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「認知症で徘徊があっても入所できるの?」~グループホームって、どんな所?~

認知症で徘徊があっても入所できるのか?という疑問からですが。
結論から言わせて頂きますと「できます」

ですが施設にはグループホームや特別養護老人ホーム、また有料老人ホームなど様々な種類があり、入居条件も様々です。

施設リサーチ


入所される際、その施設がどの分野に特化しているかしっかり調べる必要があります。

「認知症であり、徘徊がある」方の場合はグループホームのような施設が良いです。

では「グループホーム」とは、どういう施設なのでしょう。

図1

グループホームとは?

グループホームとは、認知症対応型老人共同生活援助施設という正式名称があります。
入所されて居る方は、名称の通り全員、認知症を患っておられます。
もちろん、他の施設にも認知症を患っておられる方が多くいますが、グループホームでの生活は、「各人の能力に合わせて、料理や掃除などの役割を分担して担って頂き、共に共同生活を送っていく」という点が、他の施設とは大きく異なります。

入居条件

グループホームに入居するには様々な条件が必要です。

①65歳以上の高齢者で要支援2~要介護1以上の認定を既に受けておられる方。

②特定疾病を持っておられる場合は65歳未満でも入居できる場合がある。
※特定疾病とは、病的加齢現象が関係した、心身の変化が原因となり、要介護状態になるような障害がある病気です。ガン末期や、関節リウマチ、筋委縮性側索硬化症(ALS)など、全部で16種類あります。

③ 担当の医師から認知症の診断を受けておられる方。

④ 集団生活をするにあたって、支障のない方。

⑤ 施設と同一の地域に住民票がある方。

以上が入居するにあたっての必要な条件です。

では、「認知症以外の方は入所できないの?」
と思われるかもしれませんが、
上記の通り、「特定疾病」を持っておられ65歳未満の方でも入所できる可能性があります。

必ず入居できるとは限りません。入所を考えておられる方は、まず施設に相談し、入居可能かどうか確認しましょう。

図1

入居人数

グループホームの定員は1ユニットにつき5~9人であり、原則では一つの施設につき2ユニットまでと定められています。

小人数である理由は
「認知症の方に穏やかに過ごして頂くため」です。

また、大人数の施設では、なかなか落ち着ける環境を作るのが難しく、認知症が悪化してしまう事や、トラブルになる事もしばしばあります。
少人数でできるだけ家庭に近い環境を作り、他の入所者や施設職員との人間関係を作りやすくし、地域社会に溶け込んで生活することを目的としています。

認知症ケアについて

グループホームでは認知症ケアに特化しており、季節ごとの行事や、様々なイベントを通して、リハビリやレクリエーションを行っております。

リハビリと聞くと、体を動かすことをイメージしますが、最近では「生活リハビリ」と言って、調理や掃除、洗濯など日常生活動作を通して、今できている機能をいつまでも継続できるようなケアも取り組まれております。

大人数の施設では職員がゆっくりと話などを伺う時間が少ない中、「回想法」と言って、昔の事を思い出しながら、記憶を呼び覚まし、少しでも認知症の進行を遅らせるケアなども、行われる施設もあります。

また、ボランティアによる楽器の演奏会や、紙芝居など、地域との交流も取り入れ、町全体で、認知症の方を支えるサポート体制ができつつあります。
地域に開かれた施設として、入所者の方の生活を豊かにし、預ける家族との信頼も深まり、安心してもらう事にもつながります。

図1

まとめ

高齢化が進むに伴い施設の数も以前より増えています。
家族がここはとても良いところなので入居させたいという、お気に入りの施設があったとしても、利用者の定員が少ない為、必ず入居できるとは限りません。

「入居まで時間をかけたくない」
「できればすぐに入居させたい」

というのであれば、一つの施設にこだわるのではなく、なるべく多くの施設をリサーチし複数の施設を視野にいれ、その中から選ぶという手段をとるという方法もあります。

図1

■株式会社東住吉介護センター

株式会社東住吉介護センターでは様々な事業があり
デイサービスや訪問介護、またマンション内での訪問介護も行っています。
その中で私たちが知っている事や経験を活かし、皆様のお役に立てればと思いますので、今後とも東住吉介護センターを是非よろしくお願いいたします。
東住吉介護センター | 大阪市東住吉区内の住民の方々のご要望により、地元在住のスタッフにより平成11年に設立しました地域密着型の在宅介護事業所です。

フッターB


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