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実践女子大学の総合型選抜対策

基礎知識

渋谷にある女子大学です。
創立者の下田歌子は、学園の創立(1899年)に際し、知性と品性を備えた「品格高雅」な女性の育成を教育理念の一つに掲げました。
下田が掲げたもう一つの教育理念は、「自立自営」しうる実践力を持った女性の育成です。下田は女性が自立するためには、実践的な知識・技術の修得が不可欠だと考え、そうした教育理念を本学園の名称に込めました。そのため、本学園は建学以来、実践的な知識・ 技術の修得と、学問・科学
を実社会で活用しうる実践力の育成
を一貫して重視してきました。

文学部 日本・外国を問わず広く文化や歴史を学び、グローバル化や多様化の進む社会と積極的に関わりを持ち、他の人々と協調して生きていこうとする人を求めます。国文学、英文学、美学美術史
生活科学部
生活科学部では、食物、栄養、健康、ライフスタイル、心理、幼児・保育、地域づくり、地球環境、情報、メディアなどの分野において、生活者としての視点から、人間生活を理論と技術の両面から学び、現代社会のさまざまな問題を科学的にみつめ、解決できる力と技術、コミュニケーション能力を講義、実験、実習、演習を通し身につけます。したがって高等学校で十分な基礎学力を身につけていることに加え、自然科学への興味を持ち人々の生活を広く追及し、生活の向上と福祉に貢献する意欲的で向上心のある人材を求めます。 食生活科学科、生活環境学科、生活文化学科、現代生活学科
2024年から国際学部を設置 世界の共通語として機能する英語の運用能力の向上を図り、世界の多種多様な言語、民族、宗教、文化について理解を深める意欲を有し、グローバル社会において活躍できる実践力を身につけた人材の育成を目指しています。したがって、高等学校で十分な基礎学力を身につけていることに加え、積極的にコミュニケーション能力を高め、主体的に行動できる意欲的で向上心のある人を求めます。

この記事では、他の学部にも共通する対策法を書く際に、典型例として人間社会学部を念頭に書きます。考え方、対策法は他の学部にも通じます。

人間社会学部 人間社会学科、ビジネス社会学科、社会デザイン学科
(1) 学部教育目標(他の学部も見ましょうね)
人間社会学部は、「人を知り、社会を知り、ビジネスを学ぶ」をモットーに、現代社会のあらゆる問題をテーマに社会学、心理学、コミュニケーション学、経済学、経営学、法律学を核として、人と人との関わり、社会(企業)と人について多角的に学び、自ら考え分析する能力を身につけ、グ
ローバリゼーションや情報化が進展し、多様化・複雑化・成熟化する 21 世紀において活躍できる人材を育成します。
(2) 入学時に求められる学力・態度・汎用能力(あなたがすでにもっていることを志望理由書などでアピールしましょう
人間社会学部はグローバリゼーションや情報化が進展し、多様化・複雑化・成熟化する社会において、活躍したいと考える人を求めます。正解のない課題に対しても、協創し、学修によって修得した知識・技能を活用し、多種多様な社会問題・課題に対しても主体的に考え、行動することに意欲的な人を受け入れます。
そのために具体的には以下の人材を求めます。
①英語、国語、地理歴史、公民、数学、情報などの基礎的な学力を身につけた人。
現代の日本社会と国際社会、人間や文化の動向に強い関心を持っている人。
自分の考えをしっかりと持ち、他の人と協働しながら、積極的にリーダーシップを発揮できる人。
④高等学校卒業程度の学力を有すことを成績(調査書)及び入学者選抜で示すことができる人。
自己PRに書きましょうね。(他の学部も見ましょうね)

<人間社会学部>
人間社会学部は、「人間社会のしくみや構造を知り、そこで起こるさまざまな問題を解決する能力を身につける」ことを目指しています。
次の(1)~(5)のどれかにあてはまる人に出願の資格があります。(志望理由書などでアピールする)
(1)人間の心理や行動に興味のある人
(2)自立した女性になることを目指す人
(3)社会で活躍できる能力を身につけたい人
(4)キャリア形成を図るためのスキルを身につけたい人
(5)コミュニケーション能力を身につけたい人

2025年は学校推薦型選抜の結果が出た後に出願可能な「総合型選抜Ⅱ期」と、一般選抜の結果が出た後、3/4(火)まで出願可能な「総合型選抜Ⅲ期」を全学科・専攻で実施します。
総合型選抜において、
「総合評価方式」
「探究学習・プレゼンテーション方式」
「高校時代活動アピール方式」
「基礎学力試験方式」の4つの方式を導入。自分の強みに合わせた方式に出願することができるようになりました。

Ⅰ期
総合評価型-模擬授業および模擬授業に関する小論文、面接(2次選考) 、
高校時代活動アピール-海外留学等の国際経験、語学、探究学習、文化・芸術・スポーツでの活動、ボランティア活動など、さまざまな分野で高い活動実績や優れた活動を行われた方、自身が熱心に打ち込まれた活動を通じて、大きな成長を遂げた自信のある方、意欲的な取り組みにより培われた能力や経験を活かし、入学後の学修および正課外活動の充実に向け取り組みたい方

Ⅱ期
探求プレゼン-高校の授業等で行った探究学習の成果物やプレゼンテーションで評価する入試方式です。 学科や専攻によって、高校時代の探究学習の成果(テーマ指定または自由)をアピールしたり、テーマに沿ったプレゼンテーションをすることで選考します。 探究学習の成果物は、高校の授業で取り組んだもののほか、学外コンテスト等に提出した成果物でも提出可能です。当日の小論文
テーマは「人間や社会に関する問題(問題の解決でも可)」に関する内容 )

Ⅲ期
探求プレゼン

2025年人間社会学部 
https://jissen-admissions.jp/admission/comprehensive.html
 
Ⅰ期 
総合評価方式は模擬授業を受けてのレポート提出 倍率は4-5倍、
高校時代活動アピール方式 
出願の条件:特になし 2024年9/2-9/19
1次選考:提出されたエントリーシート、調査書を評価 
結果発表:10 月5日
2次選考(1 次選考合格者のみ) 
試験日は10/13 模擬講義とレポート、面接
合格は11/1 
手続きが11/8最終日

Ⅱ期
探求・プレゼン型
出願は11/1-12/4 事前課題はなし
試験日12/8 プレゼンテーションおよび質疑応答 
テーマ:気になる社会問題について、自由にテーマを設定し、調べたこと
合格は12/14 手続きが12/20最終日

Ⅲ期
探求・プレゼン型  出願は2/7-3/4  事前:探究学習の成果物
試験日3/6小論文 
テーマ:「人間や社会に関する問題(問題の解決でも可)」に関する内容
合格は3/8 手続きが3/14最終日
専願です。三学科を一括で募集。4-10人。倍率は4-5倍。

人間社会学部 Ⅰ期 総合評価方式
第1次選考
①エントリーシート80点(①本学部の志望動機30点②本学で学ぶ目的または将来ビジョン30点③自己PR20点)
2023年度はエントリーシート80点(①志望動機20点②本学で学ぶ目的20点③将来ビジョン20点④自己 PR20点)でした。
②調査書20点 5.0だと20点、4.9だと19点と考えましょう。4.0で10点です。

第2次選考(1 次選考合格者のみ)
①エントリーシート10点 
②調査書10点 
③課題レポート40点 
模擬授業後に課題レポートです。
過去のレポートの出題内容(学校推薦含む)
電子商品取引の正負の影響、孤食、これからオンライン上で行っていくべきこと。
④面接(口頭試問)40点
個人面接 面接者2人 面接時間20分


ここから有料です。「総合評価方式」について書いています。

「探究学習・プレゼンテーション方式」「高校時代活動アピール方式」
「基礎学力試験方式」については書いていません。

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