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皆伝 現代文 読解07 読解しやすくする作業

本番でもします。要/骨格を明確化しましょう。

①言葉を補って読む。

主に接続詞「そして」「しかし」を文頭につけて読むと構成がわかりやすいと思います。逆接の「しかし」、逆説の「むしろ」は特に補っておくとわかりやすくなります。もちろん、主語も補います。指示語は言い換えます。

例)「俺は天才だ。俺は明日大会に出る。賞金額がすごいからだ。自信はない。」

「文章が下手だなあ、接続詞くらいまともに付ければいいのにと思いながら、難癖をつけながら読むのがこつだ」と先生は言っています。

補うとこうなります。
「俺は天才だ。そして俺は明日大会に出る。なぜかというと賞金額がすごいからだ。とは言え/しかし、俺は自信はない。」

やってみましょう。
例)「今日、参考書を買ってきた。早速やってみた。ぜんぜんわかんない。」

「今日、私は参考書を買ってきた。そして、私はその参考書を早速やってみた。しかし、私にはその参考書をぜんぜんわかんない。」
口語では、私にはその参考書ぜんぜんわかんないの方が自然ですね。
その参考書がぜんぜんわかんないとも言うんですけど、
文語では主語がなのか参考書なのかわかりにくくなるので、
今回はそれを意識してほしくて、敢えて参考書と書いています。

例)「今日、参考書を買ってきた。大学入試に必要なんだ。それをやってみたんだけど、ぜんぜんわかんない。」

「今日、私は参考書を買ってきた。なぜなら、参考書が大学入試に必要なんだ。その参考書をやってみたんだけど、私にはその参考書はぜんぜんわかんない。」
今回はその参考書、と書いてみました。
自分で読むときに目的語だとわかっていれば、、どちらでもいいんですよ。

簡単ですね?
作業自体も簡単です。
本番では、難しい文もあるので、作業としてできるようにしておきましょう。


②接続詞と主語と動詞と目的語の名詞に印をつける訓練

要の所と、つなぎだけを抽出するということです。
こういうものに印を付けます。
・順接:そして/また/つまり/それゆえ/従って/だから〇 
・並列:または/あるいは〇 
・逆接:しかし/だが/けれども/むしろ□ 
・例示:(副詞の)たとえば〔〕

太字の後にくる言葉や文が大事、言いたいこと、問われるところです。つまり、上記の太字の後が「答かキーワードか、キーセンテンス」のことが多いですね。

・限定条件「ならば/である以上は/の場合には/の時には/の限りにおいては」は、問の選択肢では、限定なしの誤答選択肢がよく作られます。
例)×「全ての人はバナナが好きだ」
逆に、本文では限定していないことに関して、選択肢で×「俺だけが天才だ」もよくあります。

③文を区切る

一文が長くて、何を言っているかわかりにくい時に効果を発揮します。
文章を二つ、三つに区切るのも手です。
「私が国際政治について言ってきたことを彼は踏襲していると言っているが、別の政治学者はそれを否定している」
区切ってみましょう。
「私は国際政治について言ってきた。彼はそれを踏襲していると言う。が、別の政治学者はそれを否定している」

④いいイメージの単語や文には⊕、悪いイメージには⊖をつける

接続詞の前後を理解するときなどに使えます。
次回の読解08で詳しく書きます。

この四つが基本です。

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四つの基本を身につけるために訓練をしましょう。
①接続詞、副詞「例えば」、主語を補う ②「より」「なぜなら」「ため」「ので」、接続詞、副詞「例えば」に印を付ける。 
この訓練をしてみましょう。はい、どうぞ。

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