見出し画像

身内に起こった介護生活に対する不安

突然訪れた介護生活の戸惑い

先日、親戚からこんな相談がありました。

「家でお母さんが転倒し大腿骨を骨折して入院してるんだけど・・・。急性期病院からリハビリ病院に転院を勧められたんだけどね、入院してからお母さんの認知が出てきてて、毎日進んでいるように思うのよ。」

「このまま認知症が進んで帰ってきたらどうしよう…って、私たち家族の不安が大きくってどう介護していくか悩んでるの・・・」

「今入院している病院からリハビリ病院への転院を勧められてるんだけど…家に来てリハビリしてくれることもできるんだよね?」と。

私のリハビリ体験談

図1

私は自分が過去に体験したリハビリの効果を踏まえて、
「リハビリで回復しやすい時期は発症から6ヵ月と言われてるんだよ。
だから、その半年の入院期間は保険がきくんだ。
実際、自分自身もリハビリ病院でのリハビリと自主練で回復が早かったよ。」と。

また「6ヵ月以降も回復はしていくのでリハビリは続けていくのには越したことはないけど、その後の回復度合いはゆっくりだというのは知っておいてね。
もし出来るなら、しばらくはリハビリ病院も良いんじゃないの?」のと伝えました。

家族の不安は違った

図1

「家族としてはリハビリで身体良くなって帰宅しても、認知症が進んでたら、その後の生活を支えるほうが困ることが増えるんじゃない?
「認知症ケアを最優先に考えたいのよー」と。
家族の一番の不安は、リハビリで良くなるかも大事ですが、それよりも親が帰宅してから自分たち家族が認知症が進んだ親と一緒に生活を支えていけるかという不安が一番でした。

確かに入院することで環境が変わり認知症が進むことはよくある話であり、住み慣れた場所に戻ると認知症状が良くなることもあります。その辺も踏まえて今後の在宅生活を考えて相談した結果、やはり退院することになりました。

まず最初に行うこと(介護度申請)

図1

介護保険で使えるサービスは、まずは本人の介護度認定の申請をして、介護度が確定すると、それに合わせて利用できるサービスを選べる。
介護度には、軽度者の要支援が1から2までと、中重度の要介護が、1から5まであり、全部で7段階となる。(介護度が付かない非該当も入れると8段階)

「介護保険を使うには、最初にお母さんの介護認定を受けないといけないけど、病院から何か言われなかった?
認定受けると介護度っていう8段階の介護レベルが決まって、そのレベルによってお母さんの持ち点が変わるので使えるサービスの幅が変わるんだよ。」
と訪ねると、
「役所に行けばできますよとあったけど、具体的にはどうすれば全然わかってなくて・・・」

「そうだったんだね。私の事業所なら、すぐに自宅へ行って代行申請を全部してあげるよ。それか、申請は自分でも関単に出来るけど、仕事等で忙しかったら電話くれるかweb通話で相談に乗って、申請の仕方も説明するよ。」
「こちらの事業所ならケアマネジャーがいるから、いつでも連絡ちょうだいね」


こんな不安も漏らされてました。
「もしこちらの意に沿わない(話をきいてくれない等)ケアマネジャーさんだったらどうしようー?」と。
「ケアマネジャーや通所リハビリも、一度この事業所に決めたからといって変えれないことは無いので、話やすい人に変わる事もできるので安心して大丈夫」
と伝えました。

全てが契約ですので、他の事業所に変更しても大丈夫です。

ケアマネージャーさんへの相談

図1

今回は紹介されたケアマネジャーさんにしたとの連絡があり、状況が前に進みで喜んでいました。

「ケアマネジャーさんへの相談は無料だし、介護申請の手続きも無料で全て代行してくれるから安心して任せてね」
と話すると
「えっ?相談料や手続き代行料は取られないの?」
と、驚きながら安心して相談しますとの事でした。

その後は退院前にはお母さんの状態を一番良く知る病院のリハビリ職であるPTさん(理学療法士)やOTさん(作業療法士)が自宅までに来てくれ、手すり等の環境整備をしてくれることになったと安心の報告がありました。


ケアマネジャーって何してくれるの?

図1

ケアマネジャーの仕事は・・・
介護保険サービスだけでなく、主治医を始め関係する全て関係者とのやり取りを本人や家族になりかわって相談・調整してくれます。
また、介護認定で決まった介護度によっての上限点数に対し、ご本人やご家族と相談して使いたいサービス、使えるサービスを上限に合わせて点数計算をしたケアプランを1ヵ月単位で計画してくれます。
1ヵ月単位での計画ですので、今月の様子を見て来月は他のサービスを取り入れたい、また逆に外したいといった要望を相談できます。

在宅介護を希望する場合(例)

図1

基本は家族で介護するが、日中は家族が仕事で不在のために独居になる中で
在宅介護していきたいという意向があるご家族のご相談の場合

・ご本人はある程度は動ける(室内の移動は自力でできるが転倒したことがある、トイレに自力で行るが長距離の移動は難しい等)
・家族は娘さんが月~金の8:30~17:30まで仕事のため不在(土日祝は在宅)

例えば・・・
娘さんが出勤後、朝8時15分からヘルパーさんに来てもらい、前日に娘さんがしてくれたデイサービスの準備確認と朝食準備をしてもらい、9時からのデイサービスへ送り出してもらう(デイサービスは送迎してくれます)、デイサービスで昼食後、そこで入浴を済ませて16時に帰宅し、娘さんが17時半に帰宅後、一緒に夕食後、少し休憩した後、就寝する。土日は家族がいるので介護は休んでもらう。

このように、ケアマネジャーとそれぞれの状況を踏まえて相談しながら、在宅生活をデザインしていきます。

ぜひ、皆さんも一人で悩まずケアマネージャーにご相談してみてください。

フッターB


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集