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皆伝 現代文 読解15 言い換え表現

=イコールで結べるものが言い換え表現された言葉です
言い換えがある=繰り返し出てくる言葉=キーワード=答の可能性が高いんです。
Aの言い換えがBの場合、傍線部Aの意味、理由を問われたら、Bの周辺を探しましょう。

⊕⊖を使っても解けます。
例)「彼は⊖ため息をついた」「⊖そんなことしていると⊕幸せが逃げていくよ」
問 傍線部「ため息」の言いかえを五文字で答えなさい。

「⊖ため息」の言い換えは、同じ⊖から探せばいいから、「そんなこと」だとすぐに分かります。
逆に「そんなこと」とは何か、と言われたら、同じ⊖を探せばいいので、ため息です。

訓練1 太字の言い換えを探しなさい。一か所とは限りません。

           「宗教と死者」 著者 河原町三条
 宗教には二つあり、砂漠の宗教と森の宗教と言われる。砂漠には見渡す限り砂しかなく、そこで絶対的な力を持っているものは天である。日が照れば暑く、雨が降らなければ水がなく、日が沈めば極寒の世界、それが砂漠である。従って、砂漠では天が唯一の超常的な力、つまり神と見なされる。一神教の生まれる所以である。
 一方で森には木、池、川、草花があり、鳥も小動物も大型動物もいる。こうした多彩多様な世界では、多くの物事が神と見なされる。多神教の生まれる所以である。このように宗教は違いに注目されることが多いが、それで十分なのであろうか。
 私はそう思わない。いづれにも共通するものがある。それが死者である。自分の親、先祖、先人などは死んだ後に神と関係のある世界に行くと考えるのが自然である。従って、先祖崇拝や聖人を崇めることで、そういった死者に、自分と神とのとりなしを依頼することになる。それがキリスト教の聖人であり、日本の仏壇に儒教の位牌が置いてある理由である。要するに、どんな宗教においても我々生者は死者の背後に神を見ているのである。

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解答

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