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尿の管とズボンの関係

今、ご要望があったパジャマを作成しています。

ご要望の1つに、尿の管(膀胱留置カテーテル)から繋がっているチューブをズボンの脇から出せるようにしたいというものがありました。

通常のズボンの場合はウエストからチューブを出すしかないのですが、その位置でチューブが折れ曲がったりすると尿が流れなくなり膀胱に溜まり続けてしまうことがあります。


また、カテーテルの一部は下腹部や太腿に固定されていますが、その位置から自然に尿がチューブ内を流れ、バッグに溜まる道筋があるといいのですが、ズボンを履いていると不自然になることがあります。そこで、脇が開いているズボンが必要になります。

また、車椅子に乗る際はズボンの裾からチューブを出すこともあります。その場合は、尿のバッグを丸めてズボンの足の部分に通すか、不潔にならないように注意しながら接続部分を外して再度つなげるかになります。結構手間がかかり神経をつかいます。

脇が開いたズボンなら簡単に短時間で好きな位置から出すことができます。

ちょっとした服の工夫で介護される側もする側も、ストレスがかなり減るのです。

今回はご依頼者様と相談しながら、着用する方の状況に合わせて、マジックテープを使い右脇は半開、左脇は全開する形にしました。

また、オムツの着用も考え股上を深めにしました。

このように個別に対応できるのは嬉しいです。

お話を聞きながら思ったことがありました。

それは、当たり前のように働いている看護師さんですが、その仕事の責任の大きさです。

膀胱留置カテーテル一つとっても、当たり前に絶えずトラブルはないかと常に確認しています。その他にたくさん神経を使う出来事を同時にいくつも抱えながらです。

現場から離れてみて、凄い仕事なんだと改めて感じました。

頭がさがります。

だからこそ、服だけでもストレスが少なくなる工夫が出来たらいいと思います。

そして、介護を受ける方にとっても、ストレスの少ない、気持ちが明るくなるような服ができたらと思います。

今回、出来上がったパジャマです。



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