森アナ(以下、森)「石丸さん、日本テレビの森です。どうぞよろしくお願いいたします。」
石丸氏(以下、石)「よろしくお願いします。」
※通信状況の問題なのか、タイムラグが数秒発生している点について、石丸氏側の現場のスタッフに対し、石「これ直らないですよね?」という確認が入る。一方森アナは自身に向けて何か発言したのかと一瞬考えるも、違うと判断したのか本来の質問を続行。
森「はい、先ほど都民の民意が総意というお話もありましたけれども、今回の選挙改めてどう受け止めているのか教えてください。」
※石丸氏は選挙結果発表直後の会見にて、「結果においては、『都民の総意が表れた。』それだけです。私から何も申し上げることはありません。」という発言をしていた。
石「ん?”都民の民意が遠い”っていうのはどこの話ですか?」
森「あ、えっと、先ほどですね、その、選挙の結果について、えー、おっしゃっていたと思いますけれども、都民の総意が表れたという言葉がありましたけども、改めて今回の結果というのを教えていただけますか?」
石「都民の選択が明らかになったという事、です…よね?」
森「うん…え、ご自身としては、ま、いわゆる」
石「それ以上のコメントは無いんですけれども、はい。」
森「なるほど。はい、今回の結果について風が吹いた。風を吹かせられたという様なご実感っていうのはありますか?」
石「なんかよくその表現を使われるんですけれども、一体どういう風を想定していらっしゃるのか?っていうのはいつも興味深く聞いています。」
森「うん。」
※森氏が相槌をうっている最中に古市氏が会話に参加する。
古市氏(以下、古)「あ、どうも石丸さんお疲れ様でした。古市と言います。今日はどうもよろしくお願いします。」
石「お願いします。」
古「あのやっぱり、その多分視聴者であるとか多分都民からすると、まあなんとなくその、蓮舫さん2位で石丸さん3位という風に思ってた人も多いと思うんですけれども、ま、現状その出口調査見る限り、どうやら石丸さんが2位らしいっていう、これは率直にその、ま、結果というか、そういうその出口調査を聞いた時に、やっぱりちょっと嬉しかったですか?」
石「いえ、特に。」
古「うん。やっぱりそれは1位も…(石丸氏が会話に割って入る)
石「あのさっきも申し上げた通り、あの勝ち負けなどというあくまで候補者目線の小さな話をしてないんですね。」
古「うん。」
石「よろしいですか?これメディアに対する苦言ですよ?」
古「うん。」
石「あの、そういう煽り方をするから都民国民の意識が駄々下りなんですよ。いい加減にわかってください。」
古「うん。」
※石丸氏側会場内で拍手
古「うん。それに関して、あの、あの、続けますと。その、先ほど石丸さん、そのインタビューの中で、あの、今後の政治の活動に聴かれる時に、あの、国政で広島一区から出る可能性について言及されましたよね?それその都民からしたら強烈な違和感があったんです。その都民の総意で、ま、現状出口調査で2位っていう状況であるにもかかわらず、その都知事選の選挙、まだ開票が続いている状況の中で、国政で広島一区から出る可能性について言及されたってことは、結局この都知事選ってただの踏み台行為だったのかな?売名行為だったのかな?っていう風に思ってしまったんですけれども、この点に関してはどうですか?」
石「それは論理が飛躍してますし、ゲスの勘繰りでしか無いですよね?あの先ほど聞かれたので、可能性を言及しただけです。意思はないという風にも言ってます。文脈は把握されていらっしゃいますか?」
古「えっと、じゃあごめんなさい改めて聞きますけれども、国政でる可能性はでもあるっていうことなんですよね?」
石「ふふっ笑 それは政治家をやっている以上、あらゆる選択肢はテーブルにある。当たり前の話をしているだけですよ。」
古「はい、でも、ただ東京都知事選にでたわけです。しかも国政でもなく、ま、そのね?、他の市長選でもなく、都知事選っていうものに、ま、その、出馬されたわけですよね?そこの中で、ま、こういう風にこの会見場で、その、広島一区から、あれはじゃあ、じょ、冗談だったんですか?」
石「いやいや、冗談ではなく、『選択肢として考えられるものは何か?』、いや、例えばこれで、『アメリカの大統領選に出る』って言ったら冗談でしょう。そりゃ。」
古「うん。」
石「ふふっ笑 でしょ?で、『実現可能な選択肢の一つを挙げた』に過ぎません。それ以上の意味は無いです。」
古「うん。ただ具体的に選挙区まで挙げたってことはどういう意味があるんですか?」
石「あの、質問、質問を受けたので、その一例を返しただけです。」
古「ただ。選挙区まで挙げたってことは具体性じゃある種持ってたわけじゃ無いですか?その点に関してはどうですか?」
石「はい、あの別に広島二区でも三区でもいいんですけれども、わかりやすい例として広島一区という風に申し上げました。」
※ここで解説委員の小栗氏が会話に参加する。
小栗氏(以下、栗)「あのすみません、石丸さん、日本テレビの小栗と申します。あのそうしますと今回は東京都を変えたいということで選挙に出られたわけですけれども、じゃ次4年後の都知事選も視野にあるということなんでしょうか?」
石「はい、先ほどその様に答えてます。」
栗「4年後の都知事選もあれば、国政の可能性もある。あのー、ずっとですね、石丸さんは「政治屋の一掃」ということを掲げていらっしゃいました。あの、その言葉自体には爽快感というのが一種あるかなと思うんですけれども、石丸さんが定義する『政治屋』というのはどう言ったことですか?」
石「政治のための政治を行う。党利党略。自分第一。それらを言っているもの、やっているもの、それらを政治屋と定義しています。」
栗「それは、あの石丸さんが例えば東京をよくしたいというだけではない。国政でもいい、広島でもいい、それは政治屋とは違うということでしょうか?」
石「…。そりゃそうだと思いますよ。自分で言ってるんですから。それで自分が当てはまっていたら洒落にならなく無いですか?」
栗「ふふっ笑 なるほど。あの、それからですね。あの、出口調査の結果で見ますと無党派層が誰に投票したのかという調査で石丸さんは1位になっていました。で、あの、選挙の神様とも言われる、あの、今回石丸さんを支援してた藤川慎之助さんに事前にお話を伺ったら、ネット選挙解禁10年目だと。でこれまで地上戦が5割、空中戦が4割、ネット戦が1割という考え方だったけど、これからはネット戦を5割くらいにしないとダメなんじゃないかという風に、あの、藤川さんおっしゃってたんですね。これから選挙のあり方というのは変わっていくとお考えでしょうか?」
石「…。それはもちろん変わると思います。時代が変わっているので、テクノロジーも発達してますので、アップデートしていくのは自然ですよね。」
栗「あの、今回、その、ネットで関心を持っている人、必ずしも投票に行くとは限らなかった様です。あの出口調査によれば石丸さん、高齢者それから女性に支持の割合が低いという点がある様なんですが、この辺りというのは今後どういう風に改善していきたいとお考えですか?」
石「今後というのはどの、どの範囲でおっしゃってますか?」
栗「今後…
石「次の都知事選でという意味ですか?」
栗「都知事選でも結構ですし、あの、選挙をしていく上でネット選挙でだと、今の段階では高齢者・女性の支持が得られていないということで、そこを変えるにはどうしたいという風にお考えかという質問です。」
石「…。ん…?都知事選に限らない話されてらっしゃいます?」
栗「はい。」
石「都知事選に限らないんであれば答えようが無いと思います。だって都知事選の結果について言及されてるので…
栗「じゃあ都知事選…
石「それ以外の選挙だと当然訴える内容も話変わりますよね?」
栗「いや、あのー石丸さんが都知事選も選択肢であれば国政も選択肢だということでおっしゃってたので申し上げたんですが、じゃあ都知事選に絞りましょう。都知事選でやっていく時に高齢者・女性、どういう風に取り込んでいきますか?」
石「…。基本のスタンスは変わりません。あの…
※ここで別の人物(後にカメラに古市氏が映される事で発言者が古市氏出会った事がわかる)が会話に割り込む
⁇(発話者不明)「石丸さん、先ほどあのー、政治は…」
石「受ける受けないで…
※ここで発言のタイミングがぶつかった為、互いに発言を止める
⁇「あ、どうぞ」
石「よろしいですか?はい。受ける受けないで政策出したり引っ込めたりっていうのが有権者を惑わせるんだと思います。」
栗「(黙ってうなづき、先ほどから割って入っていた古市氏の方を見る)」
※古市氏からの質問が再び始まる。
古「あの、石丸さんからは一貫性を感じるんですけれども、先ほどその政治屋の一掃っていう話がありました。一方でその世の中を変えるためには政治家にならなくても出来ることは沢山あるわけですよね?起業家であるとか、NPOであるとか、色んな形で社会は変えられます。そこの中で石丸さんがある種、ま、政治家にこだわる理由ってのはなんなんでしょう?」
石「いえ、こだわって無いですよ。」
古「あ、じゃあ別にその可能性として別に国政とか、ま、県知事選とか色んな事が取り出されてますけれども、別に、今後のキャリアとして政治家というのはあくまでも、その一つに過ぎないということですか?」
石「一つに過ぎないというか、人生長いですし、色んな選択肢があって当然だと思うんですけれども、そうでもないんですかね?」
古「いや、そこの中じゃ、なんで今回都知事選に改めて聞きましたけれども、都知事選に出たんですか?」
石「はい。あの、安芸高田市長を退任して…
※石丸氏が「なぜ今回都知事選に出馬したか?という古市氏からの質問に回答している中、古市氏がそれを聴かずに質問を継続する。
古「政治の一掃を訴えるなら逆に政治家にならない方が議論として一貫してると思うんですけれども。」
石「ん?一貫?どう言った…
古「いわゆる、いわゆる、あの、あの…(石丸氏の回答中に古市氏が話し出す。)
石「(どう言った意味での)一貫性をおっしゃってますか?」
古「石丸さんが批判する政治屋と石丸さん自身はどう違うんですか?」
石「ん?なんか堂々巡りになっている気がするんですけれど、先ほど定義については…
※古市氏が石丸氏の回答中に発言を開始する。
古「だから、だから、あら、改めて定義を聞いてるんですけれど石丸さんの考える批判する政治屋と、石丸さんが今、今自分が体現してる政治家っていうのはどう違うんですか?」
石「ふふっ笑」
古「その定義を聞いてます。」
石「おんなじ質問を今繰り返しされてます?さっき答えたばっかりですけど。」
古「あの、だからのその定義を聞いてるんです。」
石「え、もう一回言えって事ですか?」
古「いや、まだ答えてもらってないから聞いてるんです。」
石「えっ?」
古「石丸さんの批判する政治屋と、…
石「政治屋の定…、えっ、政治屋の定義さっきいったばっかり…。」
古「いや、整理しますよ。石丸さんはまず政治屋というもの批判されていますよね?一方で石丸さんは政治活動もされている。ま、市長もやってました。今回都知事選に立候補しました。」
石「はい。」
古「その批判されている政治屋と、石丸さんの政治活動っていうのはどう違うんですか?」
石「ん?さっきの定義の話は?」
古「あ、だからその定義を聞いてるんです。どう違うんですか?っていう定義の問題です。」
石「え、だから、え?」
古「だから、どうどうどう違うんだって…
石「言葉の定義じゃなくて相違点を聞いてるって事でよろしいですか?」
古「だから…、石丸さんは政治屋を批判しているわけじゃ無いですか?」
石「はい」
古「そこまであってますよね?」
※ここでアナウンサーの森氏が突如発言を開始する。番組自体がそろそろ終了してしまうので、会話の主導権を司会進行役である森氏自身に戻そうとする行動と受け取れる。
森アナらしき声?「そうですね」
※一方、石丸氏と古市氏の質疑応答は止まらなくなっており、石丸氏は古市氏への回答を継続する。
石「はい」
古「一方で政治活動もされているわけですよね?今ね?」
※時間がない事を察した石丸氏が古市氏に苦言を呈す。
石「もうちょっとまとめて質問してもらっていいですか?」
古「それとはどう違うんで…
※アナウンサーの森氏が強制的に会話の主導権を取り、質疑応答を終了させる。
森「申し訳ありません。はい、ここでお時間となりましたので、はい。石丸さんお時間いただきました。お疲れ様でした。どうもありがとうございました。」
石「はい、ありがとうございました。」