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なぜ人間は『ネガティブ』に反応するのか?

Kです。

なぜ人間がポジティブより『ネガティブ』に反応するかを超シンプルに説明します。

人間は『ネガティブ』に過剰反応する

結論からいきます。

人間がポジティブより『ネガティブ』に反応するのは、生命を危険から守るためです。

生物としての「危機管理能力」です。

あなたは【鹿】です。

移動中、喉が渇いたから最寄りの湖で水を飲んでいたら、ワニが潜んでいてガブッ

ゲームオーバーです。

大自然は弱肉強食、常に危険と隣合わせなので、生き延びていくために「危機管理能力」は不可欠です。

あなたは【食べられた鹿の友達の鹿】です。

目の前で友達が食べられました。

あなたの記憶には、強烈なトラウマとして刻まれます。

そして同時に「あの湖にはワニがいる…」という危険区域認定がされ、あなたは二度とその湖には近付かないでしょう。

我々は文明の発達した、その中でも極めて安全な「日本」という国で生活をしています。

普通に生きていれば、ワニに食べられる事はありません。

ただ、我々人間も「野生動物」であり、本来なら生きることは死と隣り合わせです。

ほんの些細な事が命取りになる大自然で生きていくためには『ネガティブ』に過剰反応する必要があるのです。

現代社会に置き換えてみましょう。

「株」を買ってみた

あなたは「K自動車」の株を
【100万円】買いました。

1週間後、株価が上がりあなたの資産は
【150万円】になりました。

あなたは「ウェーイ」ってなりました。

ところが1ヶ月後、株価は下落しあなたの資産は
【80万円】になってしまいました。

あなたは「株なんてやるんじゃなかった…」と後悔し「これ以上損したくない!」と株を売ってしまいました。

ところが半年後、株価は
【500万円】に上がりました。

あなたは超絶落込みました。

『損失回避性』

質問です。

  1. 100万円→150万

  2. 100万円→80万円

あなたは、ドッチのほうが印象に残りましたか?

殆どの人が「2」な筈です。

50万円得するより、20万円損するほうがダメージが大きいって、何だか不思議ですよね?

人間は…

  • プラスより「 マイナス」

  • ポジティブより「 ネガティブ」

に遺伝子レベルで強く反応します。

そして、損失を回避したいあまりに非合理的な判断をしてしまう事があります。

(※『プロスペクト理論』といいます)

すべては野生動物としての「生存本能」です。

遺伝子レベルなので、抗うのは不可能です。

ストレス社会

上司に褒められた事より、怒られた事のほうが記憶に残ってますよね?
楽しかった思い出より、辛かった思い出のほうが鮮明に残ってますよね?

すべては生命を危険から守るための「危機管理能力」です。

我々は紀元前のサバンナではなく、令和の日本を生きています。

ワニに食べられるリスクは殆どありません。

ただ、現代社会はストレッサーで溢れています。

会社では人間関係で悩み…
SNSでは変な奴に絡まれ… 

たまったもんじゃありません。

もし、あなたが「ネガティブ」に過剰反応して、しんどい思いをしているとしたら…

それは性格ではなく野生動物としての「危機管理能力」です。

これが麻痺してしまう事のほうが1000倍ヤバいので、大なり小なりストレスを抱えているとしたら…

「よかった…オレまだ正常だ」

と胸を撫で下ろしてあげて下さい。

ストレスを感じないくらい麻痺させる「ブラック企業」みたいな、サバンナのワニとは違った危険もありますからね。





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