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実務者研修のスクーリング

外国人介護人材が増えるに伴って、実務者研修を受ける外国人介護士が増えているように感じます。
 
実務者研修は私も受けましたし、以前、実務者研修のスクーリングのお手伝いをしていたので、日本人でも大変なことを知っています。
特にスクーリングの介護過程の展開は、人によっては全然手が進まない人もいますね。
 
スクーリングの担当講師は、ワークについてこれなくなりそうな研修生にアドバイスをして回るのですが、アドバイスをする相手が日本人ではなく、外国人だったらどうするのでしょうか。
 
人によってはなかなか日本語が通じないかもしれませんし、外国人介護スタッフとしても日本語力が不足していて、自分の考えをアウトプットすることができない恐れもあります。
 
以前、私が教えていたEPAの候補者でN1を取得している方が実務者研修に参加した話を聞きました。
なにをやっているのかさっぱりわからなかったと言っていました。
 
N1を持っているEPA候補者が研修についてこれないのですから、特定技能や技能実習生の方々が研修についてこれるはずがなく、スクーリングの担当講師も困っているはずだと思い、先週、実務者研修の担当講師と打ち合わせをさせてもらいました。
 
話を聞くと、やはり言葉の問題で苦労をされているようでしたので、言葉の問題なら日本語教師の出番ですね。
 
エルロンでは、実務者研修を受ける前に、日本語教師があらかじめ必要となる知識を入れたうえでスクーリングに参加してもらう流れを作っています。今回、担当講師にヒアリングをしたことでカリキュラムがしっかり固まりました。

私は、いまちょうどスクーリングを受けている学習者に授業をしています。いまのところ日本語面で苦労することなく研修に参加できているようなので、日本語教師としていいサポートができているようです。
あとは担当講師とのヒアリングで上がった課題として、病気についての専門知識を事前に教えることができたら、学習者も担当講師も安心して研修が行えそうです。
 
介護の日本語に携わっていると、様々な場面で日本語教師の必要性を感じます。
日本語教師と介護の専門職との連携は不可欠だと思うのですが、なかなか日本語教師の存在が認知されていないように感じます。
日本語教師が間に入れば簡単に解決できる問題がありますので、もっと日本語教師を頼ってもらいたいですね。

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