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絵文字アナライザをアップデート

絵文字アナライザ』アプリをバージョン1.7にアップデートして iOS 15.4 で追加された絵文字をサンプルに追加しました。

歯車ボタンから「絵文字サンプル」を選ぶことができます


【2022年6月加筆:絵文字アナライザをv1.8にアップデート】


予期せずリジェクト

iOS と iPadOS のアップデーが正式リリースされた日に、動作確認し「絵文字アナライザ」アプリのアップデートを申請したところリジェクトされてしまいました。

App Store で公開する前には Apple による審査があります。
審査で却下されることを「リジェクト」と呼びます。
リジェクトされたビルドはストアで公開されません。

絵文字アナライザ」アプリはアップデート時に旧アイコンが Apple の絵文字を使っていることを理由にリジェクトされたことがあり、すぐにリリースしたかった今回のバージョンがリジェクトされ少々動揺しました。

リジェクトの理由は『App Tracking Transparency許可要求が表示されない』でした。

絵文字アナライザ」は無料アプリで広告を表示します。
広告SDKが情報収集するので『App Tracking Transparency許可要求』が必要です。
処理は組み込み済みですが、iOS 15 では表示されないとの指摘でした。

なおアプリ内購入で広告表示を削除済みの場合は、起動時の初期化を含め広告SDK処理はすべてバイパスしています。
広告SDKを実行しないことで情報収集しないようにしています。


『トラッキングの許可のリクエスト』ついてはこちらを参照してください。(開発者向けの説明です)

当然「絵文字アナライザ」アプリはリリース当初から『App Tracking Transparency許可要求』には対応しています。
対応済みなのになぜ表示されないのかギモンでした。

検索したところ、同様のリジェクトが複数あり対策も載っていました。
次の記事が参考になりました。


絵文字アナライザ」は ApplicationDelegate の  application(_:didFinishLaunchingWithOptions:) で requestTrackingAuthorization と広告SDKの初期化をしています。

applicationDidBecomeActive(_:) を試しましたが「絵文字アナライザ」は SwiftUI アプリのためかこのメソッドは呼ばれませんでした。

そこで scenePhase を使い .onChange(of: scenePhase) で対応するように変更しました。
この変更で無事に表示できるようになったので再申請したところその日のうちに受理され無事 "Ready for Sale" となりました。


iOS/iPadOS 15.4 ではたくさんの絵文字が追加になっています。
こちらの記事をご覧ください。




実は複雑な絵文字

絵文字は複数の絵文字などの組み合わせで表現するものがあります。
iOS 15.4 で追加された絵文字では握手の肌の指定が5つのコードポイント、ウクライナをはじめ国旗は2つのコードポイント、トランスジェンダーの旗🏳️‍⚧️は5つのコードポイントで構成されています。

絵文字アナライザ」はユニコード文字のコードポイントをグラフィカルに確認できるツールです。

握手と旗を構成するコードポイントを確認中の例


文字コード入力

絵文字アナライザ」は文字コードで入力もできます。
文字コード入力は絵文字だけではなく、ユニコードのどのような文字でも入力できます。

渡邉の邊邉を文字コードで入手した画面

絵文字アナライザ」はユニコードの理解に最適な、プログラマ必携のツールでもあります。
絵文字と文字コードについては『みんな🙋大好き💖絵文字の㊙️ヒミツ🕵️‍♀️』にもかきました。


絵文字の中身を表示できる無料アプリです
絵文字アナライザ」は iPhone でも iPad でも使うことができます

App Store で評価の★もよろしくお願いします!




SwiftUI プログラミングの記事も書いています。


今後も記事を増やすつもりです。 サポートしていただけると大変はげみになります。