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第11話 怪談『石川くんの変調』(バス・お題「怨み」)


これは会社の友人、石川くんや他の仲間と学校の時のことについて話しているときでしたね。
学校でタイムカプセルを埋めたんだよねーと
学校に二宮金次郎の銅像がある近くにある木の根本に埋めてね、もうすぐ掘り返しに行くんだよと。

でも、余り嬉しそうでなかったんですね、理由を聞くとあの時はね、余り楽しくなかったんだよね、だから何埋めたかも覚えてないんだよと。

ただ、それから石川くんの様子がおかしくなっていったんですよ、先ずは会社で居眠りが増えました。 
次第に会社を休みがちに、で石川くんの家に行ったんですよ、心配なのもありましたので、その時に話してくれたのは、最近金縛りに合うんだよね、夜眠れなくてと疲れて合う金縛りだと毎日とかは起きないですよね、それが毎日合うと 
これは異常だなと感じました。
その後も石川くんは余り会社に来なくなりましたね。

そうなると、中々家に行きづらくなったんですが、ある時位を決してもう一度いきました。
石川くん、目にくまができて、痩せてきてるんですね、病院にはいったけど分からないと、結局気晴らしに話すくらいしかできなかったんですが、帰るときに金縛りだけでなくてねと、最近、金縛りに会うと声が聞こえてくると、それが、こう呟くんだよと教えてくれたのは 
お腹のあたりに馬乗りになったように乗ってきたかと思うとスーッと頭を近づけてくると、そして、憎いからしてるんだよと耳元で朝まで囁かれると。

で次に会ったのは二カ月後でした。結局休職したんですよね。それがその時には割と元気に戻っていたんです。で話を聞いたら原因が分かったと、体調は優れなかったんですが、気晴らしになるかと学校に埋めたタイムカプセルを掘り返しに行った時に、掘り返したものを懐かしそうにしている友達を横に、自分の日記を埋めていたと、その日記には自分が嫌いでいなくなればいいのにと、こんな自分が嫌でしょうがないと綴られていて、そして日記の最後にはいつか自分が消えてなくなるように一番嫌いな自分に思いを書きます。 

としめくくられていたと、彼、これを見たときに気づいたんだよね、タイムカプセルを掘り返すよと招待状が届いてからおかしくなっていったことにと。
 
小学校の時に友達、家族全てが上手くいかず、次第に自分の存在が悪いんだと思いだした、で存在がなくなればいいのにと感じていたんだけど、でもね、日記を書いた事、それをまさか埋めていた事、忘れて記憶からないと、でね、すぐにそれを神社に、持っていってお焚き上げしてもらったと。それからは元に戻ったんですが、石川くん言ってました、何があってもそんな思いのこもったものを残すべきじゃないね、今割と楽しいしあんな時代もあったけど、それがずっとはないからねー、でもあの時は視野が狭くてねと。 

私はそれを聞いて、タイムカプセルの招待状が届いた事で潜在的に石川くん、思いだしていたんじゃないかと。日記を書いた事、で過去の自分からの怨念から金縛りなど引き起こしてしまったんでは、過去の自分自身からの怨みを未来の自分が受けるとは石川くんも思いもしなかっと思います。

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