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皆伝 現代文 読解00


読解とは、文章を読んで意味、構造がわかることです。
文章を理解・読解できていれば「うんうん、そうだね」と同意したり、「いやー、違うんだよなあ」と不同意をしながら読むことができます。
さらに、心情としてプラス/⊕か、マイナス/⊖かのどちらか、たとえばプラス/⊕の共感やマイナス/⊖の忌避か、プラス/⊕の肯定かマイナス/⊖の否定かを感じられるということです。

例えば、
「温暖化を抑止するためにメタンの排出も減らす必要がある。従って、牛のげっぷを減らすために、げっぷの出にくい低価格のエサを開発するべきだ。」
という文章に対して、
げっぷがメタンを含むという背景知識があれば、理解しやすいし、温暖化に対してはマイナス/⊖の心情、この主張に対しては、「そうだそうだ」というプラスの肯定の意見を持つかもしれません。
だから、読解には背景知識、常識も必要なんです。

読解力があるということは、難癖をつけながら、合いの手を入れながら読む能力があるということです。

例)()内は読みながら思うことです。
「温暖化を抑止するためにメタンの排出も減らす必要がある。(温室効果は高いもんね。CO2の排出量の方が多いけど)従って、牛のげっぷを減らすために、げっぷの出にくい低価格のエサを開発するべきだ。(ビーガンの人の意見も入れた方がいいと思う)」

さらに
「具体的な文と抽象的な文を交互に出して、東洋と西洋を対比させている文だな」と構成(文章構造)を見抜いたり、「満月を夜空に浮かぶ十五夜と言い換えているなあ」と言い換えを見抜いたりもします。こうして、瞬時に正確に見抜く能力を養成しましょう。そのために、文章を色々な切り口で、色々な要素に分解します。

例えば、段落の冒頭に、「しかし」があったら、これからこの段落では「逆のことを言うよの合図だ」とわかりますね。「そして」は、「これから畳みかけていくよの合図」です。「例えば」は、「証拠を出すよの合図」と見抜けると思います。
証拠の「例えば」に続いて「第一に、第二に」「まず、第二に」「最初に、次いで」「(例えば)、また」などの下位構造を作ることもありますね。
著者としても同じことを繰り返し書くのは面倒なので、
「山田阿波守親房」という名詞があったら→「山田」「おべっか使い」や代名詞「彼」で言い換えることもあります。
「天下を取りたいという望み」→「それ」(指示語)で言い換えることがあります。
念入りに説明したいので別の表現をすることもあります。
「甘いものを買ってきて」→「おやつにちょっとつまめる甘さ控えめの年配の人が好きそうなものを買ってきて」と言い換えることもあります。

読解では背景知識や常識で理解を深めながら、構造、言いかえ、キーワード、キーセンテンスなどに注意して、同意、不同意、合いの手を入れながら読んでいきましょう。
読解ができると、設問にも解答しやすくなります。
文章の構造を問う設問もありますし、傍線部の意味や理由を問う設問の解答はキーワードや、キーセンテンス、その言い換えであることが多いからです。

これからじっくり読解力を付けていきましょうね。

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