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ミニマリストに憧れて

ミニマリズムとの出会い

最近、ミニマリストという言葉があります。皆さんは知っていますか?『断捨離』は聞いたことありますよね。断捨離に付随して『ミニマリズム』『ミニマリスト』という言葉も、近年では当たり前に聞かれるようになりました。

じつは私自身は、今年2021年7月にミニマリズムという言葉に、人生初めて出会いました。自分ではかなり遅い方だと思っています。え?やはり遅すぎますか?

実際、ミニマリズム、ミニマリストいうワードは、2011年3月の東日本大震災の後、急激に拡大したと聞いています(諸説あるでしょう、そのうちの一つとして)。
そして、2015年の新語・流行語大賞にノミネートされていたようです。一般常識を知らない私…むしろ恥ずかしい。

「持たない暮らし」「必要最低限の生活」こういった生活が幸せなの?と思う方もいるかもしれません。モノは多くあった方が贅沢な感覚だ!という感覚の方も多いと思います。ではなぜ、私がミニマリストに強烈に憧れを持ったのか。今日はその経緯をお話しできたらと思っています。

1 ミニマリストになりたい!と思ったきっかけ

一番最初は、中田敦彦あっちゃんのYouTube大学です。ミニマリストについての、本について、、のレビュー動画でした。

佐々木典士『ぼくたちに、もうモノは必要ない。断捨離からミニマリストへ』(ワニブックス)

この本の紹介をしていたんですね。そこで私は衝撃を受けました。
時代は最先端をいっている…!私は時代に取り残されている!!!
まず、現代社会において私は知識が足りなさすぎることを目の当たりにしたんです。自分の知らないことが、自分の知らないところで流行っていたことにショックでした。

とはいえ、そんなことで落ち込んではいられませんでした。今日が一番若いんだ!人生の中で今知れたことに感謝しよう!

そしてその動画を見終わった後に家を眺めてみると


「きっったな……………」


信じられないほどに汚かったんです。汚部屋です、はい。これじゃ体が休まる訳ない!!常に不安を感じていた原因はこれだったんじゃないか?と思い、モノを一つ一つ注目してみる生活が始まりました。


2  これって…あ!あの本を思い出した!

そんなこんなで急に現在の自分と向き合うことになったのではありますが、その環境を冷静に判断できたプラスの理由がありました。それは、もう今から約10年も前に読んでいた本です。(実はベストセラー前に読んでいて、その頃は最先端にいました。)

近藤麻理恵 『人生がときめく片づけの魔法』

私はその本を急に思い出すことになったのです。10年も前の記憶が急激に私を襲いかかってきました。こんなことって実際にあるんだなー…なんて、ある種、別の視点から冷静に自分を見ている部分もあって変な感じではあったのですが。

それはそうと、自分の大好きなモノたちに囲まれて過ごす暮らしって、じつは相当素敵なんじゃないか…という気持ちが沸々と湧いてきました。当時は理解できなかった内容が、今ではとてもしっくりきたのです。読んだ当時、片付け初心者だった私は、さほど捨てられなくてあまり部屋も綺麗にならず、落ち込んでいました。自分には合わない方法だったのかも、とも思っていました。

あの本は、当時の私ではなく、2021年の今の私のために必要な本だったんだな。
現在は引っ越して、本自体は実家に置いてきてしまっているのですが、内容はかなり覚えています。今でも心のバイブルですね。今度実家に帰省したら、うちに持って帰ろう。

3  実家でのモノに囲まれた思い出は、よき?

私の実家は、それはそれはモノに溢れたおうちでした。

父→捨てられない人、思い出に浸る、収集癖あり、ごちゃごちゃが安心
母→捨てられない人、思い出に浸る、すぐ買っちゃう、どれも大事

とこんな感じで、両親がとにかくモノを捨てない二人だったので、常に家が散乱した状態でした。父の趣味の使用していないパソコン、遊んでいないゲーム、テレビを録画したDVD、雑誌、キャラクターフィギュアやカードのコレクション、あげたらキリがない。母の方は、中学から着ていた服、よれよれのタオル、短くなった鉛筆など文房具、割り箸、プラスチックスプーンなど。。

だから、と両親のせいにするのはずるいのかも知れませんが、
私自身も、誰からも片付け方を教わることなく義務教育を終え、受験を通り越し、成人を迎えてしまったのでした。実家暮らしの思い出は、とにかくモノに溢れた中で、いろんなモノを探しながら生きている、という漠然な思い出が残っています、恐ろしい。

そんな中で、ちゃんと片付けと向き合わなきゃ!と思った出来事が。それは

年金手帳をなくした
印鑑探す羽目になった
ゆうちょ銀行の通帳をなくした

はい、ひどい出来事No.3でしたね。当時恥ずかしくて誰にも相談できませんでしたが
私は本当にモノの管理が酷かったと断言できます。こんな大事なもの、むしろよくなしたね!と当時の自分に言ってやりたい。ここまでくると、両親のことなんて言えないくらい、いい勝負してますよね。

ちなみに、今の暮らしでは、モノを増やさない…、というよりお金を使わない(節約寄り…?)ようにと、なるべく買わない暮らしを心がけているのでまだセーフです(それでも買うときは買っちゃいます。)


4  地震が起きたことを想像したら恐ろしかった…


冒頭でも簡単に書きましたが、ミニマリストという言葉が大ブレイクのきっかけとなったのが、東日本大震災の後だった、という経緯があるそうです。
私はこれにはものすごく共感できました。だって、もし大災害に見舞われてしまったら、モノに囲まれて、埋もれて、取り残されて、最終的に……なーんて縁起の悪いことが、、容易に想像できてしまったからです。

さっき述べたような実家での思い出が、それにさらなる拍車をかけています。実家は、普段2階で生活していました。今でも両親はそうです。災害時にすばやく逃げるには、障害がたくさんあります。私は現在、両親が心配です。捨てられないマインドはなかなか変えられないともわかっているので、とにかく歯痒いです。

と、また実家の話をしてしまいましたが、

事実、震災時にすぐに大事なモノだけ確保して逃げる!ということができなかったという方々は多いそうです。防災グッズを用意していた、という問題ではなく、大事なモノ、大切なモノが家じゅうあちこちな場所にあって、どれがどこだっけ?とパニックになってしまったようですね。

さっきの話に戻れば、私は日常的に貴重品を管理できなかったという点で、人生終了なくらい最悪ではありますが、それが災害だったとしたら本当に命に関わります。現在の私は、そういう事態をなんとしてでも避けたい!避けなければ!と思ったのでした。

なんと言ってもモノが多い暮らしはとにかく危ない!いつ、何時、地震が起きるかは本当にわからない、予想できないものですが、大きな食器棚、本棚、冷蔵庫の上に積み上げたよくわからないもの、などなど、一気に落ちてきたら怖いですよね。
モノを持たないだけで、家の中でも安全地帯が広くなるんです。収納が減るだけで、空間が生まれるんです。それはきっと、災害時に対する安心感につながる部分が、少なからずあるんだと、私は思います。


気づきを確信に変えている途中です!


モノを持たない暮らし、というマインドを変えるのって相当難しいことだと思います。実際、私自身はまだまだミニマリストとは言えません。徐々にモノを捨てる習慣がついてきた、くらいの感覚です。でも、はじめはそれでよし!!!と思うようにしています。

ミニマリズムという言葉に出会って、先月からやっと動き出しました。動き出しも遅いですね。出会いは衝撃だったのに。ただ、自分でもビックリしているのですが、ここ1ヶ月で少なくとも20リットルのゴミ袋5個分、、お家からさようならしました。当然、部屋が広くなりつつあります。そして、まだまだ伸びしろは十分あります。

モノを選別して捨てる、という行為は、確実に自分を変えてくれる感覚があります。少しずつではありますが、一歩一歩確実に階段を登っている感覚があるんです。毎日が楽しいです。

私の感覚がどのように変わっているか。現在進行形ですが、次回、記事に書いていこうと思います。今の気持ちを正直に吐き出せたらと思っています。

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