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かいスぺ体験記-「ソーシャルワーカー」が紡ぐもの-

こんにちは!SPACE(#かいスぺ)は”介護”に関心をもった仲間が集う、KAIGO LEADERSのオンラインコミュニティです。今回の「かいスぺ体験記」を書いてくれたのは、こじまさん。こじまさんはどのようにかいスぺと出会い、そこでどのように活動し、どんな風に考え今に至るのでしょうか。さっそく読んでいきましょう!

■プロフィール■
こじま
【仕事】
地域包括支援センター
社会福祉士・介護支援専門員
【趣味】
写真を撮る・ハイキング・ミスチル好き


「地域包括支援センター」は高齢者とご家族のための相談窓口

皆様こんにちは、こじまと申します。私は社会福祉士であり、介護支援専門員(ケアマネジャー)でもあります。個別の相談支援業務と並行して地域における『つながりづくり』『活性化』を実践しているという意味で、「地域包括支援センターのソーシャルワーカー」と自称しています。

地域包括支援センター(以下包括)は「高齢者とご家族のためのよろず相談窓口」として全国で5000か所以上設置されていて、行政が直接運営している所が約2割、社会福祉法人や医療法人等が行政から委託を受けて運営している所が約8割です。 病気やけがをした、生活に負担が大きい、介護のサービスを利用したい、どこか運動できる場所はないか、など、「困っている高齢者(とその家族)」→「相談しに来られる(連絡があり訪問する)」→「介護保険をはじめ様々な制度・サービスあるいは地域の社会資源に繋げる」という総合相談対応が業務の基本です。行政、医療機関、介護事業所、施設等と日々頻繁に連絡調整しています。

こじまさん作成のチラシより

私の働く自治体では「見守りネットワーク事業」を実施しており、自治体が60あまりの企業・団体と見守りの協定を結び、日々の業務の中で心配な高齢者がいた際の対応など包括と連携をしています。また、各包括に1名ずつ見守りネットワーク担当を配置し、担当する地域住民や地域関係者とのネットワークづくりを行っています。私もこの見守りネットワーク担当者を拝命しており、地域住民や関係機関に対して包括のPR活動を積極的に行い、担当地域の中でネットワークの構築に尽力しています。

近年、高齢者の孤立化が課題といわれていますが、困っている(困っていそうな)高齢者のSOSを拾い上げ関わりを開始し、何とかしかるべき制度・サービス・機関につなげていくという見守り活動と支援を積極的に実践している「地域包括支援センター」の存在を、もっともっと多くの方に知ってもらいたい、味方だと感じてもらいたいと思っています。

「人の熱意にふれたい」という欲

昨年、自分のステップアップの意味をこめ社会福祉士実習指導者となり、職場で実習生を受け入れ始めました。指導を重ねる中で、熱意にあふれた学生をいかに伸ばすか、熱量の少なめの学生にいかに火を点けるか、そして自分の熱意をどこまで伝えられるか、ということに難しさと楽しさを感じていました。

通常の業務に加え実習指導を行うのは負担が大きいものでしたが、複数人の実習指導を終えると、「もっと色んな人の熱意にふれてみたい」「介護・福祉のことを話せる場所に参加してみたい」という欲が出てきました。そこで「#かいスペ」に参加することとしました。

KAIGO LEADERSに関しては以前から興味があったものの、正直「施設で働いている若手の介護士たちのコミュニティ」という印象がありました。しかし実際に参加してみると、様々な職種の方と年代の方がいて、スレッド上で熱く意見交換をしていたり、座談会のようなイベントが頻繁にあったり、リアルで交流をしたりという、本当に多角的でごちゃまぜなコミュニティなんだ、というのが新鮮で、面白い!と感じました。

そんな中、私も「このコミュニティの中で『ソーシャルワーカー』らしさを発揮したい」「じっくり1人1人を掘り下げてお話を聞いてみたい」という気持ちがあり、運営メンバーの方からの後押しもあり、多彩なゲストをお呼びして1対1でひたすら喋る、という「徹子の部屋」風のコンテンツを自分でやり始めました。

いざやってみると毎回ゲストの熱い思いやこれまでの歩み、野望や目標をうかがいとても刺激を受けています。そしてそれを色んな方が聞きに来てくれて、ありがたいことに「自分の話をこんなに聞いてくれる機会をもらって本当に嬉しかった」という声もいただきました。

この企画がさらに発展し、現在は特定のテーマに対しメインスピーカー数人が自分の仕事や生き様になぞらえながらお話し、皆で共有し意見交換を行う座談会を開催しています。「社会福祉士とは何ぞや!?」「俺たちのキャリアチェンジ-介護職の転職と異動-」「わたしのリーダーデビュー」「わたしの再起動-たとえ明日も雨だとしても-」「高齢者の『口から食べる』を最期まで叶えるためには」など、テーマは様々ですが、いつも素晴らしいゲスト達の熱いお話に感銘し、爆笑し、学ばせてもらえる素敵な時間になり得ています。

介護・福祉の現場で働いている方は目の前の仕事に追われながら、それぞれの悩みや葛藤を抱えながら、それでも熱意や思いやりを持って日々頑張っています。たとえ小さくともその熱意や思いやりにスポットライトを当てる場所を作り、それが新たな繋がりやヒントを生み出していく、それが「ソーシャルワーカー」である私らしさの表現でもあるのかなと思っています。

「かいスぺ」は安心して参加できるサードプレイス


職場でもなく家庭でもなく、安心して自分の思いや考えを示せたり、吐き出せたり、アップデートできる貴重なコミュニティだと感じています。参加されている方はみんな優しく気遣いと思いやりであふれ、そして熱意が充満しています。世界を大きく変えたり、日本のトップランナーになれなくても、普段自分が感じる「やりたい」「変えたい」「ほっと一息つきたい」という気持ちを、このコミュニティを活用することでもうちょっと前に進めるパワーやヒントを得られるのではないでしょうか。

また、楽しく参加し学びを深めてさせていただくとともに、少しだけ私もこのコミュニティの中のさざ波を起こす存在であれたら、と思っています。つながりを作ること、それを活性化させること、人に関心を持つこと、自分や自分の所属する機関のことを知ってもらうこと。仕事でもかいスぺでも私が紡ぐ「ソーシャルワーク」、大それたものではないですが、ぜひ注目していただきたいと思います。

■編集後記■
こじまさんは入会してから、「かいスペ内のソーシャルワークだ!」と様々なイベントを行い、いろんな角度から、メンバーの新たな一面を知ることができる企画をしてくださっています。そこからまた他のメンバーのイベント企画にも発展したり…。まざりあうことで新しい気づきやネクストアクションが生まれていて、いろんな立場や経験、思いを持つ人がいるコミュニティのおもしろさを実感しています。かいスぺは、参加している1人ひとりが主役のコミュニティを目指しています。日々様々なメンバーが個性豊かなイベントや座談会などを立ち上がっています。自身の疑問や関心ごとについて他のメンバーに話を聞いて深めるもよし、多種多様なメンバーと交流するもよし。楽しみ方はあなた次第。ぜひ興味を持ったら、気軽に参加してみてほしいです!意外な発見や出会いがあるかもしれません^^♪ (にっぺ)

オンラインコミュニティ「SPACE」について

「SPACE」は、“介護”に関心を持った仲間が集うオンラインコミュニティです。組織や地域を越え、前を向く活力が得られる仲間とのつながりや、 自分の視点をアップデートできる新たな情報や学びの機会を通じて、 一人ひとりの一歩を応援できるコミュニティを目指しています。入会できるタイミングは、毎月1日と15日の2回です。詳しくは以下をご覧ください。


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