ノマドワーカーの現実
ノマドワーカーと聞くと多くの人が、海外の観光地やリゾート地を転々としながら働いている姿をイメージするのではないか。少なくとも私の場合はそうである。
海外を拠点にノマドワーカーとして仕事をしていて最近気づいたことがある。
ノマドワーカーとして働く自分への疑問
私は家で仕事をすることを好むタイプではあるが、気分を切り替えたい時や美味しいコーヒーを飲みたい時にカフェを利用する。
カフェのこだわりは特にないが、冒険心のある私はいつも決まったところではなく、まだ行ったことのない新しいカフェに行くことが多い。
この冒険心が仇となったのか、最近立て続けにパソコン利用お断りのカフェに出会った。ノマドアンフレンドリーカフェである。
そこで思ったこと。私はノマドワーカーという今の自分の働き方を思いっきり楽しめる生活をしているのだろうか。
そもそもノマドワーカーという働き方を自分なりに楽しむとはどういうことなのか。
気づいた時はノマドワーカーになっていた
ある日起きたら突然ノマドワーカーになっていたという訳ではないが、私の場合この働き方を目標にしていたわけではない。
きっかけは、現在拠点としている国から日本の求人に応募したところ、ありがたいことに今の会社がその当時の私のライフスタイルに合わせたかたちで採用を提案してくれた。そして働いていく中で、きちんと働いてくれさえすれば場所は特に問わないと言っていただいたという背景である。この時も自分から聞くというよりは、話のながれでこのように言っていただいた。
このような経緯のため、自分がノマドワーカーとなっていることに気づくまでに少し時間があった。
そして気づいたことによって、ノマドワーカーという今の自分の働き方について考えだしてしまったのである。
ノマドワーカーのイメージ
ノマドワーカーと聞くと多くの人が、海外の観光地やリゾート地を転々としながら働いている姿をイメージするのではないか。
少なくとも私の場合はそうである。そして自分自身がこのイメージをもっているということに最近やっと気づいた。
そして自分の姿をみると、自分はそれとはかけ離れた生活をしているではないか!今のままではノマドワーカーという働き方を活かせておらず、最大限に楽しめていないと感じてしまったのだ。
知るということは時に不幸をもたらすとはこういうことなのか。
理想と現実のギャップ
現在拠点は海外の自分が好きだと感じる国にある。仕事も楽しくできている。しかし、場所を問わず働けることを認識してから、ノマドワーカーの出来上がったイメージを自分で自分に押し付けていたことに気づいた。
理想的なイメージとそのギャップや自分の現実に、自分で比べて自分で勝手に落ち込んでいたのである。
私もノマドワーカーなのに、こんなキラキラしていない。このままでいいのかな、このままじゃいけないんじゃないかと。
そもそもこの働き方を手に入れたことが偶然であったため、憧れるイメージに向かってついに達成した・みんなもこういう働き方あるよという問いかけができない。それを見ても現実は違うよと思ってしまう冷めた自分がいるのである。
以前にもあった感覚
思いおこせば、前職でもイメージが先行する職種で同じことを感じていた。私の場合はその時自分がやりたいことが全て実現できる環境だっため志望したが、周りの多くは憧れをついに手に入れたという状態だった。
そして私は今と同じく現実とイメージのギャップに嫌気がさした。そのイメージにいると思い込んで生きている人たちにも嫌気がさした。でもきっとその人たちは本当にそう思っていて、夢が現実となったことを実感し喜んでいたのだ。
その時も今も思うことは同じである。自分にとって何が喜びであり大切なのか。そして自分が実現したいこと、楽しいと思うことは何なのか。
自分にとってのベストな働き方とは
ノマドワーカーとして理解しておくこと
ノマドワーカーとなって感じることは働き方の自由度は違えど、やはり仕事は仕事である。
まずはこの割り切り、オンとオフが大切になるのではないか。自分が好きな場所にいると同時にそこは自分の仕事の拠点にもなる。完全にオフではないため、思いっきり休暇中のモードでいることはできない。これは頭では理解していても自分で体感し線引きするのは意外と難しいと感じる。
せっかく魅力的な場所にいるのに全力で楽しめないと思ってしまうのは
アウトである。私はもとをとろうとする精神が強いためこの点は自分に言い聞かせなければならない。
自分のための働き方
ノマドワーカーの魅力の一つは、旅行をかねて場所を選びながら仕事をすることだと思う。
しかしこれは私にとっては魅力ではない、自分のやりたいことではないことに気づいた。
理由は2つある。
まず、自分の性格が旅行は思う存分休暇として楽しみたいタイプだからである。ワクワクする場所に行ってしまうと冒険心がかきたてられてしまい、仕事をしている時間がもったいなく思ってしまい仕事に集中できなくなってしまう。
そしてもう一つの理由は、すでに前職で世界中に行き沢山の旅行をしたためである。
それではその他にノマドワーカーという働き方の魅力はあるのか?
私にとってノマドワーカーとは
一般的に存在する世間のイメージは大多数の人が思っていることであり、その人たちの期待や欲求を捉え、気持ちを駆り立てることがマーケティング効果となる。
自分自身がもっていたノマドワーカーというイメージもそこからきており、私は大多数とは少し違う路線にいるにもかかわらず、そのイメージに自分をはめ込もうとしていた。
私は、ノマドワーカーという働き方は自由度がありとても気に入っている。幼い頃から自由であることに強いこだわりがある私にはピッタリの働き方だと思う。また仕事に対して真面目になりすぎ、考えすぎてしまう自分の性格には成果主義の今の環境はとても心地いい。よって魅力的な働き方である。
これからもこのスタイルで働きながら、もっと自分らしくそして楽しく充実した毎日を過ごしていけるようになりたいと思っている。
そのためには世間のイメージとは違うが自分軸で自分と向き合いながら、これから達成したい自分の未来に向けて目標やゴール設定をしていこうと思う。
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