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皆伝 現代文

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大学入試に必要な現代文の知識、学習法、読解法、設問の解法を書いていきます。高等学校の新課程にあわせた記事も書いていく予定です。
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#読解

皆伝 現代文 読解記事まとめ

これまでに書いた読解00から読解16までの記事をまとめて700円で解説を読んで訓練もできるという優れものです。キーワードの探し方だけが必要というような人は個別の記事を、読解全般の力を付けたい人はこのまとめ記事をどうぞどうぞ。

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皆伝 現代文 読解16 指示語

指示語の問題で、「それ」は何を意味するかは、頻出です。 他の記事で書いたように、それは前か後ろに書いてあること/ものを言いかえる言葉です。 ①事前の物の言いかえ 「英語が好きだ。」「私もそれすきー」 ②事後に出てくるものの予告 「それはある夏の夜のこと。妖精のいる森で、~」 指示語の意味する内容は、基礎的な出題の多い大学では同じ一文内か、同じ段落かもっと前にあります。 難関大学では、後ろの文か段落に書かれていることが多いです。 ①の場合、指示語の前後の言葉(後の「すきー」

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皆伝 現代文 読解13 構成理解2 主張、事実と心情

読解11 ②構成を読み取りやすくするためにで、詳しく書くと言ったので、今回はこれを詳しく書きますね。 ■小説では A事実 「彼女は告白した」 「久しぶりに会える」 ここにも心情を読み取るのが小説では必要なことです。 B心情 「彼は寂しく思った」 「中学校の制服を着た少年がとぼとぼ歩いている」 C情景描写 ふきっさらしの場所 D心情描写 最後の葉が落ちた≒断られた に分けます。 Bの心情が、特に大事です。 ■評論では A事実 地球は温暖化している。 B主張 再生可能エ

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皆伝 現代文 読解11小説の構造

地の文、セリフに分けられます。 ・地の文の要素 ①時間と場所の説明 映画や演劇、マンガと同じで、「いつどこで誰が」ということを把握したうえで、「なにをなぜ」しているのかを理解しましょう。 「いつどこで誰が」が変化したときは、場面、シーンが変わっている可能性が高いです。基本的には段落が変わっていれば、場面、シーンも変わっています。 例)影が短い。(真昼ですね) 影がだいぶ伸びてきた。(春の午後3時ころかな) 長い影が薄くなってきた。(曇ってきたか、夕暮れですね) 時間や

皆伝 現代文 読解03 一文の骨格を把握する。その1

入試では長い文章や、入り組んだ文章、専門用語の多い文章などが出題されます。何を言っているのか、初見ではわかりにくい文章もあります。 そういう時には、主語と目的語の名詞、述語の動詞/助動詞だけを丸で囲んで、文をすっきりさせます。つまり、文の骨格を把握します。 実際にやってみましょう。 先生が問題を作ってくれました。 問1 最小限の主語・目的語・述語を抜き出しなせい。(「なせい」って) 1全自動の飛行機は、互いに遠く離れた世界を結びつける。 (考え方 「は」「が」という助詞があ

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皆伝 現代文 読解00

読解とは、文章を読んで意味、構造がわかることです。 文章を理解・読解できていれば「うんうん、そうだね」と同意したり、「いやー、違うんだよなあ」と不同意をしながら読むことができます。 さらに、心情としてプラス/⊕か、マイナス/⊖かのどちらか、たとえばプラス/⊕の共感やマイナス/⊖の忌避か、プラス/⊕の肯定かマイナス/⊖の否定かを感じられるということです。 例えば、 「温暖化を抑止するためにメタンの排出も減らす必要がある。従って、牛のげっぷを減らすために、げっぷの出にくい低価格