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友達に収入で差をつけられて羨ましいと思ったけれど、もう同じ道は歩めない

一緒に走ってきた夢追い人の友達が、ついに月の資産収入10万円を突破したという話を今日聴いた。資産収入の大半はブログ。ブログで月10万円という数字は、挑戦したことがある人なら大変さを想像できるのではないだろうか。僕もその1人だ。

彼の話を聴いて素直にすごいと思った。僕はできなかったことだから。


漫画で一生食べていくのがとてつもなく難しいことは、小さい頃からなんとなくわかっていた。

僕がブログやSNSに興味を持ったのが今から3年ほど前、26歳の頃。

ネットでの活動について調べていく中、「資産収入が毎月20万円くらい入ってくる状態を作れば、好きな創作漫画を描いて生きていくことができるぞ」という考えに至るのは、パソコンが苦手だった当時の僕にとっても、そう難しいことじゃなかった。

不動産や株と違い、予算をかけずに資産を構築することが可能な事業がブログだった。

当時の僕は、ブログで資産収入を得ながら好きな漫画を描こうと思っていた。

ちょうどその頃、一緒に夢を見ていた友達がいた。彼もまた、音楽で生きていくという途方もない夢を抱いていた。お互い情報交換する中で、やっぱり同じ結論にいたり、彼の方は少し遅くだが、僕らは収益化目的のブログを始めた。

お互いに右も左もわからないながら、お金のために記事を更新した。途中、挫折を何度か繰り返し、メディアを移し替えたりしながら、収益を得るための記事をひたすら書いていた。

記事を書いていく中で、調べていく中で、2人で情報交換をしてく中で、収益を得るためのコツがだんだんとわかっていく。

ブログと言っても、ただ日記のように今日あった出来事を書けばいいわけではない。収益につなげるためには、いわゆるお役立ち記事を書かなければならない。それも、キチンと収益を上げられるよう、Googleの評価を気にしながらだ。ターゲットを想定して、わかりやすく簡潔に、かつ検索で上位表示されるように。様々なことを気にしながら、それも膨大な数の記事を書かなければならない。

今のこの記事のように、好き勝手なことばかり書いていては、いつまで経っても収益は得られないのがブログの世界だ。

僕の方は、検索1ページ目に表示された記事もいくつか出てきて、〝月に1000円くらいは何もしなくても入ってくる〟という状態を作ることができた。ここまでは、パソコンが苦手だった僕にとっても難しくはなかった。

しかし、そこで感情がぶつかる。

先日から書いている通り、僕は少し前まで、アートとビジネスを分けて考えることができていなかった。お金のためだけにコンテンツを作ることにもどかしさを感じていたのは、この頃も同じだった。

「こんなことはおれのやりたいことじゃない」

そんな思いが次第に強くなり、いつしかすっかりお役立ち記事の投稿をやめてしまった。この頃は今ほど継続力もなかったし、元々アーティスト思考が強い僕が収益化ブログの投稿をやめてしまうのは、今思えばごくごく自然なことだったと思う。

一方の彼の方は、メディアをいつくも壊しては、また新しく作るということを繰り返していた。

僕のほうが雑記的なブログを運用していたのに対し、彼は特化ブログを運用していた。しかし、なかなか自分にしっくりくるものが見つからず、苦労していた。

僕がブログの投稿をやめた少しあとから、ようやく自分に合ったジャンルを見つけ、以来今日までブログを更新し続けている。

2年間の積み重ねが、ついに月10万円の資産収入を作ったのだ。


今日、彼と久々に話し、その話を聴いた。

純粋に彼をすごいとは思った。いや、元々すごいことは知っていた。彼はとてもストイックな人だった。結果として現れてきただけのことだ。

僕はビジネスとアートを分けて考えるようになったばかりだ。

「おれもあのから続けていたらな」なんて、一瞬考えたりもしたが、やっぱり当時の僕にはできなかったし、アーティスト思考が強くなった今じゃ余計だ。資産収入があるに越したことはないが、僕はそんな器用に生きられないなと改めて思った。やっぱり僕は僕で、彼は彼なのだ。

今僕が書きたい記事は、こうして自分の人生を切り取った記事だ。自分が感じたことをこうして記録しておくことは、漫画を書くための貴重な資料だ。あとは、純粋に僕を知ってもらいたいという想いで書いている。

最近は、こういった投稿を楽しんでくださっている人からの声がチラホラ届いてきて嬉しい限りだ。お役立ち記事と違って誰の悩みも解決していないが、楽しんでいただけてるなら書いている甲斐がある。何より、お役立ち記事を書いているよりよっぽど楽しい。

やっぱり僕は、器用には生きれない。需要があるところに心のこもっていないコンテンツを投げ、お金を稼ごうという考えで行動しても結局感情が邪魔をする。そっちのほうが後々好きなことをできるからまずはビジネスと頭ではわかっていても、それができないのが僕という人間だ。

友達を一瞬羨ましく思ったが、やっぱり彼は彼だ。それができてしまうのが彼なのだ。やり方の問題ではなく気持ちの問題。僕と彼は同じ思想を持っていても生き方が違う。僕には僕の生き方がある。


活動が大きくなると、ビジネス思考でコンテンツを作ることは避けては通れないだろうが、今はまだもう少しこのままがいい。きっと僕にも最適な道があるはずだ。誰とも比べず自分と向き合い、自分にとっての最適を探していく。そんな人生を、もう少しだけ続けていたい。

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