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皆伝 現代文 そもそも00

現代文とは何かというと

現代文というのは、現代の文ということなので、現代語とは少し異なる文も含みます。
現代は、明治時代以降のことですね。
夏目漱石、芥川龍之介など、小川洋子や湊かなえとはだいぶ言葉遣いの違う文も現代文の範囲です。

文の種類

◆評論 入試では必須です。テーマを定めて、それに関する意見を根拠を持って、思考したことを書いています。
◆随筆 エッセイ/エセーとも言います。思っていること、考えていることを、特に根拠もなく書いているものです。
◆小説 物語です。近年はあんまり出ませんね。
◆詩・短歌・俳句 滅多に出ないので過去問で出題されない場合は、学習する必要はないと思います。


現代文に必要な要素

■0背景知識

背景知識というのは、評論のテーマである「温暖化」「不景気」などについて、内容やそのテーマで使われる用語を知っているということです。内容で言えば、自動車を運転したり、飛行機を飛ばすことで温暖化物質である二酸化炭素、牛のげっぷなどでメタンなどが大気中に放出されます。そうすると温室効果が高くなって、地球が温暖化することを知っているということです。EV車、光合成なども関連用語ですね。
こういうことを知っていると、文を読んでいて読解をしやすくなります。理解も深くなるし、知っている言葉ばかりなので、すいすい読めます。

文学史の知識もあれば、 言文一致など言語に関わる評論文にも対応しやすくなるし、文学史の設問自体にも解答できるでしょうね。

■1漢字・語彙

漢字の読み書きができると、文章の理解も進むし、漢字の設問にも対応できます。語彙(ごい)は、言葉の意味などのことです。日常では使わない言葉の意味を知っておくと読解しやすくなります。
入試では、大体6点-10点分くらいかな。

■2読解 

文章の意味、構造を把握する能力のことです。
具体的には、接続詞の存在と役割を意識して読んだり、単語と文の言い換えに気付いたり、主語が変わった、話が変わった、これがキーワードだということを意識しながら読む能力のことです。
小学校、中学校の段階で基礎を身につけているはずです。述語とは何か、逆接の接続詞の役割は何か、話が変わるときに使う言葉は何か、わかりますか?答えられない人は小学校のレベルからやり直して、大学受験の学習準備をしましょうね。
読解は、入試では大体90点分くらいのことが多いです。 

■3解法

出題意図を理解して、本文から答えを探す方法のことです。不正解の選択肢を消去する方法もあります。
本文を読めば、意味を理解できるし、構造/構成もわかるのに、得点できない人は、解法を知らないからだと思います。
選択肢だけで正解を出す外法は、裏技として先生が研究しているので、別の記事を読んでくださいね。

現代文の学習方法と流れ

⓪参考書や皆伝 現代文を使って、読解法と解法を理解する。
①基礎の問題集を使って、時間制限をせずに、じっくり本文を理解しつつ解く。⓪の読解と解法を理解して、演習を通じて身につけるためです。
①簡単な問題集を解いて、長い本文や長い文の選択肢でも身につけたものを使えるようにする。
②自分のレベルにあった問題集を解いて、難しい文章や解答の場所がわかりにくい問でも身につけたものを使えるようにする。
③過去問を解く。

問題集で、得点が低いとがっくりする人もいるでしょう。
本番の試験は「合格するため」の試験です。
けど、それ以外の試験では点数を気にする必要はありません。問題集は実力を測るためではありませんよね。実力を測るためではないもので、自分が思うような点数でないからと言ってガックリする必要はありません。

問題集-問題形式ごとの解法に慣れる。
模試-合格判定と実力計測と、慣れる目的。
過去問-傾向を知り対策を練り再出題に備える目的。実力を測るために一年分のみ解いてもいいと思います。69点だった。そこまで力がついたということです。あと、31点分を身につけること、憶えることがあると分かるだけのことです。

実力に応じた問題を解くことが大事なので、10月時点で偏差値50なのに、偏差値60の問題を解くことは、あまり効果がありません。
第一志望の大学の入試問題は、偏差値70だったとしても、傾向を把握するために、観ておく必要はあります。
自分の知識、技術をどう応用すれば解答できるかは考えておきましょう。

サポートして下さると長く続けられると思います。これからも学んでいく費用に使うので、サポートを御願いしますね。