第６７話　怪談『オンラインゲーム 』（バス・お題　『驚き』）

少し前ですが、オンラインゲームが好きな仮名ですが鈴木さんから聞いたお話になります。
鈴木さんは、インターネットで知り合いになりました、数人の方と良く通話や時にはビデオ通話を しながらゲームを攻略してたそうです。
人数が多くなると、攻略出来る所が増えたりするため、同じ趣味の友達が出来て、鈴木さんは、 大変嬉しかったそうです。
その日は久しぶりに、ゲームをするのではなくて、ビデオ通話をしながらゲームの事とかを話そうかとなり、21時過ぎからビデオ通話を開始したそうです。
1時間くらいゲームの話で盛り上がると、やはり今やってるオンラインゲームを皆やりたくなったそ うで、話ながらゲームをやる事にしたそうです。
その日、参加していたのは、同じ学校に通っている男の子の学生さん2人と自分と社会人の女性 1人の4人で会話していたそうです。
そこから更に1時間くらいゲームをしていた時に学生の1人が驚いたような顔をすると、ビデオ通話から落ちたそうなんですね。
もう1人の学生さんが、
「あれー、あいつどうしたんだろう、フラグかな」
と言う感じで話してたんですが、 割とネットでゲームなんかをしていると家の都合や、急な出来事で通話からいなくなる事はある ので鈴木さんも気にはしてなかったそうです。

24時くらいにはゲームをやめて解散したそうです。
そして次の日もゲームをし、通話が何時でもできるように待機していると、昨日落ちてない方の学生さんのハンドルネーム「オオ」さんから通話に参加がきました。
「あ、鈴木さん、こんばんは」
「こんばんはー」
といつも通りの会話から、こんな事を
「ちょっとあの後、バタバタしたんすよー あの後、テオさん(もう1人の学生さんのハンドルネーム)のお母さんから、電話があったんですが、お母さんがテオさんの部屋行ってみると窓が全開でテオさんがいなくなってたそうで、どこに行ったか聞いてないと言われたんですよね。
で今日も学校に来てなくて」
「えっ!どこ行ったんだろう」
「それが分からなくてー、今日も帰って来なかったら捜索願出そうって事になってるみたいです」
「早く見つかるといいな」 と話してそれから鈴木さん仕事が忙しく、テオさんの事は気になってたそうなんですが、中々ゲームもやれなかったそうで、1週間後にログインしてみたそうなんですね。 すると、学生さんが
「鈴木さん、お久しぶりです。こんばんはー」
「オオさん、こんばんはー、その後テオくんどうなったかな?」
とやはり気になってたので、聞いてみることに
「それが、、、見つかるは、すぐ見つかったんですよ。 近くに廃工場があるんですが、そこに居たんですよ」
「何でそんな所に」
「理由はわからないんですが、今ちょっと錯乱してて病院にいるんです」
「あのゲームをしている時に、何か見て驚いてたような、、、」
「ええ、そうなんです、鈴木さんあの時、テオくん、ゲームの音で聞こえるか、聞こえないからくらい なんですが、「あの子が、、、」って」
「え！そういえば声は聞こえなかったけど口は動いていたような」
 「もしかしたら何かみたんでしょうか?」
 それからもテオくんはゲームに来ることはなく、オオさんとも疎遠になったそうです。 鈴木さん映像の向こうで何が起きていたのか想像すると怖くなったそうです。

動画はこちら。