしょうがない!! 絶対ケガする! だけどなんでトンがってるの??ってことだけど、 それっていうのは当時の建築技術と関係しているわけ。 ゴシック建築が登場する前には ロマネスク建築という様式があったんだけど こんなのとか こんなのとか こんな建物! 優しいし痛くなさそう!笑 傾いてるし!! で、いずれにしても

          西野さんとの出会い

          2020.06.10.投稿 独立 ──────────────────────── ボクは建築設計事務所を30歳のときに設立しまして。 若手設計者は知り合いづての家の設計が仕事のきっかけとなっていくことが多いですが、とはいえ、そんなに知り合いがバンバン家を建てることも多くないじゃないですか。 だから2年に1件くらいのペースで、なかなか自分の設計した建物が形になっていかない時代を過ごしていました。 (中村南1丁目住宅/2008) それ以外は図面制作の下請け仕事を並行し

          絵本に出てくるようなディスプレイを作る

          にしのあきひろ絵本展 【えんとつ町のプペル展】 会場の 「本屋のポンチョ」映像展示コーナーに設置するディスプレイ。 ディスプレイをそのまま置いちゃうと現代的な要素が強すぎて、会場全体の雰囲気と合わず、世界観が崩れちゃうんです。 そこでまず、ディスプレイの”枠”を制作することを考えます。 空間に馴染まないのであれば、そのビジュアルを馴染む箱にいれてしまえばいいんじゃないかという発想です。 馴染む箱にするために、絵本「本屋のポンチョ」の中に描かれている窓枠を引用することに決

          絵本に出てくるようなディスプレイを作る

          中尊寺金色堂

          東北の建築の話をしとくね。 2011年 世界遺産になったことでも有名な中尊寺金色堂。 行ったことなくても見たことはあるよね? 紹介される時はこの写真がよく使われているから、てっきりこの建物が金色堂なのかと思うじゃん? でもね、よく見て。 柱とかコンクリートでできた随分現代的な建物なわけよ?? じつは金色堂はこの建物の中にあるわけ。 こちら。 金閣寺にも負けないほどの金ピカキンのお堂ですね。 創建時はこんな感じで金閣寺同様、外に建ってたの。 (復元したレプリカ=江刺

          「天才万博」の会場を作る chap.,1

          2018.10.23 投稿 大事なことだから先にいうね───────────────────── 空間デザインをするうえで心がけていること。 それは、 今の状態のいいところを活かすこと。 建築でもイベントでも庭でもなんでもそうなんだけど、 テーマやコンセプトがあったとして、 それらを空間に押し込んでいくというよりも、 まずその場のいいところを見つけてテーマを絡めていく手法。 天才万博は、会場が東京キネマ倶楽部なんだけど、 ここは2階席、3階席のテラス、 それとサブス

          「天才万博」の会場を作る chap.,1

          銀閣寺

          金閣寺の話をしたので銀閣寺の話もちょっとだけしとくね。 金閣寺の話はこちら https://note.com/kaihotadaishi/n/n35de4c82feda 銀閣寺て、渋い建築日本一じゃないかな? でもなんというか、地味っちゃ地味じゃん? さて、室町幕府を開いたのは落ち武者みたいな足利尊氏だよね で、その孫が金閣寺を建てた足利義満。イケイケ将軍。 で、その孫が銀閣寺を建てた足利義政。 地味だわー。覚えにくいわー。 でも銀閣寺を建てたのがこの方かと

          金閣寺

          みんなご存知キンピカキンの金閣寺。 建てたのは足利義満。イケイケの将軍です。 なにがイケイケかというと 南北に分かれていた天皇をひとつにまとめた 日本史上最強のやり手将軍だったのです。敏腕。 そんなことで室町時代全盛を極めるわけ。 金閣寺はもともと義満の別荘で3階建ての建物。 1階が寝殿造、2階が書院造り、3階が中国の様式。 で、屋根には鳳凰を載せてるのね。 これは、寝殿造に住む公家や貴族より、 書院造りに住む武家のほうが上で、 親好のあった中国の様式に住む自分は