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日本語教師 介護の日本語塾

みなさんこんにちは。
日本語教師で介護福祉士の内藤です。

今回は私が毎月一回担当している
オンライン講座のお話です。

日本語教師で『介護の日本語』に興味がある方
向けに『介護の日本語塾』と題して
オンライン講座を開催しています。


前回のテーマは『例文作り』です。
(例文作りというより、『学習者とのやりとり』でしたね)

日本語の授業をしていると、
学習者がわからない言葉が出てきます。
そんな時、我々日本語教師は
例文を提示して学習者に察してもらいます。
これが日本語教師の技術です。

介護の日本語を教えていて、
学習者がわからない言葉が出てきたときも、
やることは同じです。

ただ、学習者は介護現場で働いているので、
提示する例文を介護現場にする
学習者にとってわかりやすく、
伝わりやすく感じます。
介護現場を意識した例文や、
やりとりができると、
介護の日本語教師としてワンランク、
レベルが上がった気がします。

そういうわけで、学習者に伝わりやすい
介護の例文作り(やりとり)を行いました。
――――――――――――――――――――――
例えば、
『補充』(N1語彙)
私が留学生に教えるなら、留学生はコンビニで
アルバイトをしている人が多いので
コンビニの品出しをイメージするような
やりとりをすると思います。

T「コンビニでアルバイトしたとこ
  がありますか?」
S「はい」
T「コンビニで棚から商品が 
 なくなってしまいました。
 でも、まだお店の奥に商品があります。
 みなさんどうしますか?」
S「商品を出します。並べます。」
T「それが補充です。」

学習者とこのようなやりとりをすると思います。

では、介護現場で働く方にはどのような例文、
またはやりとりをすると
わかりやすいでしょうか。

――――――――――――――――――――――
前回の介護の日本語塾では、
介護でよく見かける言葉15個について、
参加者の皆さんでアイディアを持ち寄り、
学習者に伝わりやすい例文、
やりとりを考えました。

皆さんのアイディアで、私もハッとさせられた
ものもありました。
こういうことは一人で考えるのではなく、
いろいろな人のアイディアを参考にして発想を
膨らませるといいですね。

とてもいいアイディアも出たのですが、
介護現場で働いたことがないので、
どんな例文や、やりとりを考えたらいいか
アイディアを出しづらく感じている参加者の方もいたように感じました。

ですので、次回の介護の日本語塾は
介護現場の一日と現場で使う言葉を大まかに
紹介しようと思います。

日本語教師にも介護現場のことを
知ってもらうことで
学習者に伝わりやすい例文や、
やりとりをする際の参考になればと思います。

それでは、また次回もよろしくお願い致します。



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