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皆伝 現代文 読解12 構成理解1意味段落


意味段落に分ける方法

読解11の① 別の記事で、改めて詳しく書きます。と書いたので、今回はこれを書きますね。

一文字下がっているという見た目の形式でわかるのが形式段落で、一文字下がっているかどうかに関係なく、話が変わったなというところが意味段落です。
例えば三つに分けると、序論、本論、結論になっていたり、四つに分けると、起承転結になっていたりします。

偏差値45-60くらいの大学では、たいていの場合、傍線部の解答は同じ意味段落にあるんです。
解答の探索範囲を間違えないように、作問者の意図より多く分けることは避けましょう。

例えば
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皆伝というサイトはだから受験生が学ぶには最高だと言える。

 ところで、受験生は問題集や参考書、どの大学を受験するかまで、最終的には自分で決定しないといけない。こうした試行錯誤と長期的計画、自己決定の経験はスポーツでも得られるし、受験学習でも得られる。つまり、受験学習はスポーツと並んで、人生をよりよく生きていくためのa貴重な経験と言えるのである。

 スポーツには球技の他にもいろいろな種類がある。例えば、100m走り、レスリング、将棋、走り跳び、円盤投げなどを思い浮かべる人もいるだろう。

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この文章を読むと、形式段落と意味段落は一致しているようですね。
だから、
問 太字aはなぜそう言えるのか
と訊かれたら、「ところで-言えるのである。」という意味段落から解答を探しましょう。この意味段落が仮に20行あったとすると、次の段落「スポーツには」の方が3行先なので近くても、解答はこの意味段落の中にある可能性の方が高いんです。

文学国語/小説


いつ、どこで、だれが、が変化するかどうかに注意しましょう。
演劇や映画を観る人は、暗転/照明がいったん消えて再び明るくなるところや、「あシーンが変わったな」=場面転換したなと思うところです。
映画だと2時間で200回はカメラが切り替わったと感じるでしょうけど、カメラの切り替えではなくて、場面の転換です。
起承転結くらいの3-5場面に分けるくらいの場面転換です。
さっき書いた「作問者の意図より多く分けることは避けましょう」というのは、そういう意味です。
例えば

場面は学校でキャラ紹介、お寺で放課後に告白して断られる、川で4人が遊んでいる、滝で怪我、歩道橋をおんぶして歩いている、断ったのに助けられて翌日の校内で気まずい、放課後に校庭でサッカーをしている人を見つめる、遊園地でデートしている

みたいな場面があると順撮り/脚本順の撮影だと8か所でロケをしているのかもしれませんね。
けど、川遊びから歩道橋までは同じ日なので、意味段落としては同じ場面だと考えましょう。
学校、お寺が意味段落の①のグループ、川、滝、歩道橋が②、校内、校庭が③、遊園地が④ですね。
これくらいに分けるのが意味段落です。
エッセイや小説の場合は、場所、登場人物も大事ですが、時間で分けるのが一番簡単ですね。
同じ日の朝、昼、午後、夜という分け方もあると思います。
時間があんまり変わらない場合は、場所で分けましょう。

訓練1

 次の文章を三つに分けて、最初の5文字を書いてください。

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