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【読書回】徳川十五代将軍、どんな人達だったかを知る(今の時代にも通じる権力争いや盛者必衰の理)

今回は私の仕事とは全く関係ないのですが、徳川十五代の各将軍に関する本を読んでみたので、その感想を書いてみます!


読んでみた「徳川将軍家十五代のカルテ」

たまたま付けていたテレビで、徳川十一代将軍の家斉のドラマがやっていて、「家斉?こんな人っていたっけ?」
と思ってWikipediaで調べてみたことがきっかけでした。
「そういえば徳川の各将軍のことってあまり知らないよな・・・」
と思ってみて、何か各将軍のことが書いてある本ってないかな?
というぼんやりした感じで買ってみたのがこの本です。

徳川将軍「十五人」言えますか?

まずは各将軍の名前を知ってみよう、と思ってつらつら読んでみたのですが、皆さんは徳川将軍の名前って言えますか?
私は自信を持って「言えません!」
ということで歴代将軍は下記の通り。

徳川歴代将軍一覧

初 代  家康 (1542-1616)
二 代  秀忠 (1579-1632)
三 代  家光 (1604-1651)
四 代  家綱 (1641-1680)
五 代  綱吉 (1646-1709)
六 代  家宣 (1662-1712)
七 代  家継 (1709-1716)
八 代  吉宗 (1684-1751)
九 代  家重 (1711-1761)
十 代  家治 (1737-1786)
十一代  家斉 (1773-1841)
十二代  家慶 (1793-1853)
十三代  家定 (1824-1858)
十四代  家茂 (1846-1866)
十五代  慶喜 (1837-1913)

徳川家将軍の位牌の高さは本人の身長

ちなみにこの本で初めて知ったのですが、徳川家の将軍の位牌の高さは本人の身長に基づいて決められているとのこと。
初代家康は159cm、歴代将軍もだいたい150cm台の当時の平均身長あたりになっています。
この本は各将軍の医学的な考察がメインテーマになっており、位牌から読み取る身長と、安置されているお寺の発掘で得られた毛髪や骨の状況、過去の文献内容を参考に、どのような病にかかっていたか、死因はなにか、など、医学的に各将軍のことを分析されていて非常に興味深かったですね。


色んなキャラがいる

もう説明するまでもないくらい有名な「家康」以外でも、いろいろなキャラの将軍がいます。

恐妻の尻に敷かれた二代秀忠、気うつの病に悩まされていた三代家光、生類憐れみの令で有名な五代綱吉はマザコン、今では考えられない人数の子をもうけた十一代家斉・・・などなど。それぞれの将軍に、それぞれの特徴があって非常に興味深かったですね。


世継ぎが重要・・・医学が未発達で短命が多い

徳川家で歴々将軍を繋いでいくために、世継ぎ問題は大問題。
今の医学とは違い、世継ぎが生まれてもすぐに亡くなってしまったり・・・
なので健康で屈強な世継ぎが万全に行われていたかと言うと、全くそうではないことがよくわかりました。
第七代の家継はなんと4歳で将軍となり(!)、8歳で病気で亡くなる、という今では考えられない短命だったり、他にも、脳性麻痺や言語障害などを持っている将軍がいたり、感染症・伝染病なども流行ったりして、なかなか健康体で長生きできるような世の中ではなく、今の私達とは違った人生観が当時はあったのだろうと推測します。


側室の数や子供の数・・・色物の話も多い

当時は昔と違い、側室の数や産んだ子供の数も今の常識ではなかなか考えられない状況です。
家康は側室が19人、子供の数も19人、なかなかのハーレム感・・・。
最もすごいのは十一代の家斉で、側室の数は16人、子供の数はなんと57人(!)。現代社会でもしこんな状態だったら週刊誌の格好のネタにされてしまうでしょう(笑)


世襲の難しさ

江戸時代が約260年続いたといっても、徳川家の歴代将軍のことを知るにつれ、簡単に続いていたわけではなく、実際は、ツギハギでなんとか続けてきた感がありありな感じでした。どちらかというと、将軍の下にいる人達の手腕でなんとか260年やりくりしてきた、という感じですね。

世継ぎについても、将軍に付いている側近たちや、側室内の権力争いも凄まじく、誰についていく、どこに身を置く、など、人と人の内輪での争い、人間模様を興味深く感じることができました。

うまく回っていたようにみえるのは、家康→秀忠→家光までのはじめの三代までくらいで、そこから先は結構グダグダ・・・。それでも260年も続いたのは、やはり家康の功績(江戸時代がスタートする際の仕組みづくり)が大きかったのかな、と思います。

まとめ

まとめとしてまず思ったのは、家康の芯の部分が、後々の徳川家のポリシーとなって、周りの人たちがそこを信じて運営していった結果が、260年という江戸時代の長い歴史に結びついたのではないか、ということです。

そして、「権力争い」「いい調子のときがいつまでも続くわけではない」・・・などなど、今の時代でも通じるような、大事なことを読み解くことができて、私自身の日頃の人との関わり方や考え方において、参考にもなりました。

ということで、徳川歴代将軍について・・・別に知らなくても良い内容ではあるのですが、ふと気になったことがあったらすぐに調べてみる、というクセづけは、継続していく姿勢が大事だと思うので、これからも実践していこうと思います。みなさんも、知らないことがあったらまず自分で調べてみる!実践してみてはいかがでしょう?

ではでは。

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