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それ正論?俺、正論嫌いなんだけど6

「で本題やけど、お前スラ―一派の幹部を交戦したらしいな。現場の状況・敵の武器・外見・性格ー見たこと、感じたモン、元気に喋ろか。」

 「敵は、金髪でツリ目の女ー武器は強力な電磁石で超攻撃的かつ多彩な戦闘スタイル。ほんで豹の攻撃をもろに食らっても死なへんくらいタフだったーと。よう生きとったな。お前。」


 「それはー‥豹が守ってくれて‥すまねえ‥!!俺のせいだ。俺がもっと強ければ、豹は死ななくて済んだ。」

 「なに勘違いしてんねん。豹が死んだんは、あいつが弱かった。ただ、それだけや。お前みたいなカス、俺らの生死に1ミリも関係あらへん。」

 「弱かった‥って。あいつは、弱くねぇよ!!俺や街の人を守ってー‥。」

 「弱いよ‥?だって死んだんだもん。」


 「なっなんでお前ら、そんなに仲間に冷てーんだよ!?」

 「そらお前ー自分らが、ようさん殺しといて、身内の死にだけ敏感っちゅーのは、ムシが良すぎるやろ。そういう世界で生きとんねん。命を奪うのが仕事やねん。こっちも向こうもな。」

 『SAKAMOTO DAYS』神々廻と平助・大佛の会話です。





 『SAKAMOTO DAYS』のアニメ化が、決まりました。

 1話から『JUMP』において読んでいるファンとしては、我が子が1人暮らしを始めたかのような感慨深い気持ちです。


 私は『SAKAMOTO DAYS』の神々廻が好きで、1年半程前から、神々廻の真似をして、会話の中でツッコミを中心に関西弁を使うという遊びをしています。

 1年半も使い続けると、様になってくるのか、先週2人から「関西出身ですか?」と質問をされました。




 世の中では「道徳」や「正論」が蔓延っており、非常に退屈です。

 その感染力は、コロナウイルス以上に強力で、今日も何万人もの子ども達が、親や教師・社会が撒き散らす「道徳・正論ウイルス」に晒され続けています。

 コロナウイルス感染防止の為に皆マスクを着用しましたが、私は「道徳・正論ウイルス」感染防止の為に漫画・アニメを観続けています。



 これは、私の持論ですが、能力の高い人は、善悪等の「道徳論」「正論」は語りません。

 例外的に「道徳論」を語るのは、公の場でスピーチをする時位です。


 その理由は、大衆は「道徳論」が大好きで、自分が弱い存在である事を忘れさせてくれる時間を好むからです。

 「道徳」「正論」は、人にとって大切な事ですが、多様するのはいけません。

 率直に表現すると「道徳」「正論」を語る事は、醜い行いです。



 「道徳」「正論」は、幼児が語っても、ニートが語っても、社長が語っても、正しいものです。

 誰が語っても正しいという事は、退屈という事であるとともに、語る必要がないという事です。





 私は、仕事において区役所等の職員と関わる事が多いのですが、正直、区役所の職員等と仕事を進めるのは、苦痛を感じる場面が多いです。

 電話等で話をしている職員が意思決定者でない事が多く、1回の電話では仕事が進みません。

 そもそも、現代において、電話しか連絡手段がない区役所の働き方は、時代遅れと言わざるを得ません。



 また「虐待」が生じた場合等は、区役所や地域包括支援センターの方の関りが必須となってきますが、彼ら彼女らの言う事は「道徳」「正論」しかなく、「道徳」「正論」以上の知識等を、こちらが知る事がなく、時間ばかり取られ、正直時間泥棒のように感じてしまう側面があります。


 たとえば、介護保険分野の場合、虐待が生じた場合、虐待である事を虐待をした本人に言うのか・言わないのかを、区役所と地域包括支援センターで決定します。

 多くの場合、その決定がどうなったのかも告げずに、虐待をした家族等に対し「介護、大変ですよね。」等と、これまでの経緯に何の関わりもないにも関わらず、さらに、当事者が大変等という言葉を言っていないにも関わらず「無理矢理受容」をするという介入をしてきます。

 当然、家族は「あの人達は、なんなの?」となります。



 そこで、私は「虐待である事を告げなかった場合と、告げた場合とで、その後の虐待の再発数等に違いはあるのか?データを教えて下さい。」と区役所に伝えました。

 数カ月間、区役所からの沈黙が続き、得た答えは、私の質問とは関係のない、今回の虐待のケースにおける区役所・地域包括支援センターとの話し合いの内容という謎の返答でした。

 結論だけ教えてほしいという私の問いに対し、散々はぐらかせた挙句、データ等はない返答が数カ月越しの返答でした。



 つまり、区役所の職員の指示や返答の裏には、データ等の裏付けはなく「道徳」「正論」という誰でも言えるものでしかなかったのです。

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