成年後見人を利用しない理由(前編)
在宅介護で日々大変な思いをされている方の負担を少しでも軽くしたいと、在宅介護の経験記事を投稿しているYoshi夫婦です。
認知症介護が始まると、利用するべきか悩む「成年後見人制度」についてお伝えしたいと思います。
成年後見人制度とは
介護保険法が施行された、2000年に導入された「成年後見人」の制度は、認知症や障害で財産の管理や契約などの判断が出来なくなった人の、支援や保護のために導入・・・細かいことはややこしいんで・・・
要は、認知症高齢者をターゲットにした悪徳商法、悪徳セールスから、認知症を良いことに親の財産を勝手に使い込む親族、などから守るための制度です。
でも利用している人が少ないのはなんで?
成年後見人制度、利用を必要としている人は1000万人なのに利用者様人は20万人程度だそうです。
つまり、全然利用されていないんです。
成年後見人制度は始まってから、いろいろな問題点が指摘されてきました。
国も制度を利用しやすくしようとしているようですが、利用者の数を見れば、「なんか、利用するのにハードル高い」「手続き大変そう」「良く判らないからやめておこう」、そんな世間の声が聞こえてきそうです。
我が家が成年後見人を利用していません
我が家も成年後見人を利用していません。理由は「ハードルが高い」とか「手続きが大変」とかではありません。
認知症ライフパートナーでも、ファイナンシャルプランナーでも、制度は勉強しましたし、手続きの方法も理解したうえで、利用していません。
我が家が成年後見人制度を利用しない理由(1)
家族が成年後見人に指名されない事が多い!です。
数年前に、同じ理由で制度を利用していない人が多いと考えた国が、家庭裁判所に「親族を成年後見人に指名することが望ましい」と意見したようで、現在では少し変わったかもしれません。
一般的に所有財産が比較的多い(預貯金で千万円以上と言われています)場合は、弁護士や税理士など親族以外が指名される事が多いようです。
この場合、金銭の管理は完全に成年後見人が管理するので、極端な話親の服を買うお金も成年後見人が許可しないとお金を使わせてもらえない。なんて事も起こりうるのです。
はっきり言って、便利、不便以前の問題と思っています。
しかも、成年後見人には報酬を払わないといけません。月に数万しかも死ぬまでずっっっっっとです。
前編はここまでで、後編では、まだある「我が家が成年後見人制度を利用しない理由」をお伝えしたいと思います。
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