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皆伝 現代文 知識03 背景知識 語彙

 小説や評論文を読む時に必要な背景知識と語彙の獲得
SDGsというテーマについての文章を読むとき、SDGsについての基本的な知識がなければ、文章理解が浅くなります。また文章を読んでいて、わからない言葉が多ければ、文章全体の意味も把握できません。背景知識がなくても解けますが、時間がかかったり、焦ったりするので、準備しておくにこしたことはありません。
『現代文キーワード読解』(Z会.2014)
よく売れている参考書ですね。
他にも
「読み解くための現代文単語(評論・小説)」(小柴大輔.シグマベスト.2016.935円)評論・小論文・小説・エッセイの語句を、見出し語800語と関連語を合わせて1500語以上収録だそうです。
『読解を深める現代文単語〈評論・小説〉』 (ピアソン桐原.2009 2018年改訂版.935円)。評論や小説の語彙
『読解 評論文キーワード:頻出225語&テーマ理解&読解演習50題』 (筑摩書房.2013)
こういうもので憶えると効率はいいと思います。
あくまで辞書のようなものなので、そういう風に説明を読んでも憶えにくいという人もいるでしょう。

そういう人や時間がない人は、本で憶えることはやめて、問題集の本文に出てきた言葉/語彙だけを理解して憶えましょう。
よく売れている問題集や、問題集シリーズの標準レベルには、入試で頻出のテーマがだいたい載っています。3冊くらいの問題集の本文、解説を読んでおくと背景知識も身に付くと思います。

参考書に載っていない分野の出題も当然あります。学部にもよるんですけど、政治経済、化学、物理、生物、数学の基本的な知識は身につけておきましょうね。

小説の背景知識というのは、社会常識ということですけど、日本史、世界史、地理も含みます。時間のない人はそういう分野もさっと復習しておきましょう。
例えば、「疎開」はアジア太平洋戦争中の出来事で、都市部から農村部へ子どもが空襲を避けて避難することですね。「疎開」という言葉が出たら、主人公はだいたい子どもで、親と引き離されて寂しい、食べ物が少ないという話だなと知っているといいと思います。
例題)疎開をした少年が家に帰りたがっているのはなぜか
1早く母親に会いたいから 2家は安全だから
疎開の意味を分かっていれば、家が危険なので、正解は1だと解答できます。疎開を知らないと、間違える可能性もあります。

「満洲」という言葉が出たら、1930年代から1940年代の話で、21世紀の中国東北部のことで、当時の中国の人には家や土地を奪われた人もいるし、そこで生まれた日本人もいるし、子供を置いて日本に引き揚げてきた人もいるし、ロシア兵につかまってシベリアに抑留された人もいたなと思いだします。

教科書外からも出ますけどね。
「ホスピス」という言葉が出たら、もうすぐ亡くなる人と誰かが会う話かなと想像します。

背景知識がないと理解ができないので、設問の意図を読み違えることもあり得るので、軽視しないように準備しましょうね。

サポートして下さると長く続けられると思います。これからも学んでいく費用に使うので、サポートを御願いしますね。